企業が顧客接点をつくる手法は多様化していますが、オフラインの場で「生活者としっかり向き合える環境」を確保することは年々難しくなっています。そうした中で、オマツリジャパンが企業向けに提供する“祭りを活用したプロモーション”が注目を集めています。
今回は某通信キャリアのマーケティング担当者Aさんが、実際に祭りでブース出店を行った際に得た知見を語ってくれました。論理的な分析を重ねつつも、随所に「発見した価値への実感」がにじむ内容は、企業マーケティングの新しいヒントとなるものです。

某通信会社マーケター・Aさん
<この記事のポイント>
・多様な来場者に一度で出会える“高密度接点”の価値
・説明が成果に直結する商材と相性が良い“対話創出型プロモーション”
・“同時期×複数地域での検証”でマーケ施策の文脈に
祭りは“多様な生活者が集う唯一の場”

Aさんはまず、祭りという場所の本質的な強みをこう語ります。
「集客のための追加コストをかけなくても、地域のあらゆる年代の方が自然に多数集まる。しかも、来場者が“祭りを楽しむモード”にあるので、ブランドの知名度に頼り切らなくても、対話のきっかけが生まれる。その前提が大きいですね。」
マーケティングの現場では、ターゲットを精緻に絞り込み、最適なメディア配信を行うことが一般化している一方、「雑多な人が一度に集まる環境」 はむしろ希少になっています。祭りには、地域住民・観光客・子どもから高齢者まで、日常空間では交わらない幅広い層が来場します。Aさんは、その“自然発生的な多様性”が想像以上の効果を生んだと言います。
「祭りには、家族全員で来場されている方が多く、意思決定者に直接提案できるのもポイントですね。」
“向いている商材の特徴”

さらにAさんは、「祭りって、そもそも余暇を楽しむために来られている方が多いので、時間がないことを理由に提案を断られるケースが少なかったです。」と話す。
その上で、自身の携帯乗り換えキャンペーンの経験から、どのような商材と相性が良いかを次のように整理します。
「アルコール含め飲料や食品などの試飲・試食はもちろんですが、説明を聞いていただくことで価値を理解してもらえる通信や保険商品などにも向いていると思います。それから美容やウェルネス分野の“体験してもらうことで理解が深まる商品”も合いそうですね。訪問販売や電話営業に頼らざるを得なかった商材にとっては、代替チャネルとして成立する場だと思います。」
Aさんの言葉から浮かび上がるのは、「説明型」「体験型」商材にとって、祭りは価値訴求の場になるという明確な示唆です。祭り会場という“腰を据えて話しやすい空気感”が、来場者の理解促進に大きく寄与したことは、Aさん自身が強調するポイントでした。
その一方で、Aさんは冷静に“不向き”にも言及します。
「もちろん、すべての商材に万能というわけではありません。即時のCVだけで評価が決まるような設計だと、期待値の置き方は調整が必要です。」
この論理的かつ現場感のある指摘は、多くのマーケターにとって参考になるポイントといえます。
「祭りではPDCAが回しにくい」──その課題に応える“全国・複数パッケージ”
Aさんは大型商業施設等でのブース出店と比較して、両者の違いについても語ります。
「ショッピングモールは、場所代が非常に高く、集客は一日を通して分散しがちで、駐車場の規模やセールなど、施設側の集客施策に強く依存する面があります。買い物が目的なのであまり足を止めてもらえません。でも、祭りほど天候に左右されず、安定した環境で何度もブースを出せる––つまり、PDCAを回して再現性を高められるメリットが大きいのだと思うのです。」
Aさんは、お祭り活用が難しかったのは「PDCAを回しづらいこと」だったと言います。祭りによってテーマや季節、来場者の前提条件が異なり、結果として「比較できない」状態になっているからです。
そこでオマツリジャパンでは、全国の祭りを単発で扱うのではなく、同じ時期・同じテーマで横断的に活用できるパッケージとして再設計しています。
たとえば、桜祭り、行楽シーズンの祭り、七夕祭り、夏祭り、秋祭り、冬祭りといったように、季節や体験文脈を揃えたテーマ別パッケージを年間を通してご用意。同一テーマの中で複数地域・複数会場を展開することで、「同条件での比較」が可能になります。
これにより、
・同じ季節・同じ文脈での施策検証ができる
・地域差や導線の違いを相対的に把握できる
・単発ゆえのブレを抑え、傾向として成果を捉えられる
・実施を通じて改善を重ねる、連続的な活用が可能になる
といったメリットが生まれます。
「全国・テーマ別パッケージで、祭りがマーケティング施策として扱いやすくなったと思います。これは画期的なアプローチですよね」とAさんは言う。
まとめ:祭りは、企業にとって“効く”選択肢
Aさんの分析から見えてくるのは、祭りは華やかなだけの場所ではなく、論理的に見ても“企業にとって使える場”であるという事実です。
多様な生活者が自然に集まる環境、立ち止まって話を聞いてもらいやすい空気、地域との関係構築という副次価値、説明型・体験型・地域商品との高い親和性――。これらが組み合わさることで、祭りは企業の実務に寄り添う“現実的なプロモーション手段”となります。これまでの実績などの詳細はぜひお問い合わせください。担当者より具体的にご説明いたします。