2025年、小浜市が誇る若狭地方最大の秋祭り「小浜放生祭(おばまほうぜまつり)」において、株式会社オマツリジャパンは、観光来訪者向けの新たな体験コンテンツとして「祭礼芸能の披露観覧プラン(お休み処付き)」と「山車参加体験プラン」の造成・販売・運営を担当しました。初年度ながら、小浜市・若狭町日本遺産活用推進協議会・祭礼委員会・地域事業者と連携し、休憩環境を整備した観覧体験や、山車曳き手として巡行へ参加できる貴重な文化体験を実現。広域への情報発信や当日の安全運営を支え、来訪者の満足度向上と祭りの将来に向けた新たな可能性創出に貢献しました。
<この記事のポイント>
・見る+参加で祭りを深く体験
・休める場所があって安心・快適
・文化を伝える体験づくりを支援
観覧・参加の“二軸”で体験価値を創出
(写真:小浜放生祭祭礼委員会提供)
オマツリジャパンは、観光客が小浜放生祭をより深く楽しめるよう、祭りの特性と来訪者の課題を分析した上で、二つの特別体験プランを造成しました。
小浜放生祭では、山車・大太鼓・獅子など多様な演し物が、それぞれ町中を巡行し、各所で各区が「打ち込み(祭礼芸能)」を披露します。しかし、巡行ルートは当日まで変動することも多く、観光客にとって“どこで、いつ、何が見られるのか”が把握しづらく、見どころを求めて歩き回る負担も大きいという課題がありました。
そこで、1つ目の「祭礼芸能の披露観覧プラン(お休み処付き)」では、八幡神社近くの「小浜町並み保存資料館」を専用休憩所として活用し、冷房の効いた空間・飲料提供・専用トイレなど快適性を向上。保存資料館前の町家空間から打ち込みを観覧できる特別な体験を設計しました。
(写真:小浜放生祭祭礼委員会提供)
2つ目の「山車参加体験プラン」では、清滝区・酒井区のご協力のもと、観光客が曳き手として巡行に参加できる体験を造成。集合運営や事前ガイダンス、安全確保、区との連携調整を当社が中心となって実施し、地域の担い手との交流も生まれる体験商品として磨き上げました。
(写真:小浜放生祭祭礼委員会提供)
販売はオマツリジャパン自社サイトのほか、日本旅行 tabiwa、KKdayなどのOTA、市内宿泊施設との連携販売を実施。また、福井・関西圏を中心に、首都圏も含めた広域にSNSなどを通じて情報発信を行いました。
安全な運営と来訪者満足

初年度の販売数は大規模ではなかったものの、参加者からは「地域の方と一体感があった」「祭りを深く理解できた」「休憩場所がありがたかった」など満足度の高い声が多く寄せられました。
観覧プランでは、資料館前で複数の区が打ち込みを披露し、涼しい室内で過ごせる点やアクセスの良さが評価されました。一方で待機時間の改善や食事提供など、次年度に向けた具体的な改善点も明確に。
山車参加体験では、曳き手として本物の隊列に加わる貴重な体験が高く評価され、「外から見ているだけでは分からない祭りの魅力があった」という声が多く寄せられました。
また、市内宿泊施設・観光協会との連携により、祭りを起点とした観光誘客の可能性も確認。来訪者の属性やニーズも収集でき、次年度以降の商品造成に向けた重要な知見が得られました。
これらの成果により、小浜放生祭における観覧・参加体験が“持続的に磨き上げられる文化観光コンテンツ”として成長する土台が形成されました。

祭りを“観光コンテンツ化”する伴走支援

今回の取り組みは、休憩環境の整備・プラン造成・販売・広報・当日の安全運営まで、祭り体験を一気通貫でサポートできるオマツリジャパンの強みを示す事例となりました。
自治体・祭礼委員会・観光団体との連携を通じ、観覧席や体験プランの造成を軸に、広域からの誘客や回遊促進を実現することが可能です。
「自地域の祭りを観光コンテンツとして磨き上げたい」「来訪者向けの体験プログラムを作りたい」という自治体の皆さま、ぜひお気軽にオマツリジャパンへご相談ください。資料請求・お問い合わせ、お待ちしております。