福井県勝山市で2026年2月に行われる「勝山左義長まつり」に向け、同市民会館で「おはやし講習会」がスタートしました。三味線・笛・太鼓といったお囃子の担い手を育てる本講座には、市内外から幅広い世代が参加し、楽しみながら伝統芸能を学ぶ姿が見られました。
本講習会は、勝山左義長まつり実行委員会とオマツリジャパンが連携して進めている祭り継承支援の一環。オマツリジャパンは募集情報の発信協力をサポートしています。
世代を超えて響くお囃子の音

講習会では、勝山左義長ばやし保存会が講師を担当。参加者は、太鼓のリズムや笛の旋律、三味線の力強い音色の習得に向けて練習に励んでいます。
今回は例年初回10数名規模だった参加者が37名まで増加し、会場はこれまでにない賑わいに包まれました。内訳を見ると、3歳児から80代まで幅広い世代が参加。さらに、県外からの参加の方の姿もあり、地域外からも「勝山左義長まつり」への関心が高まっていることが伺えます。世代が異なる人々も、同じリズムに合わせて息を合わせます。




講習会の様子は地元メディアや新聞でも取り上げられ、参加者が真剣な眼差しで練習に取り組む姿が映し出されました。
参加者の声「再び血が騒いだ」
長年離れていた方の再挑戦も、この講習会ならでは。参加した70代の男性は、次のような感想を寄せてくださいました:
「20年ぶりに血が騒いだのか講習会に申し込み、参加できて嬉しさがこみ上げてきました。このような素晴らしいお囃子に出会えて感動しました。(全8回の講習を)最後までやり遂げたいです」
続く全8回の講習、途中からの参加も歓迎

おはやし講習会は以下の日程で全8回開催中。
少しでも参加してみたいという気持ちがあれば、途中参加も可能です。
- 会場:勝山市民会館 1階 展示ホール ほか
- 対象:三味線・笛・太鼓に興味のある方
※笛・三味線は中学生以上、
※小学3年生以下は親子参加 - 受講料:無料!
- 持ち物:笛・太鼓のバチは各自ご用意ください
- 特記事項:三味線の貸出あり(数に限りあり)
本番となる2026年2月の勝山左義長まつりでの演奏を目指して、講師と仲間とともに少しずつステップアップしていきます。

「まずは体験してみませんか?」
練習後には笑顔で談笑する様子も見られ、参加者同士の交流も生まれています。
「祭りが好き」
「何か新しいことを始めたい」
「地域に貢献したい」
きっかけはなんでも大歓迎です。