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【オマツリシネマ紹介】ユネスコ無形文化遺産の祭りを舞台に描く映画『長浜』、3月公開

yusuke.kojima
2026/2/13
2026/2/13
【オマツリシネマ紹介】ユネスコ無形文化遺産の祭りを舞台に描く映画『長浜』、3月公開

(上写真:© 2025 コルミオ・フィルム)

滋賀県長浜市で行われる長浜曳山まつりを舞台にした映画『長浜』が、2026年3月14日(土)より東京・新宿K’s cinemaほか全国で順次公開される。

本作は、山車の上で本格的な子ども歌舞伎を上演することで知られる長浜曳山まつりを背景に、父を亡くした少年の心の軌跡を描くヒューマンドラマである。

 

亡き父の故郷で女形に挑む

© 2025 コルミオ・フィルム

主人公は11歳の伊吹。
1年前に亡くなった日本人の父・秀一の遺骨を届けるため、台湾人の母ヤオファとともに初めて父の故郷・長浜を訪れる。町はちょうど曳山まつりの準備の最中であり、伊吹はかつて父が演じた子ども歌舞伎の女形に抜擢される。

© 2025 コルミオ・フィルム

初めての土地、歌舞伎の難解な台詞回し、祭り特有の緊張感のなかで孤立を深める伊吹。そんな彼の前に現れるのが、同世代の少女・花である。花は自身の性に違和を抱えながら生きている存在として描かれ、伊吹と静かに心を通わせていく。祭りという伝統の場を背景に、それぞれが抱える葛藤と向き合う姿が物語の軸となる。

© 2025 コルミオ・フィルム

本物の祭りの映像がもたらす臨場感

© 2025 コルミオ・フィルム

本作では、長浜曳山まつりの協力のもと、実際の祭りの風景や山車の映像も取り入れられている。京都祇園祭、岐阜高山祭と並び「日本三大山車祭」に数えられ、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録された同祭の空気感が、作品全体に確かな厚みを与えている。

© 2025 コルミオ・フィルム

試写で鑑賞した際も、山車の上の緊張感や、町を包むしゃぎりの響きが印象的であった。フィクションでありながら、実際の祭礼に立ち会っているかのような臨場感がある。

 

「故郷を見つめ直す」谷口未央監督

監督・脚本を手がけたのは、京都生まれで幼少期を長浜で過ごした谷口未央。前作『彦とベガ』(2016)に続く長編2作目となる。長浜曳山まつりの取材・記録撮影を重ね、約8年の歳月をかけて完成させた意欲作である。

劇中で上演される演目は「平家女護が島 俊寛 鬼界ヶ島の場」。伝統的な演目を通じて、伊吹と花、そして長浜の人々の物語が静かに浮かび上がる。

劇中の歌舞伎振付は長年にわたり実際に長浜の子ども歌舞伎の指導にあたってきた岩井小紫が担当。キャストの1人としても本作に関わっている。

© 2025 コルミオ・フィルム

作品情報

『長浜』
2025年/93分/カラー/5.1ch
監督・脚本:谷口未央
出演:荘司亜虎、加藤あんり、瑛蓮、池田良 ほか

2026年3月14日[土] K’s cinemaほか公開!以降全国順次
公式サイト:nagahama.brighthorse-film.com

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