須成祭
愛知県蟹江町北部の須成地区の祭礼。冨吉建速神社(とみよしたけはやじんじゃ)・八剱社(はっけんしゃ)両社の祭礼として行われ、「須成天王祭」とも呼ばれています。
祭礼のメインは「車楽船(だんじりぶね)行事」で、8月第1土曜日の宵祭では、提灯をともした巻藁船が祭囃子を奏でながら川を上っていきます。翌日曜日は朝祭として、提灯から人形への飾りを変え、稚児を乗せた船が、祭囃子を奏で川を上ります。
途中に架かる御葭橋が、船を通すため橋の半分を跳ね上げる様子も見どころのひとつ。
祭礼自体は「車楽船行事」だけではなく、川に茂る葭(よし)を刈り、ご神体として祀り川へ流すという「神葭流し」の行事など、約100日にわたって様々な行事が行われています。別名「百日祭り」とも。
2016年12月に、「山・鉾・屋台行事」を構成する33の祭りのひとつとして、ユネスコ無形文化遺産に登録。