湯之尾神舞
湯之尾神舞は,伊佐郡菱刈町川北の湯之尾神社(祭神・鎌倉権五郎景正)において,五穀豊穣・無病息災を祈願して,例年11月23日の豊祭(ホゼまつり)の夜、奉納されています。
神舞とは、国生みや天岩戸といった神話をモチーフにした演舞のことで,神楽・神舞とも呼ばれています。湯之尾神舞の起源の詳細は不明。
室町時代後期と推定され,500年以上の歴史。昔は旧暦霜月満月の夜,一晩中かけて35番の舞が奉納されていましたが,現在は26番の舞が継承されています。(26番すべての舞を奉納するのは3年に1度の大祭の年で,それ以外の年は,約半数の舞を奉納。
舞人は,湯之尾校区を中心とする小・中学生から壮年までの男子で,きらびやかな衣装をまとい,面を装着して神々に扮し,神話の物語を中心に口上を述べながら笛と太鼓の楽に合わせて舞います。(楽も14曲が伝承されています。) 演舞中に先輩たちが観客席から声援を送ったり,批評したりするなど,演技者と観客が一体化した里神楽特有の雰囲気をもっています。