松焚祭
大崎八幡宮の松焚祭は三百年の歴史を持っており、平成17年度には仙台市の無形民俗文化財にも指定された、全国でも最大級の正月送りの行事です。「左義長(さぎちょう)」、又はその火の勢いから「ドンド焼き」とも呼ばれています。日没頃に、持ち寄られた正月飾りを境内の一角で「忌火」により点火し焚き上げます。この火は「御神火」とされ、あたると心身が清められ、一年の無病息災・家内安全の加護を得ることができるといわれています。
この「御神火」を目指して参拝する「裸参り」は仙台の冬の風物詩として全国に知られています。この「裸参り」は、江戸時代中期には既に定着していたと言われており、白鉢巻き・白さらしを巻き、口には私語を慎む為に「含み紙」と呼ばれる紙をくわえ、右手には鐘、左手に提灯を持ち、市内各所より数千人が参拝します。