當麻寺練供養
中将姫さまの誓願により、安楽往生、心身健全、特に、下の病、婦人病などの予防、平癒、苦痛の軽減を、導き観音さまに祈願する慣習で、参拝者は、自分の肌着を持参し、中之坊にて導き観音宝印を受けます。さらに、中之坊本堂の導き観音ご宝前で、祈祷を受けるのが本儀です。
中将姫の真筆と伝わる奈良時代の経巻『称讃浄土佛摂受経』が霊宝殿にて特別公開されます。
また、中将姫さまの最古の肖像画『中将姫廿九才ご真影』(奈良県有形文化財/鎌倉時代)や、當麻曼荼羅の山内最古の写本『絹本著色當麻曼荼羅』(鎌倉時代)、中将姫さまの信条を後西院皇女・宗栄女王が書いた『中将姫山居語』など、中将姫ゆかりの宝物(ほうもつ)が一堂に特別公開されます。
曼荼羅厨子(国宝)の裏扉が開扉され、秘仏の裏板曼荼羅がご開帳されます。 厨子内部の板面に綴織當麻曼荼羅(国宝・奈良時代)の残影が遺っています。
そのほか、平安時代の板光背や板曼荼羅(ともに重要文化財)なども特別公開されます。