鎮火祭
火難除災を祈る勇壮な祭礼。神社での祝詞の後、火を松明に移して御笠浜に設けた松木の大束に点火。男衆が大松明に一番に火をつけようと競って走り回る。さらに、燃え立つ大松明を大勢で担いで「たいまつ、ヨイヨイ。たいまつ、ヨイヨイ。」の掛け声をかけながら威勢良く御笠浜を練り歩きます。
参加者は松明を持ち帰って火難除けの護符にする。
江戸時代までは『晦日山伏(つごもりやまぶし)』と呼ばれ、山伏が取り仕切る町内の行事であったが、明治維新後は、嚴島神社の行事となりました。
神社祓殿で斎火(いみび)を灯した祭壇を設け、斎主が祝詞を済ませた後、一方、宮島の町民は20~30人でかつぐ大松明から、50cm程度の小松明まで様々な大きさの松明を作り、夕方御笠浜に集合。
御神火を点け消火した小松明は家に持ち帰り、神棚にお供えして1年間の火難避けの護符にします。昔は、御神火を点けたまま家に持ち帰り、元旦の煮炊きの火にしていたようです。