オマツリジャパン

いろいろあった2018年、オマツリジャパンのスタッフがが勝手に選ぶお祭り総集編ベスト5!オマツリジャパンのメンバーもみんな大好き!シュールな「奇祭」のお祭りをまとめました!

1.松明あかし

高さ10m重さ3トン巨大松明が30本!もはや大火事のようなダイナミックファイヤー系奇祭!福島県で420年続く歴史ある日本三大火祭りのひとつ!

戦国時代、伊達藩から須賀川城を守ろうと戦死した多くの人々の霊を弔う為にはじまったお祭りです。

この火祭りは松明がとにかく巨大で、その大きな松明30本を1.5kmの道中ずっと人力で運び多くの人の力で松明を立てます。1本直立するたびに観客からは歓声が湧き上がります。

火を灯された巨大な30本の松明は、秋の夜空が昼のように明るくなるほど燃え盛り息をのむ程の大迫力です。

開催:毎年11月の第2土曜日
場所:福島県須賀川市
神社:岩瀬八幡神社、二階堂神社

松明あかしの開催情報はこちら

2.悪態祭り

悪態をつきながら山を登ったり、お供え物を奪いあったりする奇祭。

年末に鬱憤晴らしてスッキリしたい方にオススメ!このお祭りは、不満を吐き出すというガス抜きの意味あいや、悪霊や疫病を退治するといった様々な説があります。

観客達は白装束を着た13人の天狗に「バカヤロー」など普段言えないような罵詈雑言を浴びせまくります

お供え物を手に入れると幸運が訪れるとも言われていて、ふもとから山頂の神社に着くまでに16ヵ所の祠で、神官が奉納したお供え物を奪いあいます。

開催:毎年12月の第3日曜日
場所:茨城県笠間市
神社:飯綱神社

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3.かなまら祭り

今や世界中から人が集まる、言わずと知れたピンクのお神輿が有名な奇祭。境内や周辺で販売されている「子宝飴」も有名。

「でっかいまーらー」「かなまら」という掛け声と共に、女装者たちがピンクの”あれの形”をした「エリザベス神輿」を担ぐという異様な光景が、世界的に有名なお祭りです。

性病除け、子宝、安産、商売繁盛、など性に関するあらゆるご利益があるとされているます。

若宮八幡宮内にある金山神社の祭神は、本来「ふいご(鉄などの金属の精錬で使う道具)」の神でした。「ふいご」の動きが男女の営みを連想させることから、江戸時代の川崎宿の娼婦達が性病除けと商売繁盛を祈願して神社を訪れるようになり、性の神様として崇められるようになったのです。周辺の露天はまるで出張秘宝館のようで必見です。

開催:毎年4月の第1日曜日
場所:神奈川県川崎市
神社:若宮八幡宮内金山神社

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4.日向ひょっとこ祭り

約2千人のひょっとこと、おかめときつねがキレのある腰つきで踊りまくる、世にも奇妙な奇祭。全国各地からひょっとこ踊り愛好家が集まる宮崎を代表するお祭りのひとつです。

このお祭りは、子宝祈願のため農夫婦がお稲荷様にお参りしたことから始まった「ひょっとこ踊り」が由来で、昭和59年から開催されています。

参加者がコミカルなお面をつけ、赤い着物に白いふんどし、豆絞りの手ぬぐいを被り、ユーモアなキレのある踊りで街を練り歩く様子は思わず笑いを誘います。

前夜祭では最も表現力のある踊り手を決める、ひょっとこ踊り個人戦も見どころです。

開催:毎年8月第1土、日曜日
場所:宮崎県日向市上町(駅前周辺)

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5.セルフ祭

セルフ祭

シャッター商店街の活性化のために始まった、平成の奇祭。非常にカオスなお祭りとして徐々に認知度が上がっている。

「自由に参加し、自由に楽しむ」というコンセプトのもと行われている、誰でも参加可能な21世紀型のお祭りです。常識を逸脱した感性を持ったアーティスト達が繰り広げるパフォーマンスは見応えがあります。

お祭りの内容は、開催の儀式「ふんどしテープカット」から始まり、「人並べの儀式」「仮装散歩」「UFOの儀式」「インド相撲」など独特な世界観で、なんとも奇妙なお祭りとなっています。貸衣装もあるので是非参加して、思いっきり頭おかしくなってみてはいかがでしょう。

開催:未定
場所:大阪市浪速区(新世界市場)

「え? 冬のこんな寒い時期に祭りなんてないでしょう」だって?
いやいやいやいやいやいやいやいや。
むしろ、「この寒い時期だからこそ」という祭りも確かに存在するのです。
例えば冬に行われる火祭りなんて、そうですね。

どうも。奇祭ハンターのMacです。
というわけで、今回は福島県、須賀川市の奇祭にして日本三大火祭りが一角、
福島の「松明(たいまつ)あかし」をご紹介。

日本【三大】と言っても、ほかは
お松明(京都府) 、向田の火祭り(石川県能登島町)、鬼すべ(福岡県)
諸説あり(3つ以上あるがな!)だったりするのが常なのですが……。

とにかく、「松明あかし」とは、
長さ10メートル・重さ3トンを誇る「大松明」を始めとする約30本の松明を立てて、
勢いよく燃やすという豪快なオマツリです。
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関東発着:オマツリジャパン監修 「須賀川松明あかし」ツアーの詳細はこちら

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福島県須賀川市に到着!祭りの前の静けさの中、大松明が出番を待つ…

早速、行ってみましょう。
新宿からバスに乗ること3時間。福島県の須賀川市にやってきました。


法被を着た人が集まっていますが、松明なんてどこにも見当たりません……。
何気に消防車が停まっているのが、不穏な空気を醸し出しています。


人がいる中心へと向かうと……、ありました!
今日の祭の主役である「大松明」さんです。
どうやら大松明はまだ寝かせた状態。これから運ぶようです。


正面から見ると、こんな感じ。
幅は約1.5メートルくらいでしょうか。


先導役を上に乗せ、人といっしょに松明を担ぎます。
事前申込で一般参加も可能だったため、何気に私も担がせていただきました。
お神輿ならまだしも、松明を担ぐなんて初めての経験です。


こちらは女神輿じゃなかった、女性チームだけで担がれる「小松明」です。
小松明と言っても、十分デカいです。


松明明かしの由来にちなみ、伊達政宗の軍勢と戦った二階堂軍の様子のパフォーマンスも行われました。

さあ、それではいよいよ大松明を運びましょう!

ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ……。
(※大松明を運んでいます)

運んでいるシーンはご想像にお任せします。
(※筆者自身も運んでいるから、しゃ、写真が撮れなかったなんてことはないんだからね!)

会場の五老山に到着。巨大な大松明は地面に立てるのにも一苦労

さて、松明を運ぶこと約1時間。
ようやく会場の五老山に着きました。
(松明を支える木材を直接肩に当てると痛いので、タオル持参をおすすめします)


!!!
大松明以外の松明はすでに設置されていました。その数、約30本。
というか、大松明以外の松明も十分大きいです。
手にもって明かりの代わりとする普通の松明ではありません。

奥にあるイタリア国旗は、地元の中学生が勢いで立てたもの(すみません。最初、本当にそう思いました)ではなく、イタリアのアブルッツォ州との友好の証のようです。
何とイタリアのアブルッツォ州でも似たような祭をやっていることが近年になって偶然、発覚した模様。イタリアのほうは、聖アントニオ祭(Festa delle Farchie)と言います。

それまではお互い「こんな奇妙な祭り、やっているのはウチの町だけにちがいない」と
思い込んでいたんだとか。
世界は広いですね。

一方、その頃運んできた大松明はと言うと……。


串刺しにされた大怪獣のような様相を呈していました。
角材で押して徐々に角度を上げつつ、梯子を指して固定していきます。倒れないように、ゆっくり、慎重に。
この作業に実に1時間を要しました。


松明の根本はこんな感じ。
わらがギッシリ詰まっていて、なるほど、これはよく燃えそう。

段々と風が凍てつく寒さとなり、
日もどっぷりと暮れたその頃、
点火作業が始まりました。

ついに着火!まるで映画のように燃え盛る大松明に、しばし呆然


点火作業の様子。
降りかかる火の粉をよけながら、聖火ランナーのように、
頂上を目指して火をつけます。


点火作業も大方終わり、松明から勢いよく炎があがってきました。
そんな中、炎をジッと見つめる男たちの姿が……。
これはもしや……。


ブワァァァっと放水が始まりました。
勢いが出過ぎた炎は即、鎮火作業に入るようです。
(冒頭写真の消防車の伏線はここで回収か!)


まるでハリウッド映画のワンシーン(大ピンチ!)のような。
目の前の光景が現実だとはとても信じられません。
これはまさに絶景を超える、絶体絶命景。
ドラクエIVで言うところの、魔王によって焼き討ちにされた勇者の村みたい。


火事場ではなかった、祭を見に多くの見物客が集まってきました。
やはり流石、日本三大火祭りというだけあります。


今にも焼け落ちそうな松明、いやこれはもはや火柱です。

あまりの炎の勢いに魅入られていた時、
私はハタと気づいたのです。
いや、薄々気づいていたことをハッキリと認識したと言うべきでしょう。

「松明明かし」は鎮魂祭。犠牲者を弔う祭りです。
かつて東北の平定を企んだ伊達政宗の軍勢に対し、
この地を治めていた二階堂氏の軍勢は勇猛果敢に戦い、多くの命が失われました。
この合戦で須賀川城は焼け落ち、町は火の海に包まれたのです。
そう。この祭りはそんなありし日の再現に他ならないのです。

当時、二階堂氏に代わってやって来た新しい城主の前で、
犠牲者の弔いを堂々とすることはできませんでした。
そこで生き残った人々はムジナ狩り(!)と称して祭を続けたそうです。
それから続くこと実に420年(過去を忘れていない!)。

(詳しい由来は下記をご覧ください)
http://www.city.sukagawa.fukushima.jp/2727.htm

「焼き打ち」に「火攻め」。
日本史好きなら一度は目にしたことがあるであろうそれらの言葉も、
実際に眼前の光景として見せられると……。
口に出す言葉が見つかりません。

「おのれ、魔王・伊達政宗め。許すまじ!」
しかし、そんな感傷にふけっていたとき、
事態はシュールに急展開します。

祭りは思わぬ展開へ!火の海の前に現れた意外な人々の正体は…


爆炎を前にして現れたのは、地元の中学生と思しき応援団。
男子に混じって女子部員の姿も見受けられました。
燃え盛る炎に負けじと、熱いエールを送ります。


さらに、焼け渡る炎に向けてたなびく団旗まで登場!
「魁!!男塾」かよ!
こんな所で男塾名物「大塾旗”喝魂旗”」が見られるとは。
燃え盛る炎をバックに団旗がたなびく異風景はまさにマッド・マックス!
遠くから太鼓を叩く音も聞こえます。

そうか! 「マッドマックス 怒りのデスロード」のジョージ・ミラー監督は、
これを見て火を吹くギターと太鼓隊のシーンを思いついたに違いない!(そんなわけない!)


公園を離れ、遠くから見た光景は最早「山火事」そのもの。
ほかの地域ではまず実行不可能でしょう。

日本三大火祭りにして、火祭りのなかでも最大級の観客動員数を誇る「松明明かし」。
火の粉がかかると燃えそうなナイロン系の服は避けた上で
ぜひとも参加してみては?

日程:11月第2土曜日
場所:福島県須賀川市五老山(翠ヶ丘公園内)
https://omatsurijapan.com/search/m/1318/

2018年の松明あかしは11/10(土)に開催。クラブツーリズムのツアーをご紹介!

2018年の松明あかしではオマツリジャパン監修のツアーを開催!

お祭りを見物するだけでなく「小松明製作体験」「小松明行列に参加」も含み、オマツリジャパンならではの体験を盛り込んでお楽しみいただけます。

 

紅葉が見頃の鶴ヶ城(会津城)紅葉が見頃の鶴ヶ城(会津城) 出展:クラブツーリズムHP

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