みどころ
11日早朝に20m近い孟宗竹を十字に組んで、短冊や吹き流しを飾り付けて竹を起こして、杭を打ち込み竹で骨組みを組み、笹竹で壁を作りグロを完成させます。
中心の青竹はセンボクサンと言って、グロの神木となります。
グロの中には浜の砂を敷いてホンダワラが持ち込まれ、囲炉裏を囲んで1年の無病息災や豊漁を皆で祈願をします。
鏡餅を焼く作業で使用した、鍋や釜の煤を顔につける、墨付け風習もあるところが興味深いです。
これを食べずに帰れない
囲炉裏で焼くと直ぐ焼けますので、網を持って行くのがいいです。
忘れがちなのは、醤油でした。煙対策用にゴーグルもあれば現代的かな。
14日の夜にはグロのお供え鏡餅を囲炉裏で焼いて、皆さんに振る舞われるそうです。
私は帰りに甘いものも食べたくなったので、大田市内へまんじゅうを買ってから帰路につきました。
祭りに参加するには
大浦地区のお祭りなので、地域の方に迷惑をかけない方で、300年以上の伝統があり、竹やござを使ってくみ上げられた仮屋に歳徳神(としとくじん)を迎える独特なお祭りに興味がある方は見に行ってほしいです。
撮影するならここ
外部の円錐形の形も独特なのですが、なんといってもグロの内部です。
世話役の方が囲炉裏の火を絶やさずに燃やしていますので、お餅を焼きながら自分も、燻製にされているような感じが味わえます。
お祭りに帰ってきた方や、地域の方の笑い声と合わせられて、幸せな空間を感じれます。
歴史・由来
歳徳神へのお供えとする室内に設けられた囲炉裏の煙を浴びて、1年間の無病息災や豊漁を祈願、左義長(どんど焼き)と同じ小正月の行事がお祭りの歴史です。
神を迎えて送りだす一連の儀礼や禁忌などの民俗的要素があり、民間信仰の変遷を見ることができます。
少しお祭りの歴史と由来と外れますが、
五十猛(イソタケ)の地名やスサノオの伝説も多いので、その辺も面白いスポットです。(イソタケルノミコトの上陸伝承地)
JR五十猛駅から西に国道9号線と旧道が交わる交差点に神別れの坂を記念した石碑があり、兄の五十猛命と妹の大屋津姫命、抓津姫命とここで別れたという伝説がある場所もあります。
豆知識
韓神新羅神社(からかみしらぎじんじゃ)が五十猛のグロを見下ろす位置にあります。須佐之男命が五十猛命と大屋津姫命・抓津姫命を連れて新羅国に天降り、そこから埴舟に乗って日本に帰るとき、大浦海岸近くの神島に上陸、さらに須佐之男命のみがここに社を作って留まったが、のちに姫神二柱をも併せ祀ったという。
スサノオノミコトの子、イソタケルノミコト神社も車で10分で行ける場所にあります。
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インフォメーション
名称 | 島根県大田市五十猛町大浦の五十猛のグロ(いそたけのグロ) |
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開催場所 |
島根県大田市五十猛町大浦2719
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開催日 | 2024年1月14日(日) ※毎年1月11日の早朝から始めてから15日までの5日間開催 【次回開催予測:2025年1月中旬頃】 |
主催/情報提供者 | 小さなお祭りを紹介する会 |
アクセス | JR五十猛駅から韓神新羅神社(かみしらぎじんじゃ)まで車で5分 |
※日時・場所・出演者・参加に関する条件・料金等は、天候等により変更になる場合がありますのでご了承ください。