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「来訪神:仮面・仮装の神々」ユネスコ無形文化遺産登録記者会見潜入レポート!

2018/11/30
2020/7/8
「来訪神:仮面・仮装の神々」ユネスコ無形文化遺産登録記者会見潜入レポート!

2018年11月29日(木)、「男鹿のナマハゲ」(秋田)や「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島)など8県10件の伝統行事で構成する「来訪神 仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!

翌11月30日(金)には東京・永田町の都道府県会館にて記者会見が行われたのですが、ありがたいことに私たちオマツリジャパンも記者会見にお招きいただき、末席ながら記念すべき場に立ち会うことができました!

記者会見の際にリアルタイム配信した動画はこちら↓↓↓

「来訪神:仮面・仮装の神々」ユネスコ無形文化遺産登録記者会見会場に詰め掛けた報道陣「来訪神:仮面・仮装の神々」ユネスコ無形文化遺産登録記者会見会場に詰め掛けた報道陣

「来訪神:仮面・仮装の神々」ユネスコ無形文化遺産登録記者会見会見は関係者の挨拶からスタート。

ユネスコ無形文化遺産登録に向けて尽力されてきたみなさんの喜びの声を一部抜粋してご紹介します。

菅原 広二 氏(来訪神行事保存・振興全国協議会会長、秋田県男鹿市長

「ユネスコ無形文化遺産登録の喜びを全国の皆さんと分かち合い、尽力いただいた皆様に感謝を申し上げます。特に甑島のトシドンには仲間に加えていただき感謝しています。また、文化庁を始め政府関係者にも尽力いただき北から南までの来訪神のネットワークを作ってくれたことを感謝しています。

私たち地方の自治体は人口減少や財政などの課題を抱えていますが、一つ一つが来訪神という行事を持ち、小さくてもキラリと光る魅力があります。この文化を日本人の心に残る文化とその文化を育んでくれた原風景を伝えて行きたい。なまはげの文化をもう一度学び、なんとか地域を活性化させていきたいと思っています。このネットワークができたわけですから、11地区強い絆を持って文化を後世に残していきたいと思います。」

-少子高齢化に対する今後の取り組みは?

「男鹿ではユネスコに登録された機会に地元での理解を深めていきたいと。演じる方だけでなく、受け手にも素晴らしい環境にあることを伝えながら、活性化につなげていきたいです。若者を体験型で受け入れるなどを地区によっては行い、きちんと伝統を守る地区と観光化するところを住み分けしたいと思います。全体的には伝統をきっちり守っていけるように学びを深めていきたいと思います。」

福原 敏男 氏(武蔵野大学人文学部

「今回の登録は文化人類学的にも非常に価値が高いということが言えます。少子高齢化によって来訪神行事のみならず日本の伝統行事は存続が危ぶまれている側面がありますが、今回の登録は伝承者にとって誇りになり動機付けになるという意味でも非常に重要だと思います。山鉾屋台行事は都市部でしたが、農山漁村における伝統も伝承されることを願ってやみません。」

関係者全員+来訪神によるフォトセッション関係者+来訪神の皆さんによるフォトセッション

「来訪神:仮面・仮装の神々」ユネスコ無形文化遺産登録記者会見スチール撮影でポースを決めるなまはげ、アマメハギ、水かぶり

ニュース用の撮影ニュース用の撮影に応じるなまはげ、アマメハギ、水かぶり

なまはげ、アマメハギ、水かぶりなまはげ、アマメハギ、水かぶりのみなさん、ありがとうございました。

今回「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録されたのは以下の通りです。

  1. 吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
  2. 米川の水かぶり(宮城県登米市)
  3. 男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
  4. 遊佐の小正月行事(山形県飽海郡遊佐町)
  5. 能登のアマメハギ(石川県輪島市・鳳珠郡能登町)
  6. 見島のカセドリ(佐賀県佐賀市)
  7. 甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市【下甑島】)
  8. 薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県鹿児島郡三島村【薩摩硫黄島】)
  9. 悪石島のボゼ(鹿児島県鹿児島郡十島村【悪石島】)
  10. 宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市【宮古島】)

 

年末に会いに行ける来訪神も多数!さらに都内でも、品川の秋田県アンテナショップ「秋田美彩館」では、毎月25日「なまはげ夜会」が開催され、本物のなまはげに会うことができます!今年はユネスコ登録をきっかけに「なまはげクリスマス」で攻めてみませんか?

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