埼玉県日高市。JR八高線とJR川越線、西武池袋線が乗り入れ、圏央道からも好アクセス。首都圏から40キロ圏内ということもあり、東京近郊のお出かけスポットとしてお馴染みです。
その日高市を代表する見所といえば、500万本の曼珠沙華群生地・巾着田。真紅の絨毯（じゅうたん）が一面に広がり、その美しさを楽しみに当時の天皇皇后両陛下が訪れたこともあります。
秋に曼珠沙華が咲き誇る巾着田ですが、実は四季を通じて様々な花を楽しむことができます。また、夏にはバーベキューや川遊びを楽しむ人々が多く訪れるなど、その楽しみ方は多種多様。
この記事では、埼玉県日高市を代表する自然スポット「巾着田」の四季を通じた楽しみ方をご紹介します。
巾着田曼珠沙華まつり（9月）
500万本の曼珠沙華が咲き誇る巾着田の秋の風物詩です。一面の赤い絨毯（じゅうたん）が広がる園内を散策するもよし、河原で清流のせせらぎに耳を傾けながら、堤に咲き誇る曼珠沙華を眺める贅沢な時間を楽しむもよし、ひとりでも団体でも楽しめます。まつり期間中は市内の飲食店による屋台村が形成され、花を楽しみながら日高の特産に舌鼓を打つことができます。
平成29年には当時の天皇皇后両陛下も訪れ、満開の曼珠沙華を楽しまれました。
開催概要
会場：巾着田曼珠沙華公園（日高市大字高麗本郷１２５－２）
日時：令和4年9月17日（土）～10月2日（日）16日間 午前9時～午後4時30分
※開花期間中、巾着田曼珠沙華公園は有料（1人500円/日 中学生以下及び身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳を所持している方は無料。）（開花状況により有料期間が前後する可能性があります。）
内容：飲食店・特産品販売店の出店
・9月25日（日）に特産品フェスティバルを同時開催。
・感染症拡大防止のため、ステージイベント・市内シャトルバスの運行はありません。
交通案内：電車（最寄駅西武池袋線「高麗駅」から徒歩15分 ＪＲ高麗川駅から飯能駅行バス10分）、車（圏央道狭山日高ＩＣから秩父方面へ）
駐車場：あり（普通車１台500円）大変混雑します。公共交通機関の利用をお願いします。
トイレ：あり
春の巾着田の楽しみ方（3月-5月）
春の行楽シーズンに合わせ、巾着田には様々な花が咲き誇ります。その中でも代表的なものが「桜」と「菜の花」です。
桜
巾着田で4月上旬頃に咲く桜。堤防に沿って、約100本のソメイヨシノが咲き誇ります。また、南東側にある臨時駐車場内には、約40種類の桜が咲きますが、種類ごとに開花時期がずれますので、おおよそ1か月間、様々な桜が楽しめます。
菜の花
巾着田の堤防沿い、桜と並走するように咲く菜の花は、4月上旬から中・下旬にかけて見頃を迎えます。
また、花畑内は散策路が設けられますので、菜の花を間近で観賞いただけます。（4月上旬から4月下旬頃）
夏の巾着田の楽しみ方（6月-8月）
夏には季節の花だけでなく、川遊びやバーベキューなどのアウトドアも最盛期を迎えます。
川遊びとバーベキュー
巾着田の河原では予約なし＆無料でバーベキューを楽しめることから、多くのレジャー客で賑わいます。家族や友人で連れ立って、ワイワイ楽しんでみてはいかがでしょうか。
※新型コロナウイルスの感染拡大状況によって閉鎖する場合がありますので、必ず最新情報をご確認ください。
アジサイ
巾着田で6月～7月上旬にかけて咲くアジサイ。堤防沿いの700m程の区間に、約600本のアジサイが咲きます。平成16年に植栽してからは、年を重ねるごとに株を大きく成長させており、あと数年で株と株の隙間が無くなるほどに成長すると思われます。
なお、巾着田のアジサイは、ガクアジサイが大多数を占めております。ガクアジサイが多数植えられているめずらしい場所です。
秋の見所（9月-11月）
秋には冒頭でご紹介した曼珠沙華に加え、コスモスなども楽しめます。
曼珠沙華
全国的に有名となった、『巾着田の500万本の曼珠沙華』。曼珠沙華が咲く場所は全国的にも多数存在しておりますが、雑木林の中に咲く大規模な曼珠沙華群生地は珍しいと思います。清流『高麗川』のせせらぎに抱かれて、雑木林の中に咲き誇る深紅の曼珠沙華は、一種独特な空間を創り出します。
コスモス
花畑内には散策路があり、コスモスを間近で観賞できます。
巾着田の四季の魅力をお伝えしましたが、高麗川で観察できる野鳥の数々や、趣のある水車小屋など、いつ来ても楽しめる要素も盛り沢山です。
1300年続く高麗の歴史・文化や、「遠足の聖地」として名高いウォーキングスポットの数々など、合わせて楽しめる魅力も多数。ぜひこの地を訪れて、巾着田の四季の表情を探してみてはいかがでしょうか。
