池袋から西武池袋線に乗り、秩父方面へおよそ80分。都会のジャングルを抜け出し、埼玉県横瀬町に降り立つと、目の前に広がるのは、日本の原風景・寺坂棚田です。
埼玉県最大級の規模を誇るこの棚田は季節ごとに違う風景を見せてくれます。カメラ片手に、じっくり歩き回りたくなる寺坂棚田の魅力を、季節ごとにご紹介します。
※イベントの開催状況については、必ず最新情報をご確認ください。
埼玉最大級の棚田「寺坂棚田」とは?
埼玉県内最大級の棚田で、武甲山を中心に連なる山々を背景にした絶好のロケーションが魅力です。農林水産省が選定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」にも、埼玉県で唯一選ばれました。
近年は高齢化や後継者不足などにより、耕作放棄地となって荒れ果てていましたが、平成13年より地元農家が中心となって、棚田の再生に努めています。
現在は、全体面積約5.2haのうち約4haの水田(約250枚)が復活。美しい日本の原風景をみせてくれています。
春の田植えから夏にかけて広がる緑の絨毯、初秋には黄金の稲穂や朱色の彼岸花など、四季を通して楽しめる里山の風景が魅力。訪れるごとに違う表情を感じることができる棚田です。
武甲山とのコントラストを楽しめる映えスポット
秩父地域のシンボルでもある武甲山。日本二百名山のひとつでもあり、日本武尊が武具を納めたという伝説も残っています。標高1,304m。頂上には、御嶽神社があります。登山も人気のスポットです。
そんな雄々しい山と広大な棚田とのコントラストは、見事のひとこと。季節によって山と棚田の風景も異なる色合いをみせてくれます。
四季を感じる!「寺坂棚田」季節の魅力ポイント
春:自然を全身で感じる!田植え体験
春は、田植えシーズン。田植え前の水を張った水田に映る武甲山も美しいですが、見るだけでなく雄大な棚田の中で田植え体験もできます。
夏:寺坂棚田ホタルかがり火まつり
7月になると棚田では1日限りの幻想的な風景に出会える「ホタルかがり火まつり」が開催されます。平成19年から実施されており、その美しさは目を見張るほど。
夏の夕暮れ、土の香りや湿った空気を感じながらの散策がおすすめです。
秋:寺坂棚田彼岸花まつり
秋になると楽しめるのが、黄金色に実った稲穂と真っ赤な彼岸花のコントラスト。どの角度から撮影しようか、迷ってしまうほど。
赤い彼岸花の前には、白い彼岸花も見られます。美しいですよね。
9月下旬には彼岸花まつりも開催。この風景の中で楽しめる、様々な催し物が行われるイベントです。
冬:白く染まる棚田と武甲山
雪の翌日に寺坂棚田を訪れれば、白く染まった棚田と武甲山に出会えることも。空の下で青白く輝く美しい雪景色が広がります。こんな景色、写真におさめてみたいですね。
寺坂棚田はウォーキングコースの見所のひとつ!
また、寺坂棚田は横瀬町おすすめのウォーキングスポットのひとつ。公式サイトにはオススメルートも載っているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
日本一歩きたくなる町 よこぜ ウォーキングマップ 健康づくり・福祉編
【寺坂棚田へのアクセス情報】
電車:
西武秩父線 横瀬駅下車、徒歩15分
秩父鉄道 御花畑駅下車、徒歩40分
注意事項:
●路上駐車はお止めください。 専用の駐車場にお停めください。
●散策路のみを歩いてください。細い畦(あぜ)は決して入らないでください。
●稲穂など取らないでください。
●人物の写真撮影はお声掛けください。農作業等をされている方が特定できるような写真は、その方に許可を取ってください。
●農作業の邪魔をしないでください。
●周辺住民の方々への迷惑になる行為はお止めください。近隣は住宅地となっております。大声で騒いだり、住宅地をのぞく、私有地への立ち入りは絶対おやめください。