皆さんは夏の夜空いっぱいに広がる天の川を見たことがありますか?
天の川をうまく観測するには、街の明かりの届かない場所に行かなければなりませんが、綺麗に夜空を見られるスポットでは、観測ツアーやイベントを開催していることもあります。
この記事では、天の川が綺麗に見えるスポットや、天の川を見るためのイベントをご紹介します。
織姫と彦星を見よう!綺麗な天の川が見られるスポットをご紹介
織姫と彦星が天の川を渡って一年に一回逢瀬する七夕の物語は誰もが知っているでしょう。
「こと座のベガ」(おりひめ星)、「わし座のアルタイル」(ひこ星)と「はくちょう座のデネブ」がつくる「夏の大三角形」の中を通り、南北に伸びる星々のことを「天の川」と呼びます。
天の川は街明かりのある都市部では肉眼だとほぼ見えません。
見たい場合は山の上にある観光地の駐車場など、光が少ない場所に移動することをおすすめします。
街灯やスマホの光を見たあとは、最低でも5分~15分経ってから夜空を見上げれば、目が暗さに慣れてくるため肉眼でも見ることができるでしょう。
また、天の川は7月7日ではなく、旧暦の七夕である8月7日の夜8時頃がより見やすい高さになります。
しかし、その頃は月も明るいため、月明かりが弱い月齢の若い日に見るのがおすすめです。
イベントで楽しもう!天の川を満喫できるスポット3つ
天の川が観測できるイベントは各地で開催されています。
以下では、天の川を満喫できるスポットとイベントのおすすめを3つご紹介します。
※イベントは例年の内容を参考にご紹介しています。コロナ禍では規模や内容を縮小・変更、または中止の場合もあるため、詳しくは主催者からの情報をご確認ください。
天空の楽園!日本一の星空ナイトツアー「阿智村」
阿智村は長野県にある人口6400人程度の小さな村で、環境省の全国星空継続観察において「星が最も輝いて見える場所」第1位に輝いた場所です。
日本一の星空を堪能できる阿智村の「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」が、天体観測好きの間でブームになりつつあります。
阿智村は山々が複雑に入り組み都市部の光が山で遮られるため、なんと天の川を肉眼で見ることができます。
ナイトツアーは会場にレジャーシートを敷いて仰向けで観測するスタイルです。
ツアー中はジャズの生演奏と解説を聞きながら夜空を鑑賞できるため、飽きることなく日本一の星空を楽しめます。
この投稿をInstagramで見る
天の川と土星が楽しめる!「県立ぐんま天文台」
県立ぐんま天文台は群馬県吾妻郡にある、天体望遠鏡の設備のある天文台です。
シミュレーション映像を使った星空解説や望遠鏡による土星の天体観測をはじめ、本館前の広場にて天の川観測イベントも開催しています。
天の川観測イベントでは、夏の星座や織姫星と彦星、天の川を紹介してくれます。
天体に関する知識を持っていなくても、館内には観測普及研究員が在籍しているため、いつでも説明を聞いたり質問したりできます。
この投稿をInstagramで見る
星空観測ナイトツアー!日本一の砂場「鳥取砂丘」
鳥取砂丘は鳥取県にある広大な海岸砂丘です。環境省の星空調査で日本一に輝いたこともあり、鳥取県は「星取県」とも呼ばれています。鳥取砂丘は県内随一の観光スポットであり、星空観測ナイトツアーは星取県の魅力を凝縮した欲張り体験ツアーです。
砂漠の夜空綺麗でしたー😂✨#Japanese #japan #kyoto #photographer #portrait #星 #星空#星景写真 #star #kimono #東京カメラ部 #写真好きな人と繋がりたい #ファインダー越しの私の世界 #鳥取砂丘 pic.twitter.com/Pd8Qac5Fmo
— 華奢 (@kyasha_0707) August 15, 2019
また、天体観測といえば天体望遠鏡を使いますが、星空観測ナイトツアーではビクセン社製のポルタⅡを使い夜空を観測できます。運良くオアシスが出現すれば、オアシスに映る星空を眺めることも可能です。
夏の時期には広大な砂丘で天の川の観測が可能で、非日常な空間で開放感を感じられることでしょう。
鳥取砂丘のオアシスに映る星空と朝焼け。 pic.twitter.com/ml3MOc56CO
— 夏二番 (@natu2ban) September 18, 2020
まとめ
綺麗な天の川を見ようと思ったら、街の灯かりが届かない場所に行くことをおすすめします。
今回ご紹介したスポットやイベントでは都会では見ることのできない星空を堪能できるため、天の川を観測したければこれらのイベントに参加すると良いでしょう。
また、夏でも夜は冷えます。観測に行くときは一枚上着を持っていくことをおすすめします。