桜の名所「甘酒横丁」
東京都内の桜の名所と言えば、上野恩賜公園に中目黒、隅田川の桜並木などが有名ですが、中央区人形町から少し入った場所にも地元の方に愛される桜の名所があります。その場所は「甘酒横丁」です!
甘酒横丁は、人形町から明治座に向かう一本道が商店街になっている場所で、明治の初め頃に商店街の入口に「尾張屋」さんと言う甘酒屋さんがあったことから、「甘酒横丁」と呼ばれるようになったそうです。またこの周辺は歌舞伎発祥の地の一つとしても知られ、江戸三座の中村座や市村座があった場所でもあります。そのため、手土産として持ち運びやすい名物お菓子のある甘味屋さんが多いのも特徴です。
芸妓さんが振舞う甘酒!
桜まつりの会場へやってきました!桜がちょうど満開で、多くの人で賑わっています。人だかりができている方向へ進んでみると、なんと芸妓さんがいました!
地元人形町の芸妓さんだそうで、人形町周辺の旧名に因んで「葭町芸妓」と言うそうです。甘酒を振舞いに、芸妓の八重さんと市松さんが来てくれていました!桜にお二人がさらに花を添えて風流な雰囲気をつくってくれますね!
こちらは市松さんからいただいた甘酒。麹でつくった自然な甘さが特徴の甘酒でおいしかったです!
甘酒は地元の方が手作りでつくってくれています。2500杯がお祭りに合わせて無料で振舞われるとのこと。ありがたいですね!
さすが歌舞伎発祥の地の。歌舞伎十八番の一つとして有名な「勧進帳」の弁慶の銅像がありました!
桜並木へ入ってみると、抽選を引く人でものすごく長い行列ができていました。一等は明治座のペアチケットと言うのも地元密着の甘酒横丁らしくていいですね!
名物「玉英堂のとらやき」
甘酒横丁の入口にとらやきで有名な「玉英堂」さんがあります。
天正4年(1576年)創業の老舗で、どら焼きならぬ「虎家喜(とらやき)」が有名。ふわふわっとした皮に小豆感たっぷりの餡が入っているのが特徴です。そしてその名前の由来となっているのが皮の模様。包み紙に覆われている状態だとわかりませんが、皮にぺったりくっついている包み紙をはがすと、きれいな虎模様が浮かび上がるのがユニークです!ぜひ一度お試しください!
※こちらは包み紙をはがす前の「とらやき」
※包み紙をはがすときれいな虎模様が浮かび上がりました!大粒の小豆も必見です!
桜見物の後には名店で舌鼓も
甘酒横丁の周辺には、お腹を満たせる老舗の名店がたくさんあります。例えば、すき焼きで有名な「今半」。こちらではお料理をいただけるだけでなく、テイクアウトのお総菜なども売っていて、夕方には多くの人でにぎわいます。
続いては親子丼で有名な「玉ひで」。軍鶏料理の専門店として宝暦10年(1760年)に創業した玉ひでさんは、今や日本人なら愛してやまない親子丼の発祥の地としても知られています。お昼から行列が途切れない名店なので、食べる際はお早めに行ってみてください!
甘酒横丁桜まつり、いかがでしたでしょうか?歴史と共に桜を堪能できるのがいいですよね。毎年3月最終日曜日に開催されているので、ぜひ来年は行ってみてください!