妊娠中は、赤ちゃんにもうすぐ会える嬉しさと、体調の変化などで不安に思う気持ちが混ざり合って、お母さんは不安定になりがちです。そんなときは、安産祈願のお守りが心の支えになるでしょう。
神様や仏様に願いを届けるため、お守りは大切に扱いたいものです。この記事では、安産祈願のお守りについて、妊婦さんが抱きがちな疑問を中心に解説します。
安産祈願のお守りとは?
一般に安産祈願は、妊娠5ヶ月の最初に迎える「戌の日」に寺社にお参りに行くことが多く、多くの妊婦さんが、この戌の日参りの際に安産祈願のお守りをいただきます。ご祈祷の授与品にお守りが含まれていることもあるでしょう。
妊娠や出産は、多くの人にとって、生命の神秘を感じずにはいられない体験です。神様や仏様の存在、運命や想いの強さを実感する妊婦さんも多いでしょう。そのためか、妊娠中に安産祈願のお守りを所持する妊婦さんは9割以上にも及ぶというデータもあります。
神様や仏様の力が宿った神聖なお守りを身につけることで、お腹の赤ちゃんにパワーを与えてほしいと願うものなのかもしれません。
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安産のお守りはどう持っておく?
安産祈願のお守りには、寺社で購入できる巾着入りのお守りのほか、護符やお札、腹帯守りなど、いくつか種類があります。一般に、護符やお札は家でお祀りし、お守りは個人が身につけるものです。
お守りの着け方に特に決まりはありませんが、カバンやポーチなど普段持ち歩くものに付けたり、母子手帳ケースに挟んでおいたりすれば、神様や仏様が赤ちゃんとお母さんを見守ってくれるので安心です。
また、腹帯守りは腹帯のなかに挟んでおくものです。最近ではいわゆる「岩田帯」と呼ばれるサラシタイプの腹帯を巻く妊婦さんは減っていますが、代わりに多種多様な腹帯が登場しています。腹帯守りを入れるポケット付きの腹帯もあるので、お守りを赤ちゃんに一番近いところに身につけておきたい方にはピッタリです。
腹帯守りは、うっかり洗濯してしまったり、トイレで落としてしまったりといったことがないよう気をつけましょう。
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複数お守りをもらっても大丈夫?
安産祈願のお守りは、親類や友人がプレゼントしてくれることが多々あります。母子の健康を祈る気持ちが込められたお守りは一つ一つ大切に扱いたいですね。
ただ、「たくさんのお守りを所持していると神様が喧嘩する」などといわれることもあり心配されている方も多いのではないでしょうか?しかし、安産祈願の場合は気にする必要はありません。安産祈願をはじめとした、人々の幸せを願う気持ちは、神様同士が競い合う類のものではないからです。
このお守りはカバンに付けて、このお守りは家に置いておくなど、それぞれ大切に扱っていれば問題ありません。
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出産後、お守りはどう処分すべき?
長い妊娠期間を見守ってくれたお守りは、出産後どう扱えば良いのでしょうか。
安産祈願のお守りは、産後にお参りにいくタイミングでご返納するのが一般的です。無事に出産できたご報告とともに、神様にお返ししましょう。
いただいた寺社が遠方の場合は、近隣の寺社でもお焚き上げをしてくれるはずなので、問い合わせてみましょう。
また、妊娠中の思い出として、お守りを手元に残しておきたいと思うお母さんも少なくありません。必ずしも返納しなければならないという訳ではないので、想いが込められたお守りは大切に保管しておきましょう。
まとめ
お守りは、神様や仏様の力が宿る依代です。神聖な力で赤ちゃんを守っていただく代わりに、お守りを大切に扱うのがお母さんの役目です。とはいっても、特別なことをする必要はありません。肌身離さず持ち歩いても、家でお祀りしても、神様仏様に想いを届けることはできるでしょう。
大変なことも多い妊婦生活が、たくさんの幸せ気分で満たされるように、お守りに力を貸していただきましょう。