2日間で10回行われる「鷽替神事特別祈願祭」
日本の全国各地に学問の神様とされる菅原道真を祀る神社が社殿を構えています。栃木県佐野市に社殿を構える朝日森天満宮では菅原道真をご祭神として祀っています。菅原道真に因んだ行事も行われ、例年1月下旬には「鷽替(うそかえ)神事特別祈願祭」が行われています。2022年は1月29、30日の10:00、11:00、13:00、14:00、15:00のトータルで10回、特別祈願が斎行されました。
朝日森天満宮の「鷽替神事特別祈願祭」には事前申込が必要で、厳粛な神事の一般公開はありません。祈願の受付をすると、「うそかえ」を手に昇殿し、神事に参列することになります。
鷽鳥がデザインされたフォトパネルや御朱印、お守り
特別祈願は拝殿の中で斎行されますが、参拝所の前には鷽鳥の描かれたフォトパネルも設置されており、自らの祈りで前年の凶事や不運を、嘘と幸運に替えることができることでしょう。拝殿の中央には会津地方に伝わる赤べこも姿を現し、疫病厄除けのご利益が期待できそうです。
拝殿の西の社務所では、鷽替の御朱印や鷽鳥おまもりが頒布されています。
赤べこやなで牛をモチーフとする御朱印や授与品
社務所で頂ける御朱印には、通常の御朱印や赤べこが描かれたものなど種類豊富です。
授与品の中には、拝殿の正面に安置される「天神様のなで牛」をあしらったお守りや絵馬も準備されています。天神信仰では牛が神の使いとされているのです。
「天神様のなで牛」の他にも境内には、筆塚や菅神廟碑が設けられ、菅原道真が学問の神様であることを再認識することができます。
神社の境内の正面玄関には堂々とした神門が建立され、二の鳥居から一直線の参道を歩いてきた参拝者を出迎えます。参道の左右には朱色の灯篭に沿って梅が植樹され、初春には季節の彩りで参拝者の目を楽しませてくれることでしょう。
参拝の前後に味わうご当地グルメの佐野ラーメン
朝日森天満宮は、JR両毛線と東武佐野線が接続する佐野駅の北西1キロ足らずに社殿を構えています。佐野市では青竹打ちの平麺が特徴の佐野ラーメンがご当地グルメとして定着しています。青竹の下に麺の材料となる練った小麦粉の塊を置き、竹に足をかけ体重を利用して麺をのばしていくのです。市内には数え切れない数の佐野ラーメンの専門店が営業しています。佐野駅に隣接する交流プラザの「ぱるぽーと」の一画には、らーめんミニ博物館のコーナーが設けられています。佐野ラーメンの人気店舗が数十軒、メニューサンプルとともに紹介されています。
栃木県佐野市の朝日森天満宮では菅原道真をご祭神として祀り、例年1月下旬には「鷽替神事特別祈願祭」が開催されています。拝殿の前には鷽鳥の描かれたフォトパネルが設置されるばかりでなく、期間限定の御朱印やお守りが頒布されます。