2025年夏休みの始まりにオススメ!東京都文京区で、2025年7月19日(土)・20日(日)の2日間開催される「文京朝顔・ほおずき市」は、大人だけでなく親子で楽しめるお祭りです。傳通院、源覚寺、澤蔵司稲荷、善光寺の4つの寺院や、子ども向けのイベントや飲食ブースもあり、お祭り気分も満点!夏の思い出づくりにぴったりの2日間です。
この記事では、過去の「文京朝顔・ほおずき市」のレポートを参考に、2025年の最新情報や見どころやイベント情報などを詳しくご紹介します♪
「文京朝顔・ほおずき市」で、すてきな夏休みをスタートしましょう。
※本記事は2023年7月26日の記事に加筆・修正したものです。(2025年6月20日更新)
目次
朝顔とほおずき!夏を感じる「文京朝顔・ほおずき市」の見どころは?
まずは、過去のレポートで「文京朝顔・ほおずき市」を振り返ります。
朝顔市で大盛況!「傳通院」
傳通院の山門
では、はじめに「文京朝顔・ほおずき市」のメイン会場のひとつ傳通院から見ていきましょう。道中には、文京区指定天然記念物に指定された「善光寺坂のムクノキ」がお出迎え。蝉時雨の中、なだらか坂道を進むと傳通院に到着です。
「善光寺坂のムクノキ」。不思議な貫禄を感じます。
午前8時頃。傳通院の境内にお邪魔してみると「朝顔市」が開かれていました。
色とりどりの朝顔が仲良く並んでいます。
とっておきの一株を品定め!
地元のボーイスカウトが作った立ちかまどには、ほおずきが展示!朝顔市の一角でも、ほおずきを観ることができます。
午前中は沢山あった朝顔も、お昼過ぎには残り僅か。今年も大盛況です!
傳通院の朝顔市には、小さなお子さんからお年を召した方まで、多くの方が来場し大変賑わっていました。来場者にお話を聞くとご近所の方が多く、初めて訪れた方から毎年来る方まで様々。傾向としては、リピーターが多かった印象です。遠方では、埼玉方面から来たというご夫婦も……。
郵便局のブースもあり、購入した朝顔の鉢を、ご自宅やご実家に郵送することができるのも嬉しいですね。
ほおずき市会場となる「源覚寺(こんにゃくえんま)」
源覚寺の入り口
続きまして、こんにゃくえんまの愛称で親しまれている源覚寺。こちらもメイン会場のひとつになっています。最寄りである春日駅から徒歩で2〜3分程に位置しており、門前にはレトロな雰囲気の「えんま通り商店街」が軒を連ねています。
源覚寺の門前に広がる「えんま通り商店街」
源覚寺では、「ほおずき市」が開かれていました
境内を覗いてみると、色鮮やかなほおずきがずらり!
一緒に飾り付けされた風鈴が涼しげですね
朝顔市だけでなく、ほおずき市にも多くの親子が来場していました
お気に入りの鉢は見つかったかな?
素敵な鉢ばかりで目移りしそうです
源覚寺のほおずき市も、早朝から大勢の人々で賑わっていました。地元の方々にとって、夏の風物詩である「文京朝顔・ほおずき市」は毎年楽しみにしている催しであることが伺えます。和やかで良いお祭りですよ。
地元の小学校に通う一年生の朝顔が勢揃い「澤蔵司稲荷」
坂道に店を構えるお豆腐屋さん
2つのメイン会場である源覚寺と傳通院を結ぶ緩やかな坂道の間に、澤蔵司稲荷と善光寺が位置しています。その坂道に店を構えるお豆腐屋さんは、創業50年以上の老舗。冷たい豆乳でほんの少し休憩もいいですね。
澤蔵司稲荷の会場では、小学一年生の朝顔の花合わせ会(品評会)が開催されていました。
鉢には番号が降ってあり、気に入った朝顔を投票できるようになっています
地元の小学校に通うお子さんが大切に育てた朝顔、立派な花が咲いていましたよ
地元の小学校に通う女の子。一年生の朝顔を見に来てくれました
小学一年生の朝顔の花合わせ会では、入り口で投票用紙を受け取り、気に入った朝顔の番号を記入。投票結果は「文京朝顔・ほおずき市」の最終日に集計し、最も票を集めた生徒には記念品が贈られるのだとか。どの朝顔が一番になったかな?
「月参堂 善光寺」では、珍しい団十郎朝顔の販売も!
善光寺の山門
澤蔵司稲荷に隣接する善光寺。山門に面した坂道はその名も「善光寺坂」といいます。こちらの坂道は、タレントのタモリさんが執筆した「タモリのTOKYO坂道美学入門」でも紹介され、江戸・東京の山手の風情が残るエリアとして訪れる人も多いそうですよ。それでは、善光寺の境内にお邪魔しましょう。
善光寺では、大輪朝顔・変化朝顔の展示と、団十郎朝顔の販売が行われていました
大輪朝顔。大人の手のひらを超える大きさがあります
変化朝顔。不思議な形の花ですね
こちらも、変化朝顔。見れば見るほど神秘的です
えび茶色の花が美しい団十郎朝顔。大人気の朝顔です!
こちらは、ファミリー向けと言うよりはやや玄人向けな印象。ただ、大輪朝顔や変化朝顔はなかなか観賞する機会がない希少な品種のため、お子さんにとっても貴重な経験になるでしょう。
2025年も充実!「文京朝顔・ほおずき市」のイベント情報
「文京朝顔・ほおずき市」の各会場では、朝顔や・ほおずきの即売会ほか、江戸神楽による伝統和芸、模擬店・物産展など、さまざまなイベントが行われます。
地域の人たちによる模擬店や体験コーナー
「文京朝顔・ほおずき市」の期間中は、地元町会による模擬店や各特設ブース、物産展など、町なかのサブ会場とともに様々なイベントが催されます。
跡見学園女子大学によるワークショップや親子で楽しめるイベントやゲームなど、夏休みの絵日記にもよさそうなイベントも盛り沢山です。
過去には、こんなイベントも!
射的コーナー(澤蔵司稲荷)
「文京朝顔・ほおずき市」では、フォトパネルやトートバッグ制作のほかにも、跡見学園女子大学によるワークショップ、文京区レクリエーション研究会によるマンカラなど、親子で楽しめるイベントやゲームが数多く開催されていました。
跡見学園女子大学ワークショップ(傳通院)
リーズナブルな飲食ブースも大充実!
ワークショップやゲームだけでなく、多彩かつリーズナブルな飲食ブースが揃う「文京朝顔・ほおずき市」!文京ニュージーランド友好協会のブースでは、例年、ラム肉や骨付きフランクフルト、ビールなどを楽しむことができます。
文京ニュージーランド友好協会(傳通院)で販売されていた骨つきフランクフルト
甲州ワインの試飲も……。
山梨県甲州市の物産ブースでは、おいしい桃とワインを販売。文京区に在住していた小説家・樋口一葉のご両親が山梨県甲州市出身だったというご縁で出店されているとのこと。
茨城県常総市の物産ブース(傳通院)
徳川秀忠(江戸幕府二代将軍)の長女・千姫の墓所が、傳通院と茨城県常総市の弘経寺にあることからブースを開設。
島根県津和野町の物産展コーナー
文京区で後半生を過ごした森鷗外の出身地というご縁で出店しているんだとか。
露店(礫川地域活動センター前)
無料のウォーターサーバーも
場所は変わり、礫川地域活動センター前。こちらでは、地域の皆様による模擬店が出店。
最後に……。歩き疲れたら「えんま通り商店街」の喫茶店で涼をとるのもおすすめ。落ち着きのある空間でゆっくりとした時間を過ごしませんか。
各種模擬店では、焼きそばやかき氷など、お祭り気分を盛り上げるグルメが勢ぞろい!
夏休みのスタートに、一足早くお祭り気分を味わってみませんか?
■ 2025年主なイベントおよび出展
【7月19日(土)】
・傳通院寄席(傳通院)
・江戸太神楽(傳通院・源覚寺)
・ボッチャ体験(礫川地域活動センター前)
【7月20日(日)】
・鈴木あいさんによるミニライブ(傳通院)
・薩摩琵琶演奏会(善光寺)
【7月19日(土)】・20日(日)共通】
・小学校1年生の朝顔の花あわせ会(澤蔵司稲荷)
・変化朝顔・大輪朝顔の展示(善光寺)
・朝顔販売(傳通院)
・ほおずき販売(源覚寺)
・朝顔「団十郎」鉢販売/苗販売(善光寺)
・千姫プロジェクト(傳通院)
・子供向け工作コーナー体験、飲料の販売(傳通院)
・文京ニュージーランド友好協会 ニュージーランド産食品の販売(傳通院)
・山梨県甲州市 ワイン・桃の販売(傳通院)
・茨城県常総市 千姫グッズ販売、煎餅、日本酒販売(傳通院) ほか多数
© 文京区観光協会
人気の朝顔・ほおずき即売会では、人気の団十郎朝顔の鉢や苗のほか、朝顔や、ほおずき籠も用意。売切れ次第終了となりますので、お早目に会場へ行くのがオススメです。
詳しくは、文京区HP「文京朝顔・ほおずき市」ページをご確認ください。
「文京朝顔・ほおずき市」の魅力やポイントを深掘り!
文京区礫川地区町会連合会会長・杉田明治さん
今回、文京朝顔・ほおずき市実行委員会の代表をつとめる、文京区礫川地区町会連合会会長である杉田明治さんにお話を伺うことができました。(2023年7月インタビュー)
杉田さんは「文京朝顔・ほおずき市」第1回目から携わる大ベテラン。東京で行われるほかの朝顔市やほおずき市との違いについて伺うと、文京区では、大輪朝顔や変化朝顔などの珍しい朝顔を見ることができる点が大きな特色とのこと。
また、澤蔵司稲荷で開催されている「小学校一年生の朝顔の花あわせ会」は、かつてこの地区にあった龍門寺(現・廃寺)にて大輪朝顔の「花合わせ会」が行われていたことが由来だそうです。「ゆくゆくは、子ども達が変化朝顔に興味を持ってチャレンジしてもらいたい」とのお話でした。
さらに今後のまつりの展望について伺うと、茨城県常総市から千姫をNHKの大河ドラマにしましょうと文京区にお声が掛かったことから、千姫と変化朝顔(大輪朝顔)を中心に「文京朝顔・ほおずき市」をもりあげていきたいとおっしゃっていました。
このように、地域の人を中心に手作りのまつりを運営しているところも「文京朝顔・ほおずき市」の魅力と言えますね。
親子で楽しめるポイントほか文京朝顔・ほおずき市の見どころは、こちらの記事を参照!
2025年文京朝顔・ほおずき市 開催概要
【開催期間】2025年7月19日(土)・20日(日)
【会場】傳通院、源覚寺、澤蔵司稲荷、善光寺、礫川地域活動センター前
【入場料】無料
他にも文京区には花のまつりがたくさん!?「文京花めぐり」で楽しもう!
この記事で紹介している「文京朝顔・ほおずき市」の他にも、文京区には様々な花のまつりがあることを知っていますか?区内の、つつじ・あじさい・菊・梅・さくらの5つのまつりは、総称「文京花の五大まつり」と呼ばれ、花の見頃期間にあわせて毎年開催されています。
文京つつじまつり
© 文京区観光協会
開催場所:根津神社
開催期間:例年4月
文京あじさいまつり
© 文京区観光協会
開催場所:白山神社
開催期間:例年6月中旬土曜日~翌週の日曜日まで(9日間)
文京菊まつり
© 文京区観光協会
開催場所:湯島天満宮
開催期間:11月1日~11月23日頃まで(毎年同日開催)
文京梅まつり
© 文京区観光協会
開催場所:湯島天満宮
開催期間:2月8日~3月8日まで(毎年同日開催)
文京さくらまつり
© 文京区観光協会
開催場所:播磨坂さくら並木
開催期間:3月下旬~4月上旬まで(16日間)
文京花めぐりは、この5つの花のまつりを中心に、1年を通じて文京区のまつりを親子で楽しめる特別企画。各まつりで、地域色があふれるさまざまな催し物や体験型イベントを実施します。
詳しくは特設WEBページをご覧ください!
まとめ
夏の始まりを感じられる「文京朝顔・ほおずき市」は、歴史ある寺院と下町情緒あふれる会場で、朝顔やほおずきの美しさを楽しみながら、家族や友人と特別な時間を過ごせるイベントです。2025年の夏休みは、ぜひ東京・文京区で風情あるひとときを体験してみてください。