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Cheer up!花火プロジェクト舞台裏レポート「全国163業者の花火師が自費で花火を一斉に打ち上げ」でコロナウイルス退散祈願<後半>

Cheer up!花火プロジェクト舞台裏レポート「全国163業者の花火師が自費で花火を一斉に打ち上げ」でコロナウイルス退散祈願<後半>

2020年6月1日(月)Cheer up!花火プロジェクト当日。福島県須賀川市の市民スポーツ広場に向かいました。毎年8月下旬に行われる須賀川釈迦堂川花火大会の場所です。

前編を見ていない人はこちらから

信頼して話して頂いたので当然、誰にも場所は教えていないし、自分が取材・撮影する事も誰にも言っていません。今回お世話になっている糸井火工さんとの花火でのお付き合いは自分が福島県に住んでからですが、これまで全国にいる花火屋さんと少しずつ積み上げてきた信頼関係があったからこそ色々な深いお話を聞かせて貰えている訳であり、何よりもこの一大プロジェクトに賭ける想いを知ってしまったからには何があっても絶対に水を差す訳にはいきませんでした。

今回、色々とお世話になった糸井秀一社長

午前中に降っていた雨もおさまり、花火を打ち上げるには良い条件が整いました。新聞社やテレビ局のみなさんも現地に到着しましたが、いつもとは違って非公開の花火大会なので大声をあげたり、機材を大掛かりに準備する事は避けて貰ったりと色々と気を使っていた様です。

自分も折角の貴重な花火を撮影するからには場所の下調べも必要なのですが、いつもの様にカメラバックを背負わず、一般人として散歩している感を出しながら三脚も暗くなってから準備をし、なるべく人に見つからない場所に設置しました。

また糸井社長のおかげで、自分も他の報道陣に混じって花火の準備から入らせて貰えました。現在の心境を聞くと「いつもの花火大会より緊張する」との事でした。もし、何かで情報が漏れたりとかで人がいっぱい集まってしまって中止なんて事になってしまったら、きっと主催者の一人である自分は他のみなさんに顔向けできないのもあったのかも知れません。このイベントにそれだけ真剣に向き合っていたのが伺えました。

20:00
丁度、田植えも終わりカエルにとっては住みやすい環境になった様で大合唱が鳴り響く中で打ち上がりました。久し振りの花火は心地よかったのと同時に、次はいつ見る事ができるのだろうと言う複雑な思いも同時に沸き上がりました。

たった4分程度の花火でしたが、今まで全国各地に出向いて見てきた沢山の花火やそれに関わってきた人の思い出とかを振り返り、今まで当たり前にあった花火大会はたくさんの人のお陰で見る事ができ、とても貴重な出来事だったのだと改めて考えさせられました。

結果的には全国163業者、全て無事に打ち上がった様です。打ち上げ数こそ少ないけれど、少しでも多くの人に見て貰いたいと言う思いで、とある花火屋さんは20か所もの場所で打ち上げていた様です。それぞれの花火業者の当日をTwitterから少し紹介します。

これからの花火業界がどうなるのか今の時点では誰も予想はできませんが、これまでコスト重視で日本人は沢山の良質な技術を失ってきました。花火もその仲間になりつつあります。自分たちにとっては当たり前でも、日本の花火を知らない人が海を越えた先には沢山います。

真夏の炎天下の中での打ち上げ準備の作業、火薬の粉塵で顔を真っ黒にしながらの花火制作、演出を朝から晩まで考えパソコンに向かう日々。お金が沢山貰える訳でも、多くの賞賛を得られる訳でもなく、ただ良い花火を作って喜んで貰いたい一心で彼ら職人は頑張ってきました。

これまで職人が磨いてきた技術はどんな事があっても未来に残していくべき大切なものです。日本人なら誰でも一度は見た事のある花火。どんな人にも少しぐらいは良い思い出があるのではないでしょうか?それが現在、失われつつあります。花火が大好きな1人として、今こそ多くの人に何とかして彼らの支援をお願いしたいものです。

クラウドファンディング!日本の花火「エールプロジェクト」はこちらの記事から

蛭田 眞志(ひるてぃ)
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火専門カメラマン&花火専門ライターです。
日本の良質な花火文化を後世に残すために記録し、花火に携わる人達を応援しています!

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