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調布花火2023をレポート!暑さもやわらぐ“秋花火”を探して行ってみよう

2023/10/10
2023/10/10
調布花火2023をレポート!暑さもやわらぐ“秋花火”を探して行ってみよう

2023年9月24日、調布花火が無事開催された。今年は本当に久しぶりの花火大会開催のニュースが多く聞けて嬉しい限り。この嬉しい気持ちで花火を楽しく観覧したい!そのチャレンジの結果をレポートします。

調布花火?調布市花火大会?

調布花火とは……年によってよく開催日程が変わるのだけど、ここ最近は9月~10月の秋開催となっている。ハロウィンの時期にかぶせてコスプレ会場を併設するというオモシロ企画もあった。(2017年、台風により中止で涙。)

その調布花火……調布市花火大会?そう、花火大会の名前さえも変幻自在、年度や媒体によって表記が揺れているが、公式サイトでは「調布花火」となっている。

地元の丸玉屋小勝煙火店が担当し、打ち上げ発数は公称10,000発、最大8号玉。大玉連発コーナーと、ミュージックコラボのハナビリュージョン(前半と後半に1回ずつ)が売り物だ。

有料席も平成の時代から用意されており、それは多摩川河川敷の調布側にある。河川敷の相当なエリアを占めているのだが、今年は気づいたら完売していた。

会場案内図公式サイトより引用。花火の打ち上げ位置をよく頭に入れてこの後の説明を見ていただきたい。地図上は打ち上げ位置の右上のオレンジ色が布田会場、左上の水色が京王多摩川会場。

ゆるく、楽しく、行って帰るには

どこからか声が聞こえてくる……。

「チケットがなくても、直前に見に行きたくなることだってあるでしょ!」

ごもっとも。ではそのパターンで調布花火に行くならどうするか?を実践してきた。都会の花火大会に何も考えずに飛び込むと、たいてい大混雑に巻き込まれてヘトヘトの辛い思いをすることになる。それが嫌で花火大会に行きたくないという人もいるだろう。

そこで先ほどの会場案内図を見てみると、上半分のにぎやかさに比べて下半分が実にそっけない。こちらは川崎市でそもそも調布ではないからというのが理由だが、それにしても打ち上げ場所からの距離を考えると有料席と大して変わらない。

ということで、まずはこちら側を目指してみよう。とりあえず稲田堤駅に来てみたが、こんな場所にも立て看板。花火大会においては打ち上げよりも会場設営と警備に費用がかかるというのも納得だ。

稲田堤駅付近こんなに離れた場所にも告知看板がある。これを全部の地域にやりきる労力はいかばかりか。ここは打ち上げ場所からおよそ1.2kmくらい。地図上の★マークも参考に。

警備も始動現在15時。警備員ミーティングと思われる場面に遭遇。

ひとまず土手に上がってみよう。早くも今日の結論が出てしまうのだが、もうここでいいじゃん。調布花火は最大8号玉ということで、個人的には1000mくらい離れても十分楽しめると思う。屋台もあるし、これくらい離れたら混雑もそれほどではないだろう。

川崎側土手花火まで1km花火まで1000m離れているが、大玉があるからOK。まばらに場所取りされているがまだ余裕。打ち上げ方向の目印もつけておいたのでご参考に。

無料席で注意したいのは、照明とトイレだ。照明は暗くて困る場合と、眩しくて困る場合の両方ある。トイレについては運よく仮設トイレがあればいいが、そうでなければ行きと帰りの駅到着の時刻を考えて計画的に水分を摂ろう。

念のため打ち上げ方向に向けてずんずん進むと、距離500~600mくらいから大きな場所取りシートやカメラの三脚が目立ち始める。打ち上げ場所に近ければ近いほど場所取りに根性が必要となる。

川崎側土手花火から600m花火まで600m。川崎側は正式な会場というわけではないが、仮設トイレが設置されていた。近くには地元自治会と思われるバンが停まっていたので、そちらが準備してくれたのかもしれない。

場所取りする勢、しない勢

そもそも場所取り必須なのだろうか。答えはYESでもありNOでもある。世の中には場所取りが趣味というバイタリティにあふれた人がいるので、そういう人が早起きして、時には前夜から場所取りに繰り出すのは私もよく知っている。ワクワクして楽しいよね、あれ。しかし、そんな激戦区は治安も良くないので万人におすすめはしない。

川崎側土手場所取り激戦区対岸はまさに花火の打ち上げ場所という、修羅の集うエリア。看板の下に丸められているのは剥がされた場所取りシートだ。理由は不明。

平和に(?)場所取りしたければ公式の無料エリア(自由観覧エリア)がおすすめだ。ここならトイレもあるし照明もある。特筆したいのは音響設備が期待できるということ。調布花火のように音楽シンクロ花火があるときは絶対に音楽が聞こえたほうがいい。

公式の無料席公式サイトで告知されている無料観覧エリア。野良無料観覧との違いは音響がしっかりしていることだ。

さらに視点を変えて考えよう。調布花火は60分間である。60分なら別に立ったままでも、食べ物もトイレも無くたって構わないのでは?花火会場の最寄り駅は混雑するので、少し離れた駅で降りて花火を見る。そんな楽しみ方もできるだろう。

調布花火は離れて見ても、大玉が潤沢にあるおかげでド迫力のドの字は無理だがそこそこ迫力がある。まったりとした風景とともに遠花火・横花火を鑑賞しよう。

調布側土手花火から1800m一見、なぜこんな場所に場所取り?と思ってしまうが、実は打ち上げ場所がスコーンと見通せる穴場。1800mとかなり離れているが、もっと近い場所にも点々とこういうスポットがある。

夕涼み×花火

令和の夏は暑い。とにかく暑い。だから花火大会も9月以降にやるのがいいと思う。日中はまだ汗が出てきたが、陽が落ちると過ごしやすくなり半袖か長袖か迷うくらい。川の土手の上には浴衣姿も見られたが、きっとこれくらいの気温のほうがいいだろう。

ここまで述べてきたように、むやみやたらと打ち上げ場所に近づかなくても、花火を楽しむことは可能だ。そんな私が陣取ったのも人がいなくて見通せる場所。打ち上げ場所を理解していれば地図アプリの併用で候補地は見つかる。最終的に陣取ったのは陽が落ちる直前だった。事前の場所取りは無しである。

大玉コーナーかつては尺玉100連発もあった調布花火だが、宅地化が進んだ現在の最大は8号玉。それでもこのボリュームでの連打は見ごたえがある。

遠花火では、地面から吹き上がる小さな花火はさすがに地味だ。しかしそれは織り込み済み。しょっちゅう上がる大玉が目を楽しませてくれる。今年の調布花火は大玉連発コーナーに加えて全国の銘玉を1発1発見せてくれるコーナーもあり、ここで見る遠花火で十分だった。

全国の銘玉推測だが、コロナで需給バランスが崩れたのか花火屋さん同士で玉の融通が増えた気がする。見る側としては新鮮な驚きが得られるからしっかり見たい。

少し心配だったのが音楽とシンクロして打ち上がるハナビリュージョン。これは音なしで見るのは悲しい。そう思っていたところに救世主が現れた。その名は「調布FM」、そう調布花火はラジオ中継があり電波で音楽を届けてくれるのだ。現地でラジオ再生しながらハナビリュージョンを見たが、遅延もなくバッチリだった。

絶対にラジオを持って行こう。

花火リュージョン音楽シンクロの花火すら、ラジオ放送のおかげで有料席同様に楽しめた。ほんとうに助かる。

今日は詳しく触れていないが、花火ももちろん素晴らしい。丸玉屋小勝煙火店に限らず近年の花火玉は種類がどんどん増えている。お気に入りの玉を見つけてみよう。

時差式花火写真だとちょっと気持ち悪い模様(笑)だが、現物はキラキラしている。ここ数年のトレンドである花火の色が目まぐるしく変わるタイプ。

おうちに帰るまでが花火大会です

終わったら片づけをして帰る。公式ではない野良無料席は照明がないので携帯用のライトがあると安心だ。手ぶらで見に行くならスマホライトでもいいが、落とし物や忘れ物に注意するなら1000円くらいでめちゃくちゃ明るいLED小型ライトなどもあるので、ひとつ持っておくと花火観覧以外でも役に立つ。

都会の花火大会では、会場から駅までの帰宅ルートもまた混雑するが、ここ調布花火では会場の北にも南にも鉄道が通っている。今日は30分くらいかけて隣駅まで歩いてみた。他にもたくさんの人が歩いているが、ご覧のとおり混雑はしていない。電車を使わない地元の人も多いらしく、駅に着く頃には人はまばらになっていた。

家路人通りが多いうちに帰りましょう。

何度も同じことを書いて申し訳ないが、秋開催のいい点は2つあって、まず暑くない。30分歩くのも苦にならない。もうひとつは、陽が落ちるのが早く、花火が終わってからも時間に余裕があるので焦らなくてよい。世の中の花火大会はだいぶ秋開催にシフトしてきているが、この流れは大歓迎だ。

本気で観覧したいあなたへ

ここまで無料席での観覧を前提にレポートしてきたが、実はわたくし前回(2019年)は有料席から見ている。せっかくなので有料席から見るとどんなふうなのかを紹介しよう。下の観客席との対比に注目。

調布花火有料席その1有料席の醍醐味は、間近で見る迫力と、正面から見る演出だ。下の方に観客席が写っているので、スケール感の参考になるだろう。

ここのように観客が多い花火大会で、ワイド演出も見られるいい場所となるとやっぱり有料でないと厳しいのかなと思われる。

調布花火有料席その2ひとつ前の写真とは撮り方を変えて大玉もしっかり写るようにしているが、場所はだいたい同じ。

こうしてみるとやっぱり有料席からの眺めは良いなあと思える。場所取り不要で安心して観覧するなら有料席というのは揺るがない。だけど、花火の楽しみ方はひとつじゃない。いろんな楽しみ方を見つけよう!

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