1.だんじり祭りは秋だけではない
だんじりと言えば秋をイメージする方が多いかと思いますが、イベントなどを含めるとほぼ1年間を通してだんじりを見ることが可能です。
【春】
淡路島や神戸の灘区、東灘区でだんじり祭りが行われます。
【夏】
大阪市内を中心にその近隣都市の各神社で夏祭りが行われます。
【秋】
テレビでもよく取り上げられ全国的にも有名な岸和田だんじり祭りが行われます。
曳き唄を歌いながら曳く南河内も秋祭りが行われます。上記以外にも関西の各地でだんじり祭りが行われます。
さすがに冬にはだんじり祭りはありませんが、餅つきイベントなどで小屋を開けたりするので、だんじりを見ることは可能です。ここまで見に行ってしまうとマニアの領域に入ってしまいます。
2.春は神戸から
「春は選抜」からではありませんが、だんじり祭りは春の神戸からシーズンが始まります。上の写真でもおわかりいただけると思いますが、ひと口にだんじりといっても、本体の構造、お囃子、動かし方などが地域によって異なります。それらの違いを細かなとこまであげるときりがありませんので、神戸のだんじりの大きな特徴を何点かあげさせていただきます(中には例外もありますが)。
本体の構造
①大屋根と小屋根の段差が少ない。
②駒が土台の外側についている。
お囃子
リズムや音色が違うのですが、文字で違いを表現しにくいので説明は割愛させていただきます。
動かし方
①直線的に進む時は、長い綱で曳くのではなく。だんじりの枠に人がついて、だんじりを押します。
(坂道や幼児曳行では綱をつけるとこもあります)
②動きの見せ場は、「直線的に前にダッシュする動き」や「前を持ち上げ、後ろを軸にして回す」になります。
一般的にイメージされるであろう、岸和田のだんじりとはこのような点で異なっています。
3.神社別祭礼日とだんじり
神戸地区のだんじりを神社別にご紹介します。
本住吉神社:5月4~5日 住吉地区:西、茶屋、吉田、空、山田、住之江、呉田、反高林
弓弦羽神社:5月3~4日 郡家、中御影、東之町、弓場、中之町、西之町、西御影
4.見どころピックアップ
広範囲で行われますので徒歩での移動では時間がかかりすぎますし、車で移動するにしても近くの駐車場が見つけられないと思うのでなかなか大変だと思います。電車の駅近くでだんじりが見れそうな場所とその時間をピックアップてご紹介します。時間はあくまでも予定であり、天候や進行状況によって変わることもありますので早い目に行くことをお勧めします。
5月1日 新元号奉祝行事 だんじり巡行 山手幹線 JR摂津本山駅北側
10時30分までに集合完了、11時30分 奉祝記念式典、14時解散
5月3日 18時~20時 阪神御影駅北側御影クラッセ前 御影だんじりパレード 11台
御影だんじりパレードは2011年の東日本大震災の後、各地の祭りが自粛ムードの中でも開催されました。その開催には東日本大震災への被災地へのエールが込められていました。
以下2011年御影連合会発行の御影だんじり瓦版より一部抜粋
「御影だんじりパレードも、阪神淡路大震災により被災した我々に全国から寄せられた支援への感謝と元気に復興しつつあることをアピールするために始められたのがきっかけでした。暗く、冷たい絶望の闇の中で、差し伸べられた多くの暖かい手に慰められ、励まされ、生きる勇気を分けていただき、笑顔を取り戻すことが出来ました。私たちは、あの見えざる手の温もりを今も忘れてはいません。この度の大災害に際し、一人でも多くの支援の手が被災地に届かん事を切に願って止みません。」
5月4日 10時30分 弓弦羽神社宮入り(阪急御影駅南方向) 8台
5月4日 13時 山手幹線(JR摂津本山駅北側、阪急岡本駅南側) 本山パレード 10台
5月5日 15時 本住吉神社(JR住吉駅) 庄内地区宮入り 4台
5月5日 19時 本住吉神社(JR住吉駅) 住吉地区宮入り 8台
先日、新調入魂式が行われた住之江區のだんじり
豪華な化粧幕、昼提灯、金具や細かい彫り物が素晴らしかったです。5月4~5日 JR住吉駅付近で見ることができます。
今年は5月1日に新元号奉祝だんじり巡行もあり、5月1~5日 神戸は祭りで盛り上がります。
お囃子を楽しむも良し、芸術的な彫刻や化粧幕を見るも良し、祭りを楽しむ人々の笑顔を見て楽しい気持ちになるも良し、お祭りには色んな楽しみかたがあります。ゴールデンウィークは春の陽気に誘われて、神戸でだんじり三昧なんかいかがでしょうか?