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ハナビリウムとは?恵比寿映像祭で上映される花火師しか味わえない全方位360度のスペクタクル!

2020/2/17
2020/6/9
ハナビリウムとは?恵比寿映像祭で上映される花火師しか味わえない全方位360度のスペクタクル!

恵比寿映像祭とは

タイトルにあるハナビリウムを紹介する前に、まず恵比寿映像祭について説明させて頂きます。このイベントは今年で12回目の開催になり、世界的に活躍する映像を用いたアーティスト達による作品を上映展示する国際フェスティバルです。

今回は「時間を想像する」と言うひとつのテーマで選ばれた作品が、東京都写真美術館、日仏会館、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場などで公開されました。ハナビリウムはその映像作品のひとつになります。

近年では誰もが手軽にビデオカメラやスマホを片手に映像を撮る事ができますが、そのほとんどが記録用であり、芸術としての分野は一般には馴染みがないかもしれません。このイベントはアートとしての活性化を目的としたものでもあるようです。

アート作品なので内容は難しいかもしれませんが、ガイドツアーがあったり、日程によってはアーティストによるトークセッションがあったりと理解を深める機会もある様です。入場もほとんどが無料なので是非、足を運んでみてください。

第12回恵比寿映像祭・概要

会期:2020年2月7日(金)~2月23日(日・祝)月曜は休館
時間:10:00~20:00(最終日は18:00まで)
場所:東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場、地域連携各所ほか
料金:入場無料 ※定員制プログラム有料
参加国:17の国と地域
参加作家・ゲスト数:78組95名
作品数:73点
https://www.yebizo.com/jp/

ハナビリウムとは

花火+プラネタリウムの造語でハナビリウムとなります。普段は安全上の理由から花火の打ち上げ現場は花火師しか入る事が許されませんが、そんな真下からの花火を疑似体験できるのが、この映像になります。

主人公ヒバナを中心とした物語になり、映像自体は子供向けに作られているので、特に小さいお子様がいる方は一緒に連れてきて楽しむ事ができます。また、椅子席の後方や周囲にはスペースがあるので、ベビーカーや車椅子ごと入って見られるのも高ポイントです!

おすすめ鑑賞方法

花火師にでもならない限り、一般の人には体験できない折角の機会なので、まずコンセプトである360度を花火映像で埋め尽くす視界を作る必要があります。土日ともなれば、恵比寿ガーデンプレイスは多くの人が訪れるので、前方に用意されているピーズクッションで寝転びながら鑑賞する事はなかなか難しいと思われます。

一番先頭に並べる様に列の順番を調整するか、一度目は予習として鑑賞し本編が終わって他の人が退出した後だとベストポジションを狙えます。一番のおすすめはビーズクッション席の後列センターです。ここが球体の中心に近く、映像もその様に作られています。建物自体は野外に設置されており、特に夜間は寒いと思いますので防寒対策はしっかりと、またブランケットなどを持っていくもの良いです。

「ハナビリウム」制作チーム

総合監修:小勝 敏克
企画・演出: 岩野 成
制作・演出:島野 玲、島田 清夏
プロデューサー: 森田 菜絵
脚本:新井 章仁
音楽:斉藤 尋己
立体音響録音:ヤマハ株式会社
サウンドデザイン:河村 大
宣伝美術:真家 亜紀子
声の出演:太田 葵、北原 十希明/田中 泯

※ハナビリウム 本編(25分)と幕間映像(20分)を10:00-20:00まで交互に上映します(最終日は18:00まで)
4Kドームマスター、5.1chサラウンド

島田清夏さんとの対談

今回はハナビリウム制作チームで制作、演出を担当している島田清夏さんにお話を伺いました。島田さんとの切っ掛けは2016年に東京上野の不忍池で行われたTOKYO数寄フェスで花火を使ったアート作品を拝見したのが最初になります。その後も何度かお会いする機会があり、今回の取材も快く受けてくださりました。そんな島田さんの経歴はこちらになります。

経歴
日本大学藝術学部映画学科在学中に、花火を真下から観る経験をし、衝撃を受け花火の世界へ。
以降、花火を使ったインスタレーション、パフォーマンス、映像作品などを発表。
またハノーヴァー国際花火大会(ドイツ)など、国内外の花火大会の演出にも携わる。
主な展覧会に「第7回モスクワ・ビエンナーレ」(2017)、「KYOTO NIPPON FESTIVAL」(北野天満宮2018)など。
東京藝術大学博士課程在籍。 ※第12回恵比寿映像祭 資料より引用

◎なお、最終日の2月23日(日・祝)13:30-14:30には企画、演出を担当した岩野成さんとのラウンジトークも行われる様です。

 

蛭田:本日は宜しくお願いします。

島田:宜しくお願いします。

蛭田:早速ですが、ハナビリウムを制作した切っ掛けを教えてください。

島田:はい。告知にもある様に通常は花火師しか見られない真下からの花火映像を体感して貰いたいと言う目的もありますが、花火大会が日本全国でこれだけ文化として定着しているのにも関わらず、普通にワイワイ花火大会に行くだけでは本来、どう言う目的で花火大会が開催され、どう言う意味を持っているのかが分かりにくい為、映像と言う媒体を使って後世に残していきたい気持ちがありました。

蛭田:実際にどれくらい前から計画していたのでしょうか?

島田:真下からの映像を撮りたいとか構想自体は15年くらい前から考えていました。最初は花火現場にカメラを複数台置いて撮ってみたりなど色々と工夫していたのですが、決め手になったのは2015年頃から普及し始めた360度カメラです。

実際に撮ってみると面白い映像が撮れ、翌年の2016年にはプロの方に撮影に入って貰いショートクリップ(短編映像)を作成し、プラネタリウムで上映させて頂きました。その後、ストーリー仕立てに組み込んで現在の形になりました。

蛭田:なるほど。プラネタリウムは面白い発想ですよね。この映像祭には、どの様なきっかけで上映、展示される事になったのでしょうか?応募した中から選ばれたりとかでしょうか?

島田:いいえ。この映像祭のキュレーター(展覧会の企画・構成・運営などをつかさどる専門職)の方からお声掛け頂きました。

蛭田:僕も実際に拝見させて頂いて素晴らしかったです。この映像祭だけで終わらせるのは勿体ないと思うのですが、この先は何か考えてたりするのでしょうか?

島田:そうですね。この映像祭で多くの人に知って貰い、プラネタリウムの番組としても普及して行ければと思っています。小型にプラネタリウムを上映する方法もありますし、VRにする事も可能です。花火大会に行きたくても行けない人達、例えば老人ホームや病院、養護施設などでも上映できたらいいですね。

蛭田:確かに花火大会は大混雑する場所なので、なかなかお年寄りや小さい子供には難しいですよね。今日もベビーカーで中に入って行く人達も多かったです。映像の内容は子供向けなので、やはり子供をターゲットとして制作されたのでしょうか?

島田:花火大会と同じく大人から子供まで幅広く見て貰いたいと言う想いがあって、小さい子供にも入りやすい形で制作しています。また、大人にも花火について勉強をして貰おうと化学の知識を入れたりしています(笑)

蛭田:確かに!映像は子供向けなのに、内容はしっかりしているなと僕も感じました。他にもこだわった点とかはありますか?

島田:はい。今回は本編が上映される幕間の映像にも注目して欲しいです。線香花火や打ち上げ花火の映像が流れるのですが、今回の恵比寿映像祭のテーマである「時間を想像する」に合わせて作られています。

線香花火は人の一生に例えられ、点火して大きな火の玉の状態を幼年期である牡丹(ぼたん)、勢いよく火花が飛び散る青年期の松葉(まつば)、火花が枝垂れて美しい様を壮年期である柳(やなぎ)、最後は小さな火花になる老年期の散り菊(ちりぎくとなります。そして、打ち上げ花火については花火映像を2秒間隔で全て合成し、花火写真の様に打ち上がるところから終わるまでの時間を表現しています。また、線香花火の音素材より、島野さんに心地よいサウンドを作って貰いました。

蛭田:貴重なお話を聞かせていただき作品に対する気持ちが理解できました!色々な想いを聞かせて頂きありがとうございました。

島田:こちらこそ、ありがとうございました。

※島田清夏さんの活動記録はこちらのホームページからも見ることができます。
https://www.shimadasayaka.net/

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