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新潟にデカすぎてヤバい蛇が登場!「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」のギネス級大蛇は全長何mじゃ?

2023/8/21
2023/7/31
新潟にデカすぎてヤバい蛇が登場!「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」のギネス級大蛇は全長何mじゃ?

2023年8月25日〜27日、4年ぶりに「えちごせきかわ大したもんじゃ蛇まつり」が開催されます!

その名の通り、ワラでできた巨大な蛇が村人の手で運ばれ、ウネウネと街道を進んでいく……新潟県関川村では、昔話に出て来るような光景が見られます。大蛇の迫力を楽しめることはもちろん、非日常な風景を撮影できるフォトポイントも盛りだくさんです!

関川村ってどんなところ?

©️公益社団法人 新潟県観光協会

関川村は新潟県北部の山間にある人口4,700人ほどの村。

豪雪地帯で知られ、冬は雪景色が続き、秋には紅葉が楽しめます。

村の中心地の下関は旧米沢街道の宿場町として発展しました。そのため古い町並みが今も残っており、渡邉邸・佐藤邸などの大庄屋・大地主の邸宅が国の重要文化財に指定されています。

渡邉邸

「大したもん蛇まつり」の由来は?

©️公益社団法人 新潟県観光協会

関川村の各地域には昔から伝わる祭がありましたが、近年まで村全体で楽しめる祭は存在しませんでした。そこで人材発掘を目的に開塾した「せきかわふるさと塾」が、新しい祭を企画。1988年に第1回「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」を開催したところ、日本イベント大賞奨励賞を受賞する快挙を達成しました。以来、県内外で人気を呼ぶようになり、2023年には33回目の「大したもん蛇まつり」が開催されます。

祭の見どころは?

大したもん蛇まつりでは、その名のとおり、竹とワラで作られた大蛇が登場します。大蛇の長さはなんと82.8m! 「82.8」という数字は、昭和42年(1967年)8月28日に村で多くの犠牲者を出した羽越大水害にちなんでおり、「あの悲劇を忘れることなく、次世代に引き継ごう」という想いから決定されました。ちなみに、重さは2トン。毎年500人もの担ぎ手が参加し、大蛇を掲げて村内をパレードします。担ぎ手は飛び入り参加も大歓迎! 担ぎ手にお神酒が回ると、大蛇の動きもさらにダイナミックさを増すといわれています。

パレードのコースは毎年異なります。2023年度は垂水の里をスタート。高瀬温泉まで練り歩いた後、温泉橋を渡って下関の中心部に入ります。巨大な大蛇が人の波の間を練り歩く様は他では見られない光景で、驚くこと間違いなし! 特に温泉橋を渡る大蛇は映えポイント。大蛇の姿が一望でき、その大きさを改めて実感します。今年のゴールは「柱の関温泉ゆ~む」前。最後にとぐろを巻く姿も圧巻です。

大蛇はどうやって作るの?

大蛇は関川村の54の集落が分担して手作りします。

集落が分担するのは胴体の部分。54個の胴体に頭をつなぐことで、大蛇全体が完成します。

この大蛇は「竹とワラで作られた世界一長い蛇」として、2001年にギネス認定されています。

いつ開催されるの?

2023年度の日程は次のとおり。前夜祭の花火から楽しむ人が多いようです。

・8月25日(金) 17時30分~ 安全祈願祭(蛇喰・おりのの碑広場)

・8月26日(土) 19時00分~ 花火大会(高瀬温泉周辺から打上げ)

・8月27日(日) 9時30分~  大蛇パレード

なぜ大蛇なの?

関川村の南に位置する大里峠(おおりとうげ)には、古くから大蛇伝説が残されています。まるで水害の危険を知らせるような、先人の教えが感じられる逸話です。

【大蛇伝説(大里峠)】

その昔、炭焼きの男が大蛇を退治し、家に持ち帰って味噌漬けにしました。そして「決して食べてはいけない」と家族に言い聞かせたのですが、夫がいない間に妻がこっそり味噌漬けを食べ、妻は蛇に姿を変えてしまいました。妻は山の川へと逃げ、そのまま行方知れずに。数年後、米沢街道を歩いていた琵琶法師のもとに妻が姿を現し、次のように語りました。「私はわけあって大蛇になってしまい、住むところがありません。いっそ川を堰き止めて湖にしようと思います」。驚いた琵琶法師は下関へ走り下り、大庄屋にこのことを伝えたのですが、話し終えた直後に精魂尽き果て、亡くなってしまいました。彼が最後に残した言葉が「蛇は鉄を嫌います」。そこで大庄屋は村人を集めて鉄くぎをたくさん作り、大里峠で地面一面に釘を打ったところ、土の下の大蛇が大暴れ。7日7晩苦しんだ末に退治されました。その後、関川村の大蔵神社には、琵琶法師の琵琶が大切に祀られたそうです。

関川村の名産品は?

関川村の農家で昔から作られてきたのが、「猫ちぐら」です。

「ちぐら」とは子守りのためのゆりかごのことで、狭い場所が大好きな猫が喜んで入るキャットボックスを先取りしたような民芸品。100%天然のワラでできた「ちぐら」は通気性がよく、夏も快適。手作りのため、微妙にかたちが異なるところも風情を感じさせます。

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