Now Loading...
マツレポ

徳島阿波おどり 踊る阿呆の一年を追え!踊りに賭ける一年をレポート

徳島阿波おどり 踊る阿呆の一年を追え!踊りに賭ける一年をレポート

夏が近づきました!祭り、阿波おどりの季節です!

阿波おどりのチームを「連」と言います。踊り手・鳴り物の皆さんは、それぞれどこかの連に属し、年間を通して活動をしています。本場徳島ではオフシーズンは週3日、夏が近づくとなんと週5で練習する連も少なくありません。

他にも徳島県内、県外、そして海外でも!阿波おどりに没頭する踊り手・鳴り物の皆さんの1年間を追ってみましょう。

1.1~3月:踊る1年の始まり

徳島で阿波おどりの連に所属すると、1年間阿波おどりから離れることはありません。

まずは阿波おどり会館の「踊り初め」でスタート。

この阿波おどり会館は、ミュージアムやお土産売り場はもちろん、ステージがあり一年中阿波おどりの舞台公演が見られる阿波おどりの魅力がいっぱい詰まった施設。ここでは毎日、専属連または有名連による演舞が見られ、阿波踊り体験もできます。

ですから、有名連の皆さんは、1年中休むことなく踊り続けているのです。

 

さて、各連新年会を終えると、早速活動スタート。週3の練習が待っています。この時期はコミュニティセンターや学校の体育館などを借りて練習を行います。

通常練習に加え、4月末に行われる「はな・はるフェスタ」の準備が。

 

2.4~6月:本番に向かう春

新年度を迎え、このころ入連する新人も増える季節。大学連などでは新人歓迎会が行われる頃ですね。新たなメンバーを迎えバーベキューなどの行事で親交を深める連もあります。

四国大学連 © 2019 Photozou Co.,Ltd.

4月の一大イベントは「はな・はる・フェスタ」。徳島市にある藍場浜公園で毎年4月下旬に行われ、有名連の演舞ほか、ライブステージや物産展などが行われます。公園のオープンスペースで間近に見られる演舞。夏の本番に比べ、ゆったり見られるので、コアなファンに人気のイベントです。

ゴールデンウィークは各地のお祭りに呼ばれて、県外に出かけることも多くなります。

そして、暖かくなると本番に向けて練習にも熱が入ってきます。すると・・・

徳島名物!河川敷や公演での野外練習が始まります。各連のホームページでは、練習場所を公開しているところもあります。それをチェックして、見に行くことも可能です。

 

許可が取れれば街中でも。

ああ、これはもう贅沢。夜になるとどこからともなくお囃子の音が聞こえる。ファンには想像するだけでうれしいことですが、市役所からはこんなお触れが出ることも。

「徳島市内では、数多くの阿波おどり連が活動しております。近年は年間を通じて、市内の公園や河川敷などにおいて、夕方になるとぞめきのリズムにのって阿波おどりの練習が行われることがあります。
阿波おどりの練習をする皆さんは、『必要以上の鉦(かね)や太鼓など鳴り物の音を出さない』『夜遅くまでの練習をしない』『路上駐車などをしない』などのマナーを守るように心がけ、周辺住民の皆さんの迷惑とならないよう十分配慮をお願いします。
(市民の皆さんへ)
阿波おどりは、本市にとって大切な伝統芸能です。時には熱のこもった練習が行われますが、市民の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします」

市民あっての阿波おどりなのです。

公開練習が行われることもあります。あの美しい動きをつくるために、日頃どんな練習をしているのか、その厳しさを知ることができます。

衣装を着ない、ジャージ姿の練習風景もファンにとっては感動もの。アイドルのすっぴんを見る感覚、とでも言えるでしょうか。

3.7~8月:暑い夏が来た!

さあ、本番が近づいてきました。練習も週5日に。徳島市街のお祭りやイベントも増え、忙しい時期です。

6月から募集が始まるボランティアの活動も本格化。7月1日には桟敷席や舞台公演のチケットも発売。全国の阿波おどりファンの心が踊り始める時期です。

8月に入ると桟敷席の工事も始まり、街中に阿波おどりムードが広がります。

徳島阿波おどりの本番は毎年8月12,13、14日。その前日の11日には「選抜阿波おどり大会 前夜祭」が開かれます。ここでは、普段見ることのできない、有名連の合同演舞が見られます。

普段見られない、ということは・・・、つまり出演する踊り手・鳴り物さんも、普段と違う練習が必要。とはいえ、普段は各自の連で練習するので、合同の練習時間はほとんどありません。連の練習の合間に、動画を見て動きを覚え、合同練習では場所を確認。数センチ単位での調整など、大変厳しいものです。

本番直前、前夜祭の最終リハーサルが終わると、とうとう本番が来た、という高揚感・緊張感があふれます。

© 2019 ゑびす連

 

さて、とうとうやってきました、阿波おどり本番。

8月11日の前夜祭では、1日3公演。じっくり見たい見る阿呆が訪れます。

ちょうどこの日、お隣の鳴門阿波おどりも開催され、徳島で舞台公演とはしごするファンも多いです。

(C) 2015 ワイルドなお遊び最前線

 

8月12、13,14日!本番です。

昼間の舞台公演、屋外公演、夕方からの桟敷。

そして終わらない夜。

1年間の集大成をぶつける3日間です。

燃え尽きた3日間。しかし、その翌週には東京高円寺や埼玉県南越谷など、まだまだ祭りは続きます。県外のお祭りに出かけることも多い徳島の有名連。個別の連で出たり、友好連の列に混ざっていたり。高円寺で徳島からの連の高張提灯を見ると、スターに会ったようなドキドキに襲われます。徳島以外にお住いの皆さんも、大きな阿波踊り大会であれば本場徳島からの踊り手さんたちに出会えるかもしれませんよ。

高円寺阿波おどり 運行表 よく見ると徳島の有名連が!

4.9~12月:祭りが終わっても…

9月、お祭りがひと段落すると、小学校6年生のちびっこ連員たちは一つの区切りを迎えます。

ほとんどの連で、小学生までは「子どもおどり」と言って、大人とは違う衣装や振り付けで踊っています。8月の本番を終えると、それぞれ男踊り、女踊り、鳴り物を選んだり、部活など学校での活動など、それぞれの道に進んでいきます。

子どもたちの卒業公演を行う連もあります。子どもと言っても、芸歴12年のお子さんだっています。それはもう名人芸です。

https://images.app.goo.gl/r9jAbQzC88LSFQj18

子どもと言えば、徳島の約半数の小学校では運動会でも阿波おどりが行われます。その中の多くが、踊りの指導や本番時の鳴り物演奏などで、有名連の協力を得ています(なんて贅沢!)。阿波おどりは、こうやって徳島県民のDNAに深く刻まれているのです。

 

夏が終わっても阿波踊りは終わりません。10月または11月には「秋の阿波おどり」が。

こちらも有名連による単独公演、合同演舞に、阿波踊り体験も。

これら徳島市内・県内での活動に加え、県外、さらに国外公演も。

 

成田伝統芸能祭

 

ロシア公演 © 2019 Sputnik.

 

パリ公演 © Quaras Inc.

 

 

そして、1年を締めくくる忘年会。笑って、踊って、新しい1年へと進むのでした。

徳島のシンボル 眉山からの初日の出 (c)2014 JCC CO,LTD

 

 

いかがでしたか。踊る阿呆の1年間。

「踊る阿呆に見る阿呆」これはよく知られた阿波おどりの唄の一部ですが、こんな言葉を知っていますか?

「一生を棒に悔いなし阿波おどり」。

阿波おどりの魅力に取り憑かれ、没頭する様子を表しています。

 

その1年、一生をかけたエネルギーのすべてがぶつけられる8月の本番を、ぜひ本場で見てみませんか。

 

written by
リエコ

リエコ

阿波踊りが大好きです。
古いものが好きすぎて、日舞や歌舞伎を見て、味噌やら醤油やら作って、もう自分が何歳かわかりません。
お祭りの最新情報をチェック!

あわせて読みたい