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【ヤケド注意】アチチアチ!!燃えるお祭り、左義長へGO!各地の火祭りを紹介!

びび
2019/2/5
2020/6/9
【ヤケド注意】アチチアチ!!燃えるお祭り、左義長へGO!各地の火祭りを紹介!
どうも。燃えるライター、びびです。
今回のテーマは左義長(さぎちょう)!
左義長というと聞き馴染みのない方もいるでしょうが、平たく言えば「火祭り」の事で、地域によって、鬼火焼き、どんと焼き、どんど焼き、どんと祭、などの呼び名で親しまれています。
※ちなみに私の出身、東京都福生市では「どんと焼き」でした。
火炎崇拝なんて言葉もあるように、古来から人は火には特別な意味を見出してきました。
現代の日本でも真言宗や天台宗などの密教に見られる「護摩焚き」という修行で、煩悩を焼き払ったり災害を鎮めるために火を焚いています。一方で、修行という側面でなくもっと庶民に近いところで行われるのが、左義長や火祭りということになります。
今回はそんな左義長についてご紹介したいと思います!

・「左義長」の語源、由来

さて、そもそも「左義長」の由来は一体なんでしょうか。
(すみません、語源&由来が大好きなのでお付き合いください)
あまり興味の無い方は「【ヤケド注意】ウンチクよりもインスタ映えだ!左義長画像を見よ!」まで飛ばしてくださいね(笑)。
語源はやはり所説あるようですが、以下の説が有力なようです。
起源は諸説あるが、有力なものは平安時代の宮中行事に求めるもの。当時の貴族の正月遊びに「毬杖(ぎっちょう)」という杖で毬をホッケーのように打ち合うもの(「打毬」)があり、小正月(1月15日)に宮中で、清涼殿の東庭で青竹を束ねて立て毬杖3本を結び、その上に扇子や短冊などを添え、陰陽師が謡いはやしながらこれを焼いたという行事があり、その年の吉凶などを占ったとされる。
(中略)
毬杖(ぎっちょう)3本を結ぶことから「三毬杖(さぎちょう)」と呼ばれた。(Wikipedia-左義長)
もとは毬遊びからの言葉だったんですね。なんと優雅な!
この行事が宮中だけでなく民間、全国に広まり、火祭り、どんと焼きなどの名前で親しまれていったようです。

・「どんと」の語源、由来

 一方「どんと(どんど、どんどん、など)」の語源は「歳徳神(としとくじん、とんどさん):陰陽道でその年の福徳を司る神様」であるという説が有力です。
「どんと」に「爆竹」と字をあてる地域もあるようですが、これは櫓(やぐら)を青竹で作ることが元になっています。
私も経験がありますが、火を点けてしばらくすると竹の空洞部分の空気が膨張して、ものすごく大きな音が鳴るんです!

まあ正直ドンというよりはパンに近いんですけど、かなり大きな音な上にいきなり鳴るので、ドンくらいの衝撃はあります。

・左義長は何を目的としてる行事なの?

全国で左義長、どんど焼きなどの名前で親しまれるこの行事、庶民は毬杖なんてやりませんから、別の目的があるわけですね。
私なんかは「ただ火を焚いて騒ぎたかっただけちゃうんか」と思ってしまうんですが、もちろんちゃんと目的があります。
現代での役割も含め、ざっくりと以下のようなものがあります。

◆ 年の初めに行うことでその年の無病息災を願う

特に正月近くに行うこの左義長では、その年一年の幸せを祈念する目的が多いようです。
五穀豊穣、無病息災を祈るのは多くのお祭りの共通の目的ですね。

◆ 昨年買った破魔矢など役目を終えた神具を燃やし、天に還す

これは現代ではとても実用的な役割ですね!
破魔矢、だるまなどの神具や縁起物は、役目を終えたからといってただゴミ箱に捨てるのはやっぱり気が引けますよね。
年間を通して受け付けてくれる寺社も多くありますが、一年の役割を終え、初詣で新しいものを購入した後に感謝の気持ちを込めてお焚き上げしていただくというのが、タイミング的にも庶民のニーズに非常にマッチしています。
ちなみに地域や宗派によって燃やしてよいものとそうでないものがあるので、お近くの左義長に参加する際には事前に確認することをオススメします!

・【ヤケド注意】ウンチクよりもインスタ映えだ!各地の左義長画像!

人は炎を見ることで、「1/fゆらぎ」から脳波をアルファ波状態に整え、精神を安定させる効果があるという話を聞いたことがあるでしょうか?

…いやそういうレベルじゃねえ!!

平均で高さ5m~7mにもなる“やぐら”に火を点ける圧巻の大行事!
各地で繰り広げられる圧巻の左義長をご覧ください。

GifuPhotoさん(@gifuphoto)がシェアした投稿

躍動感がハンパねぇ…!!
ド迫力の大炎上 !!炎からパワーをもらえますね。

chiezoさん(@chiezo_photo)がシェアした投稿

だるま、だるま、だるま…!!

※ちなみにだるまの目が潰れることを縁起悪とし、だるまを燃やすことが禁じられている地域・寺社もあるのでご注意を!

後藤 康之さん(@dialogjapan)がシェアした投稿

ほらまたすぐ裸になるー!!
仙台市の大崎八幡宮など、左義長と裸祭りが一緒になるものもあります。
寒そうで、熱そうで…!!炎と身体のコントラストが力強い!

永太郎さん(@hisataroustar)がシェアした投稿

宮城県の石越町ではどんと焼きに合わせて奉納花火も打ち上がるそうです。
一度で二度おいしい!得した気分!!

MinakoSuzukiさん(@meelovech)がシェアした投稿

炎によってやぐらが崩れ、静かな炎が鎮火を待ちます。このくらいになるとやっと落ち着いて眺めることができそうですね。

・まだ間に合う!全国の左義長ご紹介

左義長は1月7日~15日に行われるものが多いですが、地域によって旧正月である2月やそれ以降に行われるものもあります。ここでは今からでも間に合う左義長をご紹介します!

◆ 勝山左義長まつり(福井県 勝山市)

勝山どんど焼き

日時:2019年2月23日(土)・24日(日) ※どんど焼きは24日(日)の20:00~

場所:福井県勝山市 弁天緑地公園

勝山市で奇祭と言われる勝山左義長祭りは、二日間に渡って行われ、二日目の夜、どんど焼きでフィナーレを飾ります。

日中は市街地に12ものやぐらが立ち、その上で三味線、笛、太鼓でお囃子を奏で、陽気に踊ります。

◆ 近江八幡 左義長まつり(滋賀県 近江八幡市)

滋賀県観光情報[公式観光サイト]

日時:2019年3月16日(土)・17日(日)
場所:滋賀県 日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)周辺

あの織田信長が参加したと言われる左義長まつり!地元では奇祭として知られ、多くの人で賑わいます。男性が女性のように化粧や長襦袢を羽織って参加する風習もあり、これは織田信長がその正体を隠して参加したことが期限と言われています。

もしかしたら長襦袢の参加者の中に信長が紛れているかも…?ああロマンが止まらない!

 

◆ 岩屋寺 大祭 左義長 お焚き上げ(愛知県 南知多町)

尾張高野山 岩屋寺ブログ

日時:2019年2月17日(日)
場所:愛知県知多郡南知多町 尾張高野山宗 総本山 岩屋寺

知多半島最大級の左義長!毎月17日に護摩法要を行っており、特に毎年2月17日にはお焚き上げを行います。ここ岩屋寺では他のように円錐形の櫓ではなく、キャンプファイヤーのような形の櫓に火を点けます。
さらに、このお焚き上げの炎で餅を炙って食べると、一年間無病息災でいられると言われています!有難し!

 

尾張高野山 岩屋寺ブログ

ちなみにあまりの熱さに近寄れないので、みんなあの手この手と炙り方を工夫されるそうです(笑)。ヤケド注意ですよ!

・まとめ

いかがでしたか?お正月から全国各地で、大炎上が巻き起こっていますね!

地元の左義長はもちろん、旅行と一緒に楽しみたい方も、是非気になる土地に足を運んでみてくださいね。それではまた!

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