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例年10月下旬から11月下旬に開催される「富士河口湖紅葉まつり」
日本で最も高い山は富士山です。江戸時代中期の1707年の宝永大噴火以来、火山活動は行っていませんが、何度となく噴火を繰り返しました。山麓には5つの堰止湖が誕生し富士五湖と呼ばれています。この中で最も北に位置するのが河口湖です。河口湖の周辺は富士五湖の中でも、いち早く観光開発され一年を通して大勢の観光客が訪れています。四季折々の風景に恵まれ、例年10月下旬から11月下旬には紅葉で彩られ、「富士河口湖紅葉まつり」が開催されます。2021年は10月30日~11月23日の期間で行われています。
湖面から重層的に重なる紅葉越しに望む富士山
河口湖は富士山の北麓の海抜約839メートルに穏やかな水面を湛えています。一年を通して四季折々の表情を見せ、秋には湖畔や周辺の山々が紅葉で重層的に彩られます。湖畔を散策しながら紅葉狩りをするばかりでなく、遊覧船やボートで湖面から、富士山パノラマロープウェイに乗って山肌沿いに秋の自然を楽しむことができます。
湖畔を散策していると紅葉越しの富士山や河口湖の姿を望むことができます。
紅葉に包まれる河口湖畔に響くジャズミュージック
「富士河口湖紅葉まつり」の期間中には湖は季節の彩りで覆われますが、多彩なイベントが企画されます。2021年には11月6日、7日に河口湖円形ホールを中心に「Mt.Fuji河口湖ジャズフェスティバル」が行われました。
夕陽が沈んだ後にライトアップされる「もみじ回廊」
青空の下の河口湖畔には穏やかな秋を感じることができますが、「富士河口湖紅葉まつり」の最大の魅力は日没から夜間でしょう。
夕陽が沈むと河口湖円形ホールの北東の「もみじ回廊」がライトアップされます。60本前後の巨木のモミジが約1.5キロの並木を作っており、和かな光で紅葉が夜空に浮かび上がるのです。
ご当地グルメが味わえる露店ブース
「もみじ回廊」の東エリアは露店ブースとなり、多彩なメニューを揃えた店が軒を連ねます。ほうとうや、富士宮やきそば、甲州牛ステーキなどのご当地グルメを味わうことができます。
「もみじ回廊」ばかりでなく、河口湖の北岸を走る「御坂みち」が「もみじ街道」に変身し、ライトアップされます。河口湖への行き帰り道まで、幻想的な紅葉で彩られるのです。
富士山の噴火によってできた富士五湖の中で最も北に位置する河口湖には、数多くの観光施設が設けられ一年中、訪れる人々が絶えません。例年10月下旬から11月下旬には紅葉が湖を囲み、「富士河口湖紅葉まつり」が開催されています。多彩なイベントが企画されるばかりでなく、日没後には約1.5キロの「もみじ回廊」に育つ巨木モミジがライトアップされます。