江戸三大祭の一つ
三社祭や隅田川花火大会、酉の市等と春夏秋冬たくさんのお祭りがある東京ですが、その中でも江戸三大祭と呼ばれているお祭りがあります。神田祭、山王祭、そして今回ご紹介する「深川八幡祭り」です!
深川八幡祭りは「江戸最大の八幡様」とも呼ばれる富岡八幡宮の例大祭として毎年8月15日前後に開催され、2023年は8月11日から15日にかけて行われています。特に今年は3年に1度の本祭りの年でもあり、50基を越えるお神輿が氏子町内を練り歩く「神輿連合渡御」の日は(今年は13日)、大いに賑わうことで知られています。また深川八幡祭りは別名「水かけ祭り」とも称され、お神輿がダイナミックに水をかけられていく姿が見どころなんです。それでは今年の深川八幡祭り、神輿連合渡御の様子を見ていきましょう!
53基での神輿連合渡御
神輿連合渡御がはじまる、朝7時半の富岡八幡宮鳥居前です。神社の前にのびる永代通りには全53基のお神輿が集合し、氏子の皆様が出発の時を待っていました。
7時半になり、関係者の挨拶とお祓い等の神事が執り行われます。
木遣からの一本締めで、いよいよ出発です。出発を知らせる花火も打ち上がりましたよ!
6年ぶりの深川八幡祭り。神輿連合渡御が一本締めではじまりました! pic.twitter.com/IjSVWD8FJH
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) August 12, 2023
先頭を行くのは富岡一丁目睦会、宮元のお神輿です。早速差し上げて周囲を盛り上げます!
まず向かうは富岡八幡宮の鳥居前。
出発の挨拶を済ませ、各町内を巡る約8kmの渡御へと進んでいきます。
次に担ぎ上げられたのは、仲町二丁目。勢いよく鳥居前へ向かいますよ。
鳥居前で空高く差し上げられました!
こんな風に激しく練るお神輿も。この迫力のある動きには目を離せません!
富岡八幡宮の鳥居前でお祓いを受けたら、お神輿が出発です!連合渡御の先頭は、まもなく清洲橋に差し掛かる頃合いかな。#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/rHme7baxjJ
— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) August 13, 2023
練ったり、差し上げてる時に神職の方のお祓いを受けているのも見どころポイントです。
出発に際し、富岡八幡宮の鳥居前ではこんなにお神輿を揉みます!これは迫力がありますね!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/XymU8iNSRX
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お祓いをする神職の方目線でお神輿を迎えてみましょう。お神輿、お祓い、太鼓の音の三拍子がたまりません。
鳥居の下から、神職の方目線で見たお神輿の出発の様子です!お祓いがされていきます。#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/nYcGxS670B
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富岡八幡宮の氏子地域には江戸時代に「本所・深川十六組」という町火消が置かれていたそうですが、その流れを汲むのかお神輿の前で纏(まとい)を回しながらやってくる町が複数ありました。
見事な纏回し。お神輿と合わせてこちらも要注目ですね!
朝日を浴びながら渡御を待つお神輿。53基もあるのでまだまだ出発列が続いています。最後の深濱睦の出発は9時を予定していて、先頭とはなんと1時間半もの時間差があるんですよ。
やっと自分達の番に。出発できてお神輿を差し上げている様子は嬉しそうですよね。
豊洲のお神輿には手古舞が付いていました。真っ赤な鉢巻が目を惹きます!
水かけで最高潮に
富岡八幡宮前から出発した53基のお神輿は、一列に並んで約8kmの渡御ルートを進んでいきます。お神輿の前には各町名を記した旗が掲げられているのもユニークですね!
そして町に出たお神輿を迎え入れるのは、「水かけ」。渡御ルートの各地点に地域の方々が用意した水かけ場所があり、ダイナミックにお神輿へ水をかけていくんです。「さあ、行こうか!」その言葉の通り水かけが行われていきますよ!
水かけがはじまりました!ばしゃばしゃと水をかけていきます。
これでもかと、どんどん水をかけられるお神輿。
水をかけられている間のお神輿は差し上げられているのですが、これはものすごい迫力です。
水かけ祭りと呼ばれる所以がわかりますね!
水掛けもはじまりました!深川八幡祭り、盛り上がってます!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/eo0oAYEYmr
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水をかける量が増えれば触れるほど、お神輿の担ぎ手も周りの見物客も大盛り上がりでした。
これぞ夏祭りという様相です!わっしょいの掛け声も良いですね。
どんどんお神輿が水を掛けられていきます!夏祭りらしくて良いですねえ。#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/gzJECZEVoa
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びしょびしょになってもお構いなく、先へと渡御していきますよ。
右側の緑の森は清澄庭園。こちらのまでも水かけが行われていました。
水かけは渡御ルートの町に住む、一般の方も実施していくんです。自宅前のホースを使用して水かけを行う方も。
水を溜めておき、バケツでガンガンかけていく所もありました。
なんとお相撲さんまで!両国の近いこの地域ならではの光景ですね。
女神輿もびしょ濡れになりながら前へと進みます。
消防団はホースからの放水。これはたまらない!手厚いおもてなしですね。
消防団による放水!水量がハンパない!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/5EZZ5sUIhP
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隅田川を渡る
富岡八幡宮前を出発し、木場や清澄白河等を進んできたお神輿の一行は、清洲橋で隅田川を渡ります。清洲橋はドイツケルン市の吊橋を模した姿が特徴的で、その青色と金色のお神輿のコントラストが美しく見られるポイントです。
清洲橋を渡るお神輿と東京スカイツリーの共演も楽しめます。清洲橋の歩道はそこまで混んでおらず、ゆっくりとお神輿を見るのにおすすめの場所ですよ。
女性が担ぐ、木彫りが特徴的なお神輿もやってきました。
清洲橋の上でも水かけが。
威勢良く隅田川を渡るお神輿の数々。清洲橋を渡り切ると、続いては箱崎を抜け霊岸島(新川)の方面へ向かいます。
清洲橋を渡り切ると、再び水かけスポットがたくさん現れますよ!まずはお子さんの水鉄砲から。
再びのホースからの放水です!
もう、ハンパじゃない水の量!
浴びまくる水飛沫。お昼も近くなると気温が上がり、熱量の高い渡御では気持ちいいものです。
これぞ深川の夏祭りといった光景ですね!
清洲橋の袂でも盛大な水掛け!枝川のお神輿、元気よく水を被っていきます!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/dYnPe1znUm
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びしょ濡れのお神輿行列は箱崎ジャンクションの下も渡御していきます。
立体交差とお神輿という、江戸時代には見られなかった光景が広がりますね。
東京シティエアターミナル前も通っていきます。
高架下を抜けると、またホースがいました!
こちらでもものすごい量の水で大迫力です。ちなみに沿道の皆様も水を被ることがありますので、見学される際はご注意を。
子どもたちも負けじと水をかけていきますよ!
「もっと!」と勢いよく水をかけていました。微笑ましい光景です。
水かけをした後は、消防団の方がホースで即席の流れるプールを作成。夏の思い出になりそうですね。
一行は日本橋川にかかる湊橋を渡り、霊岸島へ。東陽三丁目のお神輿が手古舞に先導されやってきます。ちなみに江戸時代にはこの辺り一体へ蔵が立ち並び、橋の名の通り物資輸送の湊町を形成していた場所だったそうです。
湊橋を渡り霊岸島へ到着すれば、まもなくお昼休憩。一旦のラストスパートです。
休憩場所へはもう少し!わっしょいの声を上げて歩みを進めます。
休憩場所に到着し、お昼休憩となりました。
木遣り、手古舞が付きクライマックスへ
12時になり、7時半に出発した神輿連合渡御もクライマックスへ。行列の先頭には木遣と手古舞が付き、永代通りを真っ直ぐに富岡八幡宮を目指していきます!
永代橋の袂で木遣が歌い上げられました。
あいにくの雨模様ですが、神輿連合渡御のフィナーレに向けて、木遣が歌い上げられます!永代通りを富岡八幡宮までたくさんのお神輿が進んでいきますよ!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/Q6Hx6oa8bB
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手古舞も歌い上げながら続きます!
神輿連合渡御も終盤。手古舞が歌い上げながら、永代橋を越え富岡八幡宮目指し進んでいきます。#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/iDycrhJgMA
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その後ろでは空高くホースによる放水も。なんだかおめでたい雰囲気ですね!
永代橋を整列して渡っていく手古舞の皆様。
さあ、ここからはお神輿の出番ですよ。先陣を切るのは宮元のお神輿です。わっしょいわっしょいの掛け声が聞こえてきました!
放水シャワーによる歓迎を受けながら永代橋へと進みます。
宮元の後ろにも続々と連なるお神輿。
永代橋へ差し掛かりました!橋の上ではお神輿を差し上げて進みます。
宮元神輿が永代橋へと差し掛かりました!差し上げながら、隅田川を越えて富岡八幡宮へと向かっていきます!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/flHZgOIDmQ
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このあたりになると、永代橋から富岡八幡宮までずらっと沿道へ見物の方々が並んでいて、すごい賑わいです!
差し上げたまま、見事永代橋を渡りきりました。
橋の先でも、待ってましたと言わんばかりにホースが待ち受けます!
これは最高に盛り上がりますね!
あっちでもこっちでも水かけ。水かけ祭りの所以が凝縮された通りです。
水かけに差し上げて応えるお神輿。このやり取りも見ていて気持ちが良いですね!
次々に水をかけていきます。53回水かけが続くと思うとものすごいです。
お神輿行列の前では先頭を行く木遣の皆様が富岡八幡宮の鳥居前に到着し、木遣からの一本締め。
手古舞も続きます。
お神輿の到着に先立ち、手古舞が木遣を歌い上げてからの一本締め!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/xyx0fvmyZV
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宮元のお神輿も鳥居前へ到着!
出発時はお祓いでしたが、到着時は水かけでお出迎え。最後まで水かけで最高ですね!
鳥居前でも容赦ない水かけで、手厚い歓待を受けます!
富岡八幡宮へお神輿が到着しはじめました!鳥居前でもこれでもかと水を掛けられていきます!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/sjuCmwQGNl
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鳥居の正面からはたくさんの見物の方がお神輿の到着を見守っています。前方から飛んでくる水を間近で見られて、臨場感を楽しむことができますよ。
鳥居正面からのお神輿到着の様子。バンバン水を掛けられています!#深川八幡祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/vLItc8ijh4
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その他の情報・アクセス
富岡八幡宮の境内やお隣の深川公園、周辺の道路等にはたくさんの露店が出店。お好み焼きや焼きそば、たこ焼き等のお祭りグルメが提供されていました!
夏らしく冷やしきゅうりやかき氷というのも嬉しいですよね。
また富岡八幡宮の境内では、催し物も目白押し。13日は歌謡や少林寺拳法の披露、そして18時からは石見神楽の公演もありました。なお本日15日は18時から琴演奏とお茶会、20時からガムラン演奏と舞踊が予定されています。お近くの方はぜひ見にきてみてください!
■富岡八幡宮へのアクセス
・東京メトロ東西線 門前仲町駅1番出口より徒歩2分
・都営大江戸線 門前仲町駅5番出口より徒歩6分
水かけ祭りとも称される富岡八幡宮の深川八幡祭り。ぜひこの熱気を感じに来てみてください!