画像提供:郡上八幡観光協会
岐阜県の夏の風物詩「郡上おどり」が、7月9日から開催される。7月9日から9月3日までの17夜。伝統を受け継ぐ郡上おどり保存会が100周年を迎える節目の年でもある。
「郡上おどり」は、江戸時代から行われ、400年ほどの歴史を有する。初代郡上藩主の遠藤慶隆が、領民の融和を図るために推奨したと言われる。日本三大盆踊りの一つとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。毎年31夜に渡って開催され、30万人ほどが来場する。「見る踊り」ではなく、「参加する踊り」であることが特徴。初心者でも踊りの輪の中に入り、見様見真似で踊ることにより、踊りを覚え、楽しむことができる。
昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止に。郡上おどり保存会が、生演奏に合わせて踊っている様子をオンライン配信した。
今年は、7月9日~9月3日の土曜日、お盆を中心に計31夜から17夜に縮小して開催される。お盆に開催される徹夜踊りも例年より開催時間を縮小し、午後8時から翌午前1時の間で行う。開催に至った経緯について、郡上おどり運営委員会事務局は、「多くのファンから街の中で郡上おどりを踊りたいという声が寄せられていた」と振り返る。その上で、「地元の方からも、郡上おどりは開催されないのは街としての活気がなく、開催を望む声が多く寄せられたため開催に踏み切った」と話す。
感染症対策として、入場用の受付を設け、検温、消毒を行う。新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOAなど)を登録してもらい、受付完了できたらパスを渡して入場できるようにする。踊るときもマスクを着用。かけ声も控え、距離を取って踊ってもらうように呼びかける。来場者に安心安全に楽しんでもらうために入場制限も設ける。郡上おどり運営委員会事務局は、「事前に感染症対策について公式サイトをご覧いただいた上での来場にご協力いただきたい。また入場制限も設けるためご承知いただきたい」と呼びかける。
郡上おどり運営委員会事務局は、「3年振りの開催ということで、コロナ対策を施しながら郡上おどりを楽しんでいただきたい」と話す。
毎年行う「郡上おどり団体おどりコンクール」は、今年新たに大学生の部を設ける。8月19日開催。