2021年11月27日、群馬県高崎市にて群馬花火大会 2021〜梅の郷に咲く菊屋小幡の華〜が開催されました。
本大会は群馬花火愛好会が主催するプライベート花火大会で、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によって苦境に立たされた群馬の地に希望を届けることを目的に行われました。
いったいどのような花火大会だったのか…本記事では群馬花火大会が開催された経緯や目的、現地の様子について紹介してまいります。
群馬花火大会について
群馬花火大会は群馬県高崎市で開催された花火大会で、概要は以下の通りです。
■開催日時 2021年11月27日 18:00〜18:30
■会場 箕郷梅林 蟹沢会場
■打ち上げ数 約800発
■最大号数 10号玉
■担当煙火店 菊屋小幡花火店
■Webサイト 群馬花火愛好会
群馬花火愛好会さんが主催するプライベート花火大会で、2020年初頭より続くコロナ禍によって苦境に立たされた群馬の地に希望を届けることを目的に開催されました。
打ち上げ数はおよそ800発、大きさは最大10号玉、打ち上げは2018年に全国花火競技大会(大曲の花火)で内閣総理大臣賞を受賞した実績を持つ菊屋小幡花火店さん(群馬県高崎市)の担当で行われました。
群馬花火大会の様子
さて、群馬花火大会はいったいどのような花火大会だったのでしょうか。
メイン会場は群馬三大梅林・箕郷梅林
本大会は群馬県高崎市にある箕郷梅林 蟹沢会場にて行われました。
箕郷梅林は群馬三大梅林の一つに数えられ、関東平野を一望する丘陵に約10万本の梅の木が植えられています。
梅の花が開花する時期(3月上旬〜下旬頃)に合わせてみさと梅まつりが開催され、あたり一面を雲海のごとく純白の梅花が埋め尽くす景色を拝めます。
>> 【みさと梅まつり】榛名山の南麓を雲海のように梅花で包む東日本最大級の規模の箕郷梅林
本大会はプライベート花火大会ということで、実際の開催場所についてはチケット購入者に対してのみ周知が行われました。
丹精込めて構築された観覧会場
続いて、本大会の舞台となる会場について見ていきましょう。
まずは受付にて事前配布されたリストバンドの確認を行い、プログラムなどを受け取ります。
コロナ禍での開催ということで、入場前の検温と消毒をしっかりと行った上での入場となります。
受付から少し進んでいくと、観覧会場が見えてきます。
最後方がカメラマン席、それ以外が通常の観覧席という有料観覧席のある花火大会でよく見られる構成ですが、打ち上げ場所から観覧席後方へ向かうに連れて高さが下がっていくのが特徴として挙げられます。
一見すると花火観覧にあまり向いてなさそうにも思える構造ですが、実はこれが意外にも良い味を出していたりするのです。
ちなみに観覧席および打ち上げ場所の周辺はもともと木や竹が生い茂っていた場所で、本大会のために時間をかけて整地を施したそうです。
また、整地によって得られた竹は観覧席を彩る灯籠として活用されていました。
観覧席の後方では、打ち上げを担当する菊屋小幡花火店さんオリジナルTシャツの現地販売も。
プライベート花火大会らしい手作り感にあふれながら、しっかりと花火が楽しめるような環境が整えられていました。
迫力と芸術性を兼ね揃えた超絶花火
さて、気になる花火はどのようなものだったのでしょうか。
まず、なんといってもスターマインがエグい!とにかくエグい!!
観覧席と花火までの距離が非常に近い(最短100m程度)ため、その迫力は凄まじいものがあります。
写真ではイマイチ分かりにくいかもしれませんが、首を90°近くまで傾けてやっと花火全体が拝めるぐらいだったといえば、その近さがご理解いただけるんじゃないかと思います。
しかも迫力だけでなく、菊屋小幡花火店さんが手がける芸術性の高い花火が惜しみなく披露されるのですからさらにエグいわけです。
特別な空間で競技会クラスの花火を堪能できるのは、もう贅沢の極み以外の何者でもありません。
30分間で800発と数値上は他の花火大会と比べて控えめながら、アナウンスやBGMを効果的に交えることで、飽きが来ないような工夫も。
花火との距離感、芸術性の高さ、効果的なアナウンスとBGM、さらに先述で紹介した会場の構造も相まって、まるでプラネタリウムにいるかのような感覚で楽しめる花火でした。
群馬花火大会はいかにして誕生したのか
さて、今回の群馬花火大会は一体どのようにして開催されるに至ったのでしょうか。
そのルーツは、2020年9月19日に行われたプライベート花火大会にあります。
2020年といえば新型コロナウィルス感染症が世界各地で流行し、全国各地の花火大会が相次いで中止・延期に追い込まれた未曾有の一年でした。
そのような中、現在の群馬花火愛好会の皆さまと菊屋小幡花火店さんが手を組み、75発のプライベート花火大会を開催することに。
1年前の今日は、群馬花火愛好会の始まりとも言えるプライベート花火が開催された日でした。
当初8月に予定していたものの悪天候により直前の中止という苦難を経て、約1ヶ月後に無事に打ち上げられた花火はとても感慨深く、その時一緒に夜空を見上げたメンバーを中心に群馬花火愛好会は発足しました。 pic.twitter.com/Gl157AFQN4— 群馬花火愛好会 (@gunma_hanabi) September 19, 2021
側から見ればごくごく小さな花火大会…しかしながら、この花火大会はメンバーの皆さんにとってかけがえのない思い出になったそうです。
その後「プライベート花火大会の感動をより多くの方に味わっていただきたい」という想いがメンバーの中で芽生え、本大会の開催へと至りました。
花火のチカラによって生まれた強い絆、そこから得られた感動と想いが本大会の開催へとつながったのです。
まとめ
2021年11月27日に開催された群馬花火大会。
コロナ禍によって苦境に立たされた群馬の地に希望を届けることを目的に開催されました。
当日は30分間で800発と規模は小さいながら、菊屋小幡花火店さんが手がける迫力と芸術性を兼ねそろえた花火が披露されるなど、数値以上に充実した花火大会となりました。
群馬花火愛好会の会長を勤める瀬戸一大さんによると、今後も花火大会を開催していきたいとのこと。
花火のチカラを信じて活動する群馬花火愛好会さんならびに菊屋小幡花火店さんの今後に動きにも注目です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。