いよいよ6月16日(金)に東京都練馬区の「としまえん」跡地に、「ワーナーブラザーズスタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」が開業します!
イギリスの作家J・Kローリングによる、魔法使いの少年ハリー・ポッターの活躍を描いた物語は、1997年の刊行から世界的なベストセラーとなり、2001年の映画化によってさらに多くのファンを獲得しました。「スタジオツアー東京」は、「ハリー・ポッター」シリーズの映画制作の現場を体験できるテーマパークで、本国イギリスについで世界で2つ目の施設です。
ところで、「ハリー・ポッター」には、ポッターらが寄宿する魔法学校「ホグワーツ」の日本校など、日本と関わるさまざまな公式設定があるのをご存知でしょうか?
この記事では、ポッターワールドで描かれる興味深い日本の姿と、そのモチーフとなったとされるお祭りをご紹介します。
「ハリー・ポッタースタジオツアー東京」とは?
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「ワーナーブラザーズスタジオツアー東京 メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、実際の映画制作スタッフが作り上げたセットをめぐる施設。映画でも最も印象的な舞台となっているホグワーツ魔法学校の大広間や、学用品などを扱う店が並ぶ商店街「ダイアゴン横丁」や、ロンドンのキングスクロス駅にある、ホグワーツへ続く特急列車が停まる「9と3/4番線ホーム」のほか、スタジオツアー東京にしかない「魔法省」のセットもあるそうです。
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有名な「バタービール」などポッターワールドのフード、ドリンクを楽しめたり、映画内で印象的だった「動く肖像画」になりきるアトラクションもあります。
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オープンの16日は、周辺を含めてお祭り騒ぎの賑わいが予想されますが、入場チケットは、日時指定の事前予約制です。現在、公式サイトでは2023年12月31日までのチケットが販売されています。
最寄の西武鉄道・豊島園駅へ向かう鉄道は、お馴染みのハリー、ハーマイオニー、ロンのラッピングが施され、期待が高まります。始発の池袋駅ホームも、キングスクロス駅風の装いに!
豊島園駅はホグワーツ最寄駅のホグズミート駅風に!駅構内のあちらこちらもハリー・ポッター仕様です。期待が高まります!
ホグワーツ「日本校」はどこにある?
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ところで、前述したように作者のJ・Kローリングは、2016年の1月30日に公式サイトの「wizardingworld.com」において、「マホウトコロ」なる短い文を公開しました。
それによると、「マホウトコロ」は世界に11校ある魔法学校の一つで、南硫黄島(東京の南方約1300kmに実在する面積3.5平方kmの火山島)の山頂にあります。ひつじの脂肪のように白い翡翠(羊脂玉)でできた宮殿のような校舎で、日本の学制に合わせ、7歳から入学できます。生徒たちは日本から毎朝オオウミツバメに乗って通学しているそうです。
今日は #飛行機の日✈️ ウィーズリー氏の望みは「#飛行機 が浮いていられる理由を解明する事」😊 南硫黄島にある日本の魔法学校マホウトコロ(魔法処)では、クィディッチの練習の際に隣の島から飛び立つ飛行機に警戒しなければならないため強豪校になりましたhttps://t.co/ZZpqgtGrVj#ハリーポッター pic.twitter.com/G0dCG4wb5m
— ポッターマニア (@pottermaniajp) December 17, 2018
生徒たちの制服である魔法のローブは、魔法が上達するごとに淡いピンクから変化し、全科目でトップの成績を取ると金色になるそうです。一方、日本の魔術師のルールに違反したり、「国際法」に違反したりすると、真っ白になってしまうとのことです。
世界最強の「トヨハシ・テング」とは?
前述の文章で、「何世紀か前、ホグワーツ(ポッターが通う魔法学校)の生徒が箒で世界一周をしようとして遭難、マホウトコロの教師たちに助けられた」「その時、クディッチ(魔法学校で伝統的人気のスポーツ。箒に乗って飛んでいるボールを追いかけて相手ゴールを狙う)が日本に伝えられた」とあります。
明治維新で野球が伝わってから数百年、先のWBC優勝も記憶に新しいですが、新しい西洋のスポーツに日本人は熱心に取り組んだのでしょう。なんと「クディッチのワールドチャンピオンシップでも日本チームが優勝した」とローリングは書いています。チャンピオンチームの名は「トヨハシ・テング」。2023年に公開されたオンラインゲーム「ホグワーツ・レガシー」にも登場し、注目されています。
「豊橋鬼まつり」がトヨハシ・テングの由来?
作者がなぜ「豊橋」と「天狗」にインスピレーションを得たのかは分かりませんが、ファンの間で、とあるお祭りが注目されています。それが、愛知県豊橋市の安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ)の例祭「豊橋鬼まつり」です。
重要無形民俗文化財である「豊橋鬼祭」は、日本建国神話を田楽に取り入れて神事としたものとされていて、平安〜鎌倉から古来の形を継承しているお祭りです。
本祭では御神楽、田楽、年占い、御神幸などさまざまな神事が行われますが、中でも有名なのが「赤鬼と天狗のからかい」という神事。五穀豊穣、無病息災などさまざまな願いを込めて行われる神事であり、荒ぶる神である赤鬼のイタズラを、武神である天狗が赤鬼を懲らしめようとするストーリー。どこかユーモラスなやり取りが見る人を魅了します。
まとめ
誕生から四半世紀を経ても、世界中の人々を魅了し続けている「ハリー・ポッター」シリーズ。「スタジオツアー東京」のオープンも待ち遠しいですが、これを機に、ぜひゆかりのお祭りにも足を運んでみてください。