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2023年東京・日比谷の大盆踊り大会は8月25日!初心者でも参加しやすい都心の盆踊り!

2023年東京・日比谷の大盆踊り大会は8月25日!初心者でも参加しやすい都心の盆踊り!

2023年8月25日・26日の日程で、東京・日比谷公園で「日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会」が開催されます!

都心のオアシス日比谷公園で行われるこの盆踊り。この記事では2019年公開の盆オドラーの大ちゃんこと佐藤智彦さんの現地レポートとともに2023年の開催情報をお届けします。

踊り踊るなら…盆踊り生誕地で踊れ!

都内の盆踊りは種類も多彩で、その数も実に多い。しかも8月の後半になると、過ぎ行く夏を惜しむかの様に、大きな盆踊りが次々開催される。
その代表格であり、2日間で4万人もの来場者で賑わう【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】は、ロケーションの素晴らしさをはじめ、初心者でも気軽に参加しやすい点も魅力で、この会場で盆踊りデビューする人間も多い。しかも、実は東京の盆踊りの原点でもあるのだ。
【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】に参加するなら、ぜひ知っておきたい情報とは?
そして東京の盆踊りがこれほど盛んになった理由とは、一体?

高層ビルを眺めながら、噴水を囲んで踊るロケーションに感動!日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会

都会的な景色と浴衣姿の踊り子、そして仕事終わりの会社員も踊りの輪に加わる【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】

皇居を目前に望む日比谷公園は、霞が関・有楽町・内幸町と隣接し、銀座にもほど近い、都立公園である。近隣の会社員がお弁当を食べたり、マラソンを楽しんだり、レジャーシートを敷いてピクニックを楽しんだりと、まさに都民憩いの公園として愛されている。

盆踊り開催前日。都会のオアシス感漂う日比谷公園

この日比谷公園を舞台に、毎年8月後半の2日間、第4土曜日とその前日の金曜日に開催される【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】は、まさに街を挙げての一大イベントである。
ライトアップされ、色とりどりに煌めく噴水広場を囲む巨大な踊りの輪、東京ミッドタウン日比谷を筆頭とする高層ビルを眺めるロケーション、都内随一の音響設備、そしてお洒落でスタイリッシュな浴衣に身を包んだ踊り子たち…。
ここには東京ならではの盆踊りの見本ともいえる雰囲気があり、老若男女、性別や国籍を問わず、実に多くの人が純粋に祭り感を楽しんでいる。
もちろん盆踊り初心者にも優しく、この会場で盆踊りに目覚める人間も多いのだ。

ここでは櫓でなく噴水を中心とした大きな輪で踊る

実は都内の盆踊りは、この【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】が発祥の地であり、今も昔も、街を盛り上げようとする地元の熱い思いが込められた盆踊りなのである。

日比谷は東京の盆踊り発祥の地!《東京音頭》の原点《丸の内音頭》は街おこしソングだった!

帝国ホテルや日生劇場、東京宝塚劇場など、東京を代表する名建築を眺めながら踊れる点も【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】の魅力

意外なことだが、江戸時代に町民文化が栄えた江戸では、盆踊りという文化とはほぼ無縁で、祭りといえば神輿が中心だった。

大正12年(1923年)の関東大震災から復興を遂げた東京は、昭和7年(1932年)7月に、人口およそ530万人と、世界第2位の都市に成長していた。しかしながら、昭和4年(1929年)に端を発する世界大恐慌の影響を受け、世間では不況が長く続いていたのだ。

色とりどりにライトアップされた噴水

この世相を景気づけようと、日比谷松本楼の小坂光雄氏、更科の藤村源三郎氏、都亭の岩佐善三郎氏、並木の森平四郎氏、富可川の井上忠次郎氏という、丸の内と有楽町、日比谷の店主たちは、地方で親しまれている盆踊りを実現しようと、有志で企画を立案する。
そして昭和7年(1932年)、日比谷公園での盆踊り大会を開催する。

ビルと提灯のミスマッチ感も東京の盆踊りらしい光景

この開催にあわせ、ビクターに依頼して制作した、今でいうキャンペーンソングが《丸の内音頭》なのだ。
西城八十氏の歌詞、中山晋平氏の作曲と、まさに時代の寵児といえる売れっ子コンビの楽曲には、丸の内界隈の地名が練りこまれたキャッチーさとともに、たちまち大きな話題となり、盆踊りも大成功。
そこで翌年、歌詞の地名を東京全域に広げ、新たに《東京音頭》としてリニューアルしたところ、全国的にヒットを記録。
新たに作られた民謡、すなわち『新民謡』の流行を生み出すきっかけともなった。

日が落ちてビルに明かりが灯る頃、日比谷公園は美しい夜景に恵まれる

その頃有楽町には美松百貨店というデパートがあり、ここで浴衣を購入した人が参加できるイベントでもあった日比谷公園の盆踊りは、今でいうメディアミックス的手法で、多くの若者たちの心を捉えたのだ。
日比谷公園からはじまった盆踊りは、新民謡ブームとともに、都内全域にも広がり、故郷を持たない現代の江戸っ子たちの新たな文化となったのだ。

場所柄海外からの参加者も多い

日比谷公園の盆踊りは、その後一旦途絶えてしまうのだが、再び長引く景気後退の続く2003年、日比谷公園開園100周年事業として、装いも新たに【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】として復活。かつて《丸の内音頭》で不景気を吹き飛ばした様に、昔懐かしい縁日とともに、再び都内を代表する盆踊りとなったのだ。

毎年十重二十重の踊りの輪とともに、都内最大級の盆踊りとして愛され、今では東京の夏の風物詩の一つとして、国内外に広く知れ渡っている。

アクセス抜群!デビューにも相応しい盆踊りで、あなたもいざ盆オドラー化!

日比谷公園内に掲げられた盆踊りの案内看板(2019年度)

東京メトロ日比谷駅を出たら、そこはもう日比谷公園!迷うことなくアクセスできる点もあって、会社帰りの参加や待ち合わせにも安心の【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】。
ここでは複数の団体が踊りをリードし、年によって内容が異なる点もお楽しみなのだが、核となるのが千代田区民踊連盟による千代田区ナンバーの数々だ。

盆踊り開催前の櫓。後ろにそびえ立つのは日比谷のランドマークである東京ミッドタウン日比谷

《東京音頭》《大東京音頭》《炭坑節》《八木節》といったメジャー曲を筆頭に、千代田区のご当地曲《千代田踊り》や、《銀座カンカン娘》《ゆかた音頭》《お江戸日本橋》などの人気曲を次々楽しめる。
もちろんこの盆踊りのルーツであり、盆踊り大会の名称にもなっている《丸の内音頭》も存分に楽しめる。こちらは《東京音頭》と同じ振り付けなので、初心者でもすぐに覚えることができるだろう。
他にも楽しく踊りやすい曲がラインナップされている。

盆踊り開始直後、まだ踊るスペースに余裕がある頃

本格的に盆踊りを始めたいという方も、シーズンに一回くらいは踊ってみたいという方も、多くの方にとって参加しやすい【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】で、ぜひ盆オドラーデビューしてはいかがだろうか。

【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】に参加するなら、知っておきたいワンポイント情報

盆踊りの櫓からの光景

【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】は露店も実に豪華だ。
元々の発起人であり、今も公園内に店を構え、『10円カレー』のイベントでも有名な洋食の老舗・日比谷松本楼を筆頭に、各地の絶品グルメやおつまみ、美味しいお酒の数々が揃う。
ついつい財布の紐が緩んでしまうのだが、ぜひ時間の余裕を持って、踊りもグルメも存分に堪能したい。

踊りの最中に休憩も設けられているが、この間露店も大変な混雑となる。あらかじめ目当ての店を決めておくとスムーズに楽しめるだろう。

《丸の内音頭》の歌詞が書かれ、抽選券付きで販売されるオリジナルの手ぬぐい。毎年カラーが異なり、集めている愛好者も多い

会場で《丸の内音頭》の歌詞が書かれたオリジナル手ぬぐいを購入すると、抽選券も手渡される。食事券を筆頭に、豪華な景品が当たるのだが、毎年早々に売り切れてしまう。会場に着いたらすぐ入手することをオススメする。

時間とともに増えていく踊り子。ぜひこの東京らしい雰囲気の中、盆踊りデビューしてみよう!

8月の後半を彩る【日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会】に参加することで、ひと夏の思い出に刻まれる経験ができると同時に、きっと盆オドラーとして目覚めることになるだろう。
『もう夏も終わっちゃうじゃん!』ということなかれ。都内では10月まで盆踊りシーズンは続き、まだまだ盆踊りを楽しむことができるのだ。

ようこそ、こちら側の世界へ!

盆ボヤージュ!

2023年の開催情報!

日時:

2023年8月25日(金)、26日(土) 18:00~21:00 (小雨決行)

場所:

日比谷公園大噴水周辺特設会場(東京都千代田区日比谷公園1)

アクセス:

JR「有楽町駅」徒歩7分、JR「新橋駅」徒歩10分
地下鉄「日比谷駅」「霞ヶ関駅」徒歩2分
三田線「日比谷駅」「内幸町駅」徒歩3分

祭り開催情報

名称 日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会
開催場所 東京都千代田区日比谷公園1−2
日比谷公園噴水広場 、芝生広場、にれのき広場
開催日 2023年8月25日(金)、2023年8月26日(土)
18時~21時
主催者 日比谷公園丸の内音頭大盆踊大会実行委員会事務局
関連サイト https://www.gotokyo.org/jp/spot/ev098...
https://visit-chiyoda.tokyo/
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/k...
この記事を書いた人
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