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【石川県加賀市】獅子舞の小道具を一挙紹介、多様さにビックリ!

更新日:2020/5/19 いなむ
【石川県加賀市】獅子舞の小道具を一挙紹介、多様さにビックリ!

獅子舞は踊りだけじゃない。そんな事をよく考えるので、今回は小道具に注目してみます。小道具は、獅子頭、胴幕、太鼓、槍、衣装など様々。デザインや造りには1つ1つ意味があります。その奥深い世界を、石川県加賀市の獅子舞を例にとって、細かく分かりやすく紹介していきます。獅子舞は知っていて足を運んだことがあるけど、詳しいことは知らないという方必見。この記事を読めば、獅子舞の多様さや新たな一面を発見できるに違いありません。

1.獅子舞にはこんな小道具が使われている

獅子舞には、様々な小道具が使われています。こちらの写真は石川県加賀市湖城町に保管されているものです。獅子頭をはじめ、太鼓や棒振り(獅子に立ち向かう舞い手)が持つ棒や槍などがあります。この他に、獅子の胴体に当たる胴幕や笛、衣装など様々な小道具が存在するのです。今回は石川県加賀市に絞り、獅子舞に使われる小道具の一部をご紹介します。

石川県加賀市の場所はこちら

2.胴幕の長さとデザインに着目

胴幕とは、獅子の胴体の部分のことです。胴体が長ければ長いほど、中に入る人もたくさん必要になってきます。石川県加賀市の獅子舞は胴幕が比較的長いです。

私が取材した獅子舞では、胴幕に入る人数は2人から7人まで様々。一番少ないのが塩屋町の2人で、一番多いのが熊坂町の7人です。また、デザインにも違いがあり、上の写真のように桜並木が川沿いに広がる大聖寺では、桜の模様の胴幕が使われています。とても可愛らしいですね。

海沿いの橋立町の獅子舞は、どこか波を連想させるような胴幕です。後ろの方に花のデザインが描かれており、このようなクルクル模様+花の絵柄の胴幕は多くの地域で見られます。取材した8地区のうち4地区はこのタイプを使用しており、最も多い形態でした。ちなみに、この胴幕は「カヤ」とも呼びます。他にも線が入っているだけとか、丸いマークがついているだけとか、質素なものから派手なものまで、デザインは様々です。

3.太鼓にもいろんな種類がある。

獅子舞では太鼓のリズムに合わせて、獅子が踊ります。

太鼓は大きいものだと大変です。移動する際の持ち運びはかなり体力が入りますし、顔の高さくらいデカいものを必死で叩くということもあるのです。上記写真は潮津町というところの太鼓で、大きなタイプと小さなタイプがあります。

潮津町の太鼓は、白いひらひらの紙垂(シデ)が付いていますね。これはもともと神域に張り巡らせるもので、稲妻や雷光をイメージして作られ、邪悪なものを遠ざけるという意味があるのです。個人的に太鼓がドドーンと鳴る様はどこかカミナリのようだと感じます。

さて、こちらは橋立町の太鼓です。かなり小型で、子供達が獅子舞に合わせて叩きます。太鼓に花がくっつけてあるというのは、非常に興味深いです。

これは獅子に花の香りを嗅がせると、獅子が寄ってくるという橋立独特の演目に由来します。あなたも例えば、金木犀(キンモクセイ)の良い香りがしたら、おっと立ち止まって嗅ぎたくなった経験はありませんか?獅子も花の香りが大好きで、特に雌の獅子が好むようです。

4.棒振りの持ち物に着目すると面白い

さて、先ほど述べた橋立町では、獅子の前に立つ「棒振り」の役の人も、花を持って雌獅子を引き寄せます。四人のイケメンが雌獅子の前に立って、花のダンスを繰り広げるのです。ただし、花より男子ではありません(笑)。あくまでも雌獅子は花の良い香りに誘われて、ユラユラと気持ち良さそうにします。

※地域の人の話によると、獅子舞を運営する青年団に加入した男性は雌獅子にはモテないのかもしれませんが、踊る姿がかっこいいので女性にはモテるらしいです。

棒振りがどんな物を持っているかに着目すると面白いです。山中温泉町の獅子舞では、棒振りが持つ棒の両端に紅白のフサフサな毛が付いています。なんだか馬の尻尾やらススキやらを連想しますね。実際に慣れていない人が振り回しても、危険はなさそうです。

そういえば、石川県加賀市の近くにある白山市でこんなタイプの棒も発見しました。先端が蝶々です。先についている針金がすぐに曲がってしまいそうな予感がしますが、なかなかにユニークですね。この他にも、剣、薙刀、太刀、大太刀、鎖鎌など棒振りの持ち物は様々です。

5.衣装もバラエティ豊か

棒振りの衣装にも注目してみましょう。この柴山町の獅子舞の棒振りを見てください。よく歌舞伎に出てくる三番叟(さんばそう)のような格好をしています。「サンバさん」と地域の人は読んでいました。帽子をかぶり、肌を白く塗っており、衣装は派手でとても格好良いです。

衣装の派手さで言うと、橋立もなかなかです。棒振り役の女の子はとても長いカツラの髪の毛をつけ、カラフルな衣装を身に纏います。なぜ白髪混じりのように、黒と白の髪の毛を身につけるかというと、呼吸を合わせるという意味があるようです。胸元に家紋のような印がついているのが気になりますね..。踊り手の衣装は法被である所が多いですが、このようにきらびやかな衣装を着るところもあります。

6.小道具は地域によって様々

このように、獅子舞に使われる小道具は地域によって本当に様々です。石川県加賀市内だけでもこれだけの種類が存在するので、日本全国を見るとあまりに多すぎて分類するのも難しいでしょう。獅子舞が行われると地域が賑わい明るくなる、という話をよく耳にするのですが、色彩豊かで種類豊富な小道具の存在が欠かせないように感じます。

上の写真のリアカーは柴山町の獅子舞で使われるものです。大人たちがお酒を飲んで、獅子舞の道具を車で運べなくなった時、このリアカーを使っています。リアカーを導入した地域は柴山町以外、現状聞いたことがありません。どの地域も自分たちなりの獅子舞を探ってきた結果として、小道具が作られています。獅子舞を見るときには小道具に注目してみると、また新しい地域の一面が見られて面白いです。

<今回ご紹介した獅子舞のエリア>

石川県加賀市湖城町、潮津町、大聖寺、橋立町、山中温泉町、柴山町、石川県白山市

●獅子舞についてより詳しい情報はブログ「旅してみんか」をご覧ください。

●この記事でご紹介できなかった獅子舞の小道具はこちらで紹介中!

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2020年2月23日 石川県加賀市合河町毛合区 今年初めての獅子舞撮影は、ここ合河町から始まった。実はこの地域には2つの獅子舞(毛合と川尻)があるようで、今回は毛合の方に伺った。ここでは、サンバさんやカラフルな紐のついた棒を子供達が祭りで使用する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー #獅子舞い #kagashishimaiproject #獅子舞 #獅子 #石川県 #加賀 #加賀獅子 #写真好きな人と繋がりたい #フォロー #followme #伝統文化 #伝統 #祭り #traditional #Japan #traditionalculture #文化 #芸術 #kagashishimai #青年団#ポーズ#棒振り #収集#芸術#文化#退治 #鼻#獅子頭#神輿 #温泉 #片山津温泉#合河

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いなむ
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
獅子舞マニアです。ライターやカメラマンをしています。趣味は、獅子舞の鼻を撮影することです。その他クレイジーな祭りにも潜入します。

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