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石清水八幡宮「桃花祭」と「八幡まちかどひなまつり」

更新日:2020/3/12 佐々木 美佳
石清水八幡宮「桃花祭」と「八幡まちかどひなまつり」

◆石清水八幡宮の御節会~五節祭の旧儀復興~

羽柴秀吉と明智光秀の天王山の合戦で有名な地・男山に鎮座する石清水八幡宮。
都の裏鬼門を守り、大阪と京都の交通の要所にある石清水八幡宮には、足利尊氏「元結の御教書」、豊臣秀吉奉納「釣灯籠」、織田信長奉納「黄金の樋」などが今もなお残っています。

そんな石清水八幡宮では毎年3月3日の「上巳の節供」に桃花祭が行われます。

川や水辺で禊をすることを「上巳祓/じょうしのはらえ」と言い、奈良時代の貴族たちは庭の小川に流れる盃が自分の前を通り過ぎるまでに和歌を詠む「曲水宴/きょくすいのえん」を行い、草餅と桃のお酒で邪気払いをしていました。

江戸時代以降は「上巳祓」の人形流し(ひとがた)、人形に息を吹きかけることで罪穢れを移し、川や海に流す行事を行っていました。

石清水八幡宮ではそういった季節の御節会(五節供)を大切にし、平成二十七年に桃花祭を復興しました。

◆石清水八幡宮「桃花祭」

春という言葉の語源は『草木の芽が「張る(はる)」』、つぼみになる季節という意味があります。

春を迎える「桃花祭」では本殿で神事が行われ、豊栄の舞が奉納されます。(本殿内は撮影禁止)


写真:石清水八幡宮提供

神事が終わると、桃酒と殺菌や止血作用のあるヨモギを使った草餅をいただきます。
みんなでお酒や同食、共食をするのは神様にお供えしたものをいただいて厄除けをするという意味があります。


写真:石清水八幡宮提供

なぜ桃なのかというのには諸説ありますが、その中のひとつは「古事記」の中に登場する黄泉の国のお話があります。
伊邪那岐が亡者に桃の実を投げつけ退散させた魔除けの力が「魔除け=裏鬼門=良くない物=疫病」というお話などから桃花祭に繋がっています。


写真:石清水八幡宮提供

また神殿に飾られている榊(さかき)は「境(さかい)」、結界の意味を持っており、そのため神様の方向ではなく、外に向かって飾られています。


写真:神職の烏帽子には桃の枝、狩衣も桃色(石清水八幡宮提供)

2020年はコロナウイルスの影響により、草餅は持ち帰りとなりました。
通常は直会で桃酒と草餅をいただきます。


写真:草餅は門前にある創業250年の和菓子屋「走井餅

桃花祭は本殿右の御祓申込の場所で桃花神事の申込をすると参加が可能です。

石清水八幡宮では他にも「鬼やろう!」と言って豆まきをする節分、嶋原太夫の道中がみどころの「男山さくら祭」、日本三大勅祭「石清水祭」など、魅力的な年間行事が満載。
次に来る日が楽しみです!
※2020年の「男山桜まつり」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模縮小(一部中止)としているそうです!

国宝 石清水八幡宮
〒614-8588 京都府八幡市八幡高坊30
TEL 075-981-3001 FAX 075-981-9808


写真:単伝庵の雛飾り

◆八幡まちかどひなまつり

このひなまつりの時期、石清水八幡宮駅周辺では「八幡まちかどひなまつり」も楽しめます。

京阪石清水八幡宮駅前の観光案内所でパンフレットとスタンプラリーの台紙を貰ってスタート!

ゴール地点は飛行神社。お雛様が飾られているのは松花堂弁当で有名な松花堂庭園・美術館や、東高野街道沿いを中心としたお店と寺社を合わせて51ヶ所もの場所があります。

◆お寺の壁に落書き?!らくがき寺 単伝庵

飛行神社からもほど近く、もうひとつ巡って行ってほしいのは「らくがき寺 単伝庵」。
通常、拝観できるのは土曜、日曜と正月三箇日の9時~15時。
3月3日のひなまつり当日は平日ですが本堂も開いてました!

拝観料の100円と大願成就の落書き300円は賽銭箱へ。

壁の文字を見ていると、海外から来たと思われる外国語や小さな子供が描いた絵がとってもオシャレで可愛い。訪れる人も少なく、小さな境内でゆっくりしていけるのも魅力です。

他に駅に戻る前に立ち寄ってほしいのは昔懐かしいデザインの安居橋(あんごばし/通称・太鼓橋)。
相槌神社もすぐそばにあります。

祭壇の前に飾られているお雛様は風で倒れていました…。これもご愛敬。

すぐそばにある和菓子「みささ堂」では美味しい六方焼きをお土産にして行きましょう。

◆ライト兄弟より早い発明?!飛行神社

八幡に来たら、ぜひ立ち寄っていただきたいのはまるで神殿のような造りの飛行神社
日本の航空界の父二宮忠八が航空安全、航空業界の発展を願い、創建した神社です。

託宣を飛ばして払い心願成就を願うという紙飛行機を飛ばすおみくじがあります。旅の安全を願っていきましょう。

雛飾りがあるのは他にラグビーWカップの衣装やコロナウイルスの対策でマスクをしたお雛様など変わった飾りをしているところもあります。

スタンプラリーは5か所でOK!八幡のまちをあちこち歩いて行ってくださいね。

佐々木 美佳
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
毎日「京都散歩の旅」なカメラマン。
舞台、雅な文化、民俗風習、旅が好き。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/

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