どうも。奇祭ハンターのMacです。
今回は、神奈川・生麦地区で毎年6月の第一日曜日に行われる
300年続く神奈川の奇祭「蛇も蚊も」(じゃもかも)をご紹介します。
「蛇も蚊も」(じゃもかも)とは?
そもそも「蛇も蚊も」とは、江戸時代から約400年間続く、
氏子たちが長さ約20メートルのカヤでできた「大蛇」を担ぎ、
町内をねぶり歩くという伝統行事です。
大蛇の材料はカヤでできた頭部・胴体に貝など目と角(?)で
デコレーションします。
角があるんなら、実は龍なのでは?という気もしますが。
全長は約20~27メートル。電車の一車両区画よりも長い!
悪魔退散のありがたい大蛇。
頭を咬まれると「その年は風邪をひかない」んだとか。
大蛇を見かけたら、積極的に咬まれにいきましょう!
「蛇も蚊も」の詳しい由来は下記をご確認ください。
http://www.city.yokohama.lg.jp/tsurumi/information/introduction/history/no05-3.html
要は夫の裏切りから大蛇に化けた妻の祟りをかわすために
家の軒先にカヤで編んだ大蛇を飾ったのが由来だとか。
虫や病原菌が活発になる6月ならではの「疫病退散」系のオマツリです。
大蛇をかつぎながらはやし立てる「蛇も蚊も出たけい、日和の雨けい(じゃもかもでたけい、ひよりのあめけい)」という独特のおはやしも特徴的です(下記の動画でご確認ください)。
元々は生麦地区全体で一つの神事として行われていましたが、
明治時代を境に現在では本宮地区(オス3匹、午前)と
原地区(メス2匹、午後13時~)の2ヵ所で行われています。
民家・マンション・蕎麦屋にだって突撃!
「蛇も蚊も」に関する基礎知識がわかったところで、
それでは実際に各家を廻っている様子をご紹介しましょう。
今回は午後13時から開始された、原地区のメス大蛇を追いかけました。
二匹の大蛇は二手に別れ、それぞれ決められた訪問先を廻ります。
個人宅の玄関先を訪問!
2Fまで上がることはありませんが、
なるべく家の玄関先まで大蛇を運び入れるのがポイント。
玄関先で大蛇をワッショイ何度か掲げてお祈りするのです。
個人住宅だけではありません。
マンションの入り口にもこの通り入っていきます。
「待ってました!」と出迎える住人さんたちも。
蕎麦屋にだってズドーン突撃!!
たまたま蕎麦を食べに来ていた人はさぞ驚いたでしょうね。
この調子で炎天下の中、3時間以上歩き回り続けるのでした……。
最後は二匹の蛇が出会ってハッピーエンド!
16時半頃。
二匹で合計約60件の訪問先をすべて廻り終え、
無事、二匹の大蛇が神神社に帰ってきました。
お互いに交じり合わせる儀式を終えてお役目終了。
疫を払い、神社にもどった大蛇は、翌日境内で焼かれるそうです。
炎天下の中、お疲れ様でした。
「蛇も蚊も」
■日時:毎年6月第1日曜日
■場所:道念稲荷社・生麦小学校の校庭(本宮地区)、神明社(原地区)
■交通:京浜急行線「生麦駅」から徒歩10分
http://www.city.yokohama.lg.jp/tsurumi/information/introduction/history/no05-3.html
今回のオミヤゲジャパン
キリンビール横浜工場内にあるスプリング バレー ブルワリー横浜で頼んだ、
6種類のクラフトビールとおつまみの「ペアリングセット」(2300円)。
炎天下の見物の後に味わう極上のビールはプッハーたまりません!
生麦駅ってビールみたいな駅名だと思っていたら何と、
生麦地区には本当にキリンビール横浜工場があるのでした。
祭見物とセットで工場見学(無料・要予約)もおすすめです!
■キリンビール 横浜工場(10時〜17時、月曜休館)
工場見学では、ホップの香りを確かめたり、
一番搾り麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べ、
そして最後はもちろんビールの試飲もできますよ。
http://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/yokohama/