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例年2月上旬から3月上旬にかけて開催される「神代植物公園梅まつり」
東京都調布市の神代植物公園は、街路樹などを育てる苗圃を整備し、1961年に都内唯一の植物公園として開園されました。46万平方メートル余りの広大な園内には、うめ園が設けられ、例年2月上旬から3月上旬には紅白の花を咲かせ、他のエリアに先駆けて植物公園内に春の訪れを知らせます。2020年には2月4日~3月1日の期間で、「梅まつり」が開催されており今まさに見頃となっています。入園には500円の料金が必要で、開園時間は9:30~17:00(最終入園は16:00)です。また期間中の2020/2/10、17、25は休園となります。
神代植物公園のうめ園は、公園の南東端にあります。園内の要所には、案内板が設置されているので、これに従って進めば、迷うことはないでしょう。
案内板に従って東に向かい神代小橋を渡ると、うめ園の入口です。
約70品種、約210本の梅の中には「緋梅」、「月影」、「森の関」などの銘木も
うめ園には、約70品種、約210本の梅が植栽されています。早咲き、遅咲きの品種があるので1月下旬から3月下旬まで、園内で梅の花を見ることができます。
うめ園内では遊歩道が梅の木を縫うばかりでなく、腰をおろして梅の花が鑑賞できるようにベンチも設けられています。
約210本の梅の中には、「緋梅」、「月影」、「森の関」などの銘木もあります。
「梅まつり」の期間中には休日を中心に、うめコンサート、うめ園ガイドツアー、講演会、梅見茶屋などのイベントが予定されています。ただ、諸般の事情により中止となる場合もありますから、出かける前にはチェックが必要でしょう。
広大な敷地に武蔵野の自然が溢れる神代植物公園
うめ園を散策し、イベントに参加するだけでも充実した気分になりますが、植物公園内には約4,800種類、10万本の樹木が育っています。各々の冬の姿を観察するのもいいでしょう。さくら園には、早咲きの桜が開花していることもあります。
多種の植物が育つ中には、池が水を湛え、築山や芝生広場が設けられるエリアもあります。
うめ園の反対の南西端は広々としたばら園です。ばら園の中には噴水が水しぶきを上げています。ばら園に接して建つ巨大な建物は温室で、この中は季節とは無関係に熱帯の雰囲気が漂います。
うめ園の北西端には植物会館が建ち、中では植物展が行われることもあります。
植物会館の前のガーデンサロンやガーデンビューローでは軽食やスイーツ、ドリンクが楽しめるばかりでなく、植木の販売も行っています。
観梅後に深大寺を参観し、味わう深大寺そば
観梅の後、植物公園内の様々な魅力を感じた後には、深大寺門を出てすぐの深大寺を参観してみるのもいいでしょう。
深大寺の境内を取り囲むのは 深大寺そばの店です。江戸時代、深大寺周辺の土壌が米作に適さなかったため、そばを作り、そば粉を寺に納め、寺ではそばを打って来客をもてなしたことが、深大寺そばの始まりと伝わります。観梅の後に深大寺そばを味わうと、きっと新たな和食の魅力に気づくことでしょう。
神代植物公園は46万平方メートル余りの広大な敷地面積をもち、園内にはうめ園が設けられています。うめ園内には、約70品種、約210本の梅が植栽され、例年2月上旬から3月上旬には紅白の花を咲かせます。梅の見頃時期に合わせて毎年、「神代植物公園梅まつり」が開催されています。