祭りといえば提灯だ!?
48個の提灯がド派手に踊る!秋田竿燈まつりの季節がやってきました。
東北三大まつりにも名を連ねる「秋田竿燈(かんとう)まつり」について、由来や2018年の開催情報をお伝えします。
目次
竿燈まつりってどんなお祭り?そもそも竿燈って?

画像引用元:秋田市竿燈まつり実行委員会公式WEBサイト
秋田竿燈(かんとう)まつりは、青森ねぶた祭り、仙台七夕まつりと並ぶ東北三大祭りの一つであり、国の無形重要民俗文化財にも指定されています。 大通りを練り歩く竿燈の群れを一目見ようと、東北だけでなく全国から多くの人が集まり、2017年の来場者数はなんと130万人以上! 全国でも有数の超ビッグなお祭りです。
竿燈とは、竹ざおを縦×横の格子状に組んだものに46個(または48個)の高張提灯を吊ったものを指します。 その高さは大きいもので10メートル以上、重さは50kg以上になります。
※高張提灯(たかはりちょうちん)とは、昔ながらの居酒屋でお馴染みの「あの縦長の提灯」のことです。
竿燈のつくりは、提灯を「米俵」、竿燈全体を「稲穂」に見立てて豊作を祈る意味があります。

画像引用元:秋田市竿燈まつり実行委員会公式WEBサイト
…稲穂がでかいんじゃあ(笑)!
東北のお祭りはなんともダイナミックですね。 遠方から毎年来場するファンが多いのも納得です! お祭り当日は、200本以上の竿燈が大通りを練り歩きます。
そして驚くべきことに、竿燈に吊るされた提灯のひとつひとつに、本物の火が使われています!
なんというスリリングなお祭りでしょう。いろんな意味で目が離せません…!!
ちなみに合計10,000個以上となる提灯はすべて職人さんの手作りだそう。なんという有難み!
竿燈まつりの由来、歴史
もともとは夏祭りのひとつとして江戸時代以前から行われており、当初は願い事をしたためた短冊を笹竹に乗せて川に流すという行事だったようですが、1700年代の後半には現在の竿燈の形ができていたようです。
これは青森に伝わる「ねぶた祭り」の起源にも通じるものがあり、同じ東北でも地域によって伝承の変化が見られるのは大変興味深いですね。
願い事も大きくは変わらず、夏の病魔や邪気を払ったり、無病息災、五穀豊穣を願うものです。
これだけ多くの竿燈がズラリと並べば、神様も無視はできませんね。
2018年、秋田竿燈まつりの日程、開催場所は?
2018年 秋田竿燈まつり開催概要
日程:2018年8月3日(金)~8月6日(月)
時刻:18:50 竿燈入場/19:25~20:35 竿燈演技
20:35 ふれあいの時間 (写真撮影や竿燈体験が可能)
会場:竿燈大通り(秋田新幹線「秋田駅」西口よりすぐ)
※小雨決行
※最終日である6日(月)は竿燈市民パレードを実施(18:40~19:05)
東北のお祭りは曜日に関わらず毎年決まった日程で行われるものが多く、いかに地元の方の中で優先度が高い行事かが伺えますね。
ちなみに毎日 20:35~ の「ふれあいの時間」では、実際に竿燈に触れたり、持ったりすることができるそう!
お祭り好きの血が騒ぐ!!
注目すべきは「差し手」!?熟練職人の妙技を見よ!
竿燈まつりというだけに大きな竿燈に目が行きがちですが、実はこれを支える「差し手」と呼ばれる人たちこそ、このお祭りの主役です。12メートルもの”しなる”竹竿を手のひらや肩、頭(!)で支える職人の妙技はまさに竿燈まつりの醍醐味!

画像引用元:秋田市竿燈まつり実行委員会公式WEBサイト
ジャグラーも真っ青!まさに「妙技」の名にふさわしい匠の業ですね。
ちなみに、もっとも高度とされる竿燈妙技は「腰」で竿燈を支えるというもの。熟練の差し手の方でもかなりの修練が必要。生で見たい。
画像引用元:秋田市竿燈まつり実行委員会公式WEBサイト
すげえ。
なお、秋田市ではこの竿燈妙技を大切な文化として継承していく目的で、毎年「竿燈妙技会」を開催して優勝者(団体)を決定しています。
戦前から続くこの妙技会には毎年100を超える団体、個人がエントリーします。妙技会では竿燈を持つだけでなくお囃子の部門もあり、大人から子供まで、それぞれの妙技の腕自慢が一年間の鍛錬の成果を見せ合い優勝を狙います。
妙技会はおまつりと同日の昼に、秋田駅ちかくの「にぎわい広場」で行われますので、日帰りでない場合は是非見学に行ってみてくださいね。
手作り提灯にアクロバティックな妙技!職人の業が詰まった秋田竿燈まつりへ繰り出そう!
いかがでしたか?
ちなみにこの秋田竿燈まつりは東北三大祭りの他、「日本三大提灯祭り」にも入っており、提灯の魅力に取り憑かれてしまった!という方は、ぜひその他の二つ、
・二本松提灯祭り(福島県二本松市/毎年10月に開催)
・尾張津島天王祭(愛知県津島市/毎年7月に開催)
についても調べてみてくださいね。
それではまた。