※2020年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。2021年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。(2020年5月12日 編集部)
「川渡り神幸祭」は、福岡県五大祭りの一つに数えられ、福岡県指定無形民俗文化財第1号に登録されているお祭りです。ここでは、福岡県田川市の川渡り神幸祭についてご紹介します。(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。 2020年5月12日 編集部更新)
川渡り神幸祭のここがすごい!〜歴史が長い〜
川渡り神幸祭の由来は、永禄年間(1558~1570年)、筑豊地区あたりで疫病が流行した際、氏神である風治八幡宮にその終息を祈願し、成就のお礼として奉納されたことが始まりとされているそうです。以来、今日まで460年も続く、歴史と伝統のある祭礼になります。
川渡り神幸祭のここがすごい!〜ダイナミックな神輿と山笠の川渡り〜
黄金に輝く神輿は、総重量2トンにもなり、西日本最大級と言われています。またお供の山笠は11台にもなります。ちなみに、山笠から垂れ下がっているカラフルな部分は「バレン」と言って、稲穂を模したものだそうです。さまざまな色を用いている理由は、五穀豊穣を表しているとのこと。バレンに用いられている色が「白・赤・青・黄・緑」の五色であることは共通ですが、地域によって用いる色の順番が異なります。バレンは大きなものですが、なんと各地区の青年団が手作業で飾りつけするそうです。
この神輿と山笠が川を渡るのですが、おとなの男性が川の水でずぶぬれになりながら、神輿や山笠を揺らしながら進んでいく様は、圧巻のひと言です。
川渡り神幸祭のここがすごい!〜夜の表情がまた素敵~
5月16(土)日、つまり初日の夜は、露店の明かりと山笠の電飾が、川面に映えて幻想的です。
昼間の川の中での躍動感とは全く異なり、暗闇の中、光輝く山笠の電飾はある種、荘厳で、見るものに安心感を与えてくれます。
川渡り神幸祭の基本情報
【※2020年開催中止】
・開催日時:2020年5月16(土)〜17(日)日
・開催場所:風治八幡宮
・アクセス:JR田川伊田駅徒歩すぐ
・駐車場:あり(無料シャトルバスもあり)
まとめ
川渡り神幸祭は、二日間のことではありますが、「昼間の“動”」と「夜の“静”」どちらも魅力的なお祭りで、たとえ東京や大阪で暮らしていても、福岡県田川市出身者は、このお祭を観るために帰省すると言われるほどです。
そんな田川市の川渡り神幸祭に一度足を運んでみませんか。
※トップ画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Kawawatari_Jinkosai01.jpg