Now Loading...

気仙沼ONE-LINE2022 with LIGHT UP NIPPON をレポート!~照らす光と紡ぐ音楽~

更新日:2023/1/16 愛木 敬介
気仙沼ONE-LINE2022 with LIGHT UP NIPPON をレポート!~照らす光と紡ぐ音楽~

2022年12月10日(土)、宮城県気仙沼市にて、ONE-LINE2022 with LIGHT UP NIPPONが行われました。
震災の翌年から、地元有志により始まったイルミネーションイベントです。それを支えたいと寄り添うアーティスト、花火や照明の業者など、様々な方面からの善意が集まって出来たイベントが現在まで継続しています。
2012年以来、毎年開催されておりましたが、コロナ禍による休止を経て3年ぶりの開催となります。冬の三陸をワクワクさせる楽しい一夜の様子を、お隣岩手県在住の筆者がレポートします。

光を失った気仙沼に希望のヒカリを

三陸海岸南部に位置する気仙沼市は、漁業が盛んな港町です。

2011年の東日本大震災による大津波により被災。津波の後も、破壊された燃油タンクから漏れた重油に火が付いて大規模な火災となり、まちは壊滅状態になりました。

当時、この現状のままでは未来への希望のヒカリを見出すことが困難な市民も少なくないと考えられました。そのような状況の中、「暗くなってしまった気仙沼に、イルミネーションのあたたかいヒカリを灯したい。そして市民の皆さんが笑顔になる場所を提供したい」という想いを胸に、地元有志による「One-Line実行委員会」が発足します。

三陸海岸から入りくんだ穏やかな内湾と、そこで育まれる海産物。その豊富な海の恵で暮らしを紡いできたまちには、海と共に歩んできた長い歴史があります。町の宝である気仙沼湾をイルミネーションで彩り、夜空のもとに浮かび上がる〝湾〟のラインを、「ONE-LINE」と命名。2012年冬からイルミネーションの点灯が始まったのです。

そして時を同じくして、秋田県大仙市の花火業者「和火屋(わびや)」協賛による花火打ち上げも始まり、次の年を希望の年にしたいと願う市民を勇気づけてきました。
以前から気仙沼の青年会議所と繋がりがあり、その縁で打ち上げ支援を行い、それ以来気仙沼ONE-Lineの花火は和火屋さんが担当されております。
12~14年の3年間には花火の無償提供もしていた ㈱和火屋 代表取締役 久米川 和行氏に、当初からのお話をお伺いしました。

「震災当初は瓦礫処理や炊き出しなどであちこちへ出向きましたが、半年もしたら支援者がどんどんいなくなりました。様々な事情はあるにせよ、やるせない気持ちになりました。なので、長期で自分たちが出来ることをやっただけです。いつまでやるの?と言われた時もありましたが、必要とされれば孫の代までも続けます。宮城県塩釜市で被災した私の先輩は、本当の支援はできる事を粛々とやり続ける事だと教えてくれました。支援活動はライフワークの一つなので、粛々とやっています」(久米川氏)

イルミネーション点灯

会場となる「ないわん」は、グルメやお土産ショップなどが入居する観光スポットで、気仙沼湾遊覧船の船着き場でもあります。

辺りが暗くなり、イルミネーションが点きました。

暖色のライトがほっこりするような景観を演出します。

17:10分からは、ご当地キャラ「ホヤぼーや」とご当地アイドル「SCK GIRLS」のコラボショーが行われました。

17:30分、点灯式が開かれ、実行委員長 宮井 和夫氏からの挨拶がありました。一部抜粋して紹介します。

「今回からは、2011年から被災地で東北各地の花火屋さんと一緒に花火を上げるプロジェクトを企画してきたLIGHT UP NIPPONさんと共に開催をし、新たなストーリーを紡いでゆくという事になりました。
LIGHT UP NIPPONの皆様のご尽力により、素晴らしいアーティストさんをお呼びする事が出来ました。
震災からずっと、このように我々に寄り添って下さる皆様がいるからこそ、チャレンジが継続できるものだと思っております。3年ぶりに元気よくやって参ります。
ご支援いただいた皆様のおかげで、盛大に開催できる事を感謝申し上げます」(宮井氏)

生ライブ×本格花火は最強!

ライブステージは、豪華な3人が出演されました。
中西圭三さん、
マーク・パンサー(globe)さん、
野宮真貴さんです。

18:00に鎮魂の花火が上がり、その後、中西圭三さんのライブが始まります。今年リバイバルヒットしたブラックビスケッツ「Timing ~タイミング~」などのセルフカバーや、子どもたちに大人気の「ぼよよん行進曲」などで会場は大盛り上がりです。

18:30、globeのマーク・パンサーさんによるDJプレイが始まり、globeの名曲をリミックスでノンストッププレイ!
それに合わせて、花火が上がります。

筆者はglobeの大ファンなので、終始ハイテンション!体の芯からエネルギーが湧き上がってきました。

♪気仙沼は夜の七時〜なんてオシャレな演出ですね。ラストを飾る野宮真貴さんのライブは19:00スタートです。
3曲目の時にフィナーレのスターマインが上がり、気仙沼湾を照らしました。

震災直後に市民が立ち上がり、それに共鳴した支援者たちの想い。それが一過性のものではなく、年末を楽しく過ごすイベントとして毎年続いているのは、決して奇跡ではなく、皆で繋いだ軌跡であり、復旧から復興へと進む気仙沼を灯す光と音は、訪れる人の心を照らしています。
また、このイベントはたくさんの人が気仙沼を知り、観光に訪れるきっかけになっている事と思います。

鮫の水揚げ日本一! 三陸随一の水産拠点

宮城県は鮫の漁獲量日本一を誇り、日本全体の約5割を占めます。そしてそのうち、9割は気仙沼で水揚げされたもの。このサメのまち気仙沼をアピールする「シャークミュージアム」が、観光物産館「海の市」の2階にあり、鮫の種類や生態などを学べます。鮫について知る機会があまりないので実に興味深いです。

東日本大震災の被災状況、水産復興の歩みも展示してあります。鮫以外の魚介類の水揚げの合計は2021年度に全国で第7位になっています。

「海の市」1階には「氷の水族館」があり、気仙沼で獲れるたくさんの魚が-20℃で冷凍展示されています。三陸の海をテーマにしたプロジェクションマッピングが上映され、本当に美しいです。

館内には海鮮グルメが並んでおり、その日水揚げされた新鮮なお刺身を食べることが出来ます。

解凍ものではないので、歯ごたえと旨味が抜群です。気仙沼に来たらお刺身を食べるのがほんとにおススメです!(写真は「カネト水産」の刺身定食)

会場から南に向かい、車で20分ほどの場所に位置する道の駅 大谷海岸では、特産の鮫肉を使ったサメかつバーガーを食べられます。ツナのような風味にチキンのような触感で、チーズとの相性が良くさっぱりしていて美味しいです。余談ですが、筆者の私が住んでいる岩手内陸では鮫肉は普通に流通していますが、産地気仙沼ではあまり食べられていなかったそうです。

ここは道の駅であると同時に気仙沼線BRT大谷海岸駅でもあるので、アクセスは最高です。すぐそばに海岸があることでも有名です。

また気仙沼市内には、復興道路として建設された二つの大橋があります。
気仙沼湾を横断する気仙沼湾横断橋(三陸縦貫自動車道)。

本土と気仙沼大島を結ぶ大島大橋(鶴亀大橋)。

それぞれとても美しいフォルムで、一見の価値ありです。
ライブに花火に三陸観光。冬の三陸を楽しみに、ぜひ気仙沼へお越しください!

気仙沼へのアクセス

公共交通機関利用の場合
東京・仙台方面から
JR東北新幹線(はやぶさorやまびこ) 東京~一ノ関 約2時間~2時間40分
仙台~一ノ関 約20分~30分

JR大船渡線(普通列車) 一ノ関~気仙沼 約1時間30分

JR大船渡線BRT(バス) 気仙沼~内湾入口 2分

イベント会場の「ないわん」へは内湾入口より徒歩15分

いいねを押してこの記事を応援しよう!
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火が大好きです。みんなが笑顔になれる花火の楽しさを、伝えていきたいです!

あわせて読みたい記事