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きほく燈籠祭の本当の魅力とは?撮影前にはお祭り会場へ!

きほく燈籠祭の本当の魅力とは?撮影前にはお祭り会場へ!

三重県の南部に位置する紀北町で開催されるきほく燈籠祭。この地域でしか見られない大燈籠流しと彩雲孔雀の仕掛け花火は、これまで多くの人を魅了してきました。

また近年ではSNSグループで取り上げられた事により、写真映えする有名な撮影スポットとして多くのアマチュアカメラマンが訪れる様になりました。しかし、自分も同じ写真を撮ってみたいとお祭り会場には寄り付かず、遠距離から望遠レンズで花火だけを狙う様は、あまりにも勿体ないと言わざるを得ません。

今回は花火に込められた意味、燈籠に込められた想いなど、きほく燈籠祭の本質を多くの人に知って頂ければと思い、ご紹介させて頂きます。

概要

開催日時:7月27日(土)13:30~(花火打ち上げ20:00~)
観覧会場:紀北町長島港
打ち上げ数:約3,000発
最大号数:10号玉
主催:紀北町燈籠祭実行委員会
担当煙火店:有限会社和田煙火店

きほく燈籠祭の由来

1928年(昭和3年)に赤羽川の川開き行事として開催されたのが起源とされています。川開きとは7月半ばごろから全国各地で行われており、水難者を供養し事故の防止を願う意味も込められた行事になります。

当時の紀伊長島町内(現紀北町)を流れる赤羽川に都鳥(ミヤコドリ)型の燈籠を流していたのが、各地区の青年団が競い合ってより大きな様々な形の燈籠が製作され始め、三重県南部を代表する夏祭りとして認知されていました。しかし、過疎化などによる理由で制作者がおらず残念ながら中断せざるを得なくなってしまいました。

その後、1987年(昭和62年)に当時の商工会青年部メンバーが中心になって地域を元気にする目的で働きかけ、以前よりもっと巨大な燈籠を制作し湾内に浮かべ、花火と競演させる現在の「きほく燈籠祭」を復活させました。

2015年の大燈籠

大燈籠について

今回で33回目となるきほく燈籠祭のテーマは「未来への燈火~子どもたちを照らす光の道しるべ~」に決まりました。このテーマに合わせて今年の大燈籠は、結成10周年を迎えるご当地ヒーローの「KIHOKU戦隊アババイン」を制作する事になったそうです。

KIHOKU戦隊アババインは、紀北町の未来と子どもたちの笑顔を守るため結成された、子どもたちに大人気の紀北町のヒーローで、紀北町内を中心とした様々なイベントに登場し、観光PRにも一役を買っています 。

提供:紀北町燈籠祭実行委員会

巨大燈籠には鉄骨や木、竹、布、電球などを用いて紀北町燈籠祭実行委員会を中心に地域住民が一体となり 約3ヶ月掛けて作られます。燈籠製作作業は月曜から土曜の19:30~21:30まで紀伊長島駅前のふれあい広場マンドロで行っており、子供からお年寄りまで、どなたでも参加できます。このお祭りはみんなで創り上げるお祭りなのです!

提供:紀北町燈籠祭実行委員会

提供:紀北町燈籠祭実行委員会

大燈籠の仕様

1体当たりの大きさ・・高さ6.8m 幅2.8m
1体当たりの重量・・・500kg 総重量1.5t
1体当たりの電球・・・200個 3体合計600個
製作期間・・・2019年5月9日(木)~2019年7月26日(金)

イベント会場

イベント会場での催し物は毎年変わり、今年は地元の子どもたちが作成した箱型燈籠を飾り付け、尾鷲ヒノキのプレートを使って「祝 令和元年 燈籠祭」の文字を完成させるのだそうです。 他にもステージイベントなども用意されています。

また、地元の水産物を使った屋台も出ていますので、観光客にとっては紀北町の海の幸を味わういい機会にもなります。ウニとか伊勢えびとか贅沢してしまった思い出があります(笑)

2015年の様子

花火の打ち上げ

担当は地元三重県の和田煙火店になります。他には有名な熊野大花火大会なども手掛けております。

打ち上げ場所は漁港を利用しており、超至近距離で尺玉(開花直径約330m)を打ち上げる為、メイン会場で観覧すると視界が花火で埋め尽くされます。きほく燈籠祭では、先着10名でメッセージ花火も募集しているので個人で尺玉を打ち上げる事も可能です! ※メッセージ花火募集要項

尺玉打ち上げ

花火の内容としては亡くなった方への追悼スターマインが多く、この地域の特色は慰霊の花火である事がわかります。一番の見所である彩雲孔雀でもそれは変わらず、大燈籠が流れてくる際に読み上げられるメッセージは感涙ものです。

この彩雲孔雀は年によって内容が変わるのですが、彩雲孔雀のバックに彩色千輪が打ち上げられる様は圧巻で滅多に見られない貴重な機会となります。

彩雲孔雀

彩雲孔雀+彩色千輪

まとめ

冒頭でも少し述べましたがSNS上で紹介された事により、きほく燈籠祭について多くの人が興味を持つ様になり、花火好きとしても嬉しい限りです。

しかし、その反面、残念な事に少しでも写真映えする場所を求めて無断で私有地に立ち入ったり、公共の場所にも関わらず撮影場所を占領したりとトラブルもかなり増えていると聞きます。

住民の方に迷惑を掛けるなど言語道断です。一度でも会場に足を運べば地域に住む人達がどんな想いで、きほく燈籠祭を開催しているのかきっと理解できる筈です。多くの「いいね!」を求める前に、まずどんなお祭りかを知ってみて欲しいものです。

協力:紀北町燈籠祭実行委員会

written by
蛭田 眞志

蛭田 眞志

花火専門カメラマンです。
日本の良質な花火文化の記録・拡散を理念にメディアなどでも活動中。
個人のWEBサイトでは「花火の心得」を運営してます!
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