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鬼滅の刃「刀鍛冶の里」編スタート!里のモデルになった温泉地ってどこ?「ひょっとこ」だらけの祭もあるぞ!

2023/4/6
2023/4/10
鬼滅の刃「刀鍛冶の里」編スタート!里のモデルになった温泉地ってどこ?「ひょっとこ」だらけの祭もあるぞ!

4月9日、テレビアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』がいよいよ放送されます。

4月9日(日)夜11時15分より全国フジテレビ系列にて、4月15日(土)夜11時30分よりTOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて放送開始。そのほか、各配信プラットフォームでも随時配信が始まります!

 

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『鬼滅の刃』は、『週刊少年ジャンプ』で2016年から連載された吾峠呼世晴による漫画作品。大正時代の日本を舞台に、主人公の炭焼少年・竈門炭治郎が、鬼にされてしまった妹・禰豆子を救うために戦う物語です。累計発行部数は1億5000万部を超え、日本のみならず海外でも人気の高い作品。2020年の映画化作品「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は400億円を超える興行収入を打ち立て、人気は社会現象ともなりました。

今回放送される「刀鍛冶の里編」は、前作「遊郭編」において、唯一鬼を倒すことができる武器「日輪刀」を刃こぼれさせてしまった炭治郎が、新しい刀を求めて刀鍛冶たちの元へ向かうところから始まります。

ところで、この「刀鍛冶の里」にもモデルがあるといわれているのご存知でしょうか?この記事では、「刀鍛冶の里」のモデルについて考察しつつ、オマツリジャパンらしく「お祭り」と絡めて紹介していきます。

作中「刀鍛冶の里」はどこに?「山奥・清流・温泉」が手がかり

作中に登場する「刀鍛冶の里」は、もちろん架空のまちです。鬼に見つからないように厳重に隠された場所にあり、炭治郎の所属する鬼斬り集団「鬼殺隊」の幹部すらその場所を知らされていません。炭治郎は、目隠しをされ、鼻・耳も塞がれ、係の者におんぶされた状態で里まで送り届けられます。

里にたどり着いて目隠しを外した炭治郎の目に飛び込んだのは、山中に切り開かれたまち。やまびこが響くことから周りを山に囲まれている様子。また、鼻のいい炭治郎は硫黄の匂いを嗅ぎ取り、近くに温泉があることに気づきます。

作中に描かれた里の風景は、実際にある群馬県の温泉地の景色に酷似しています。それが「法師温泉長寿館」です。

 

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法師温泉は、新潟県に近い群馬北部の利根郡みなかみ町で1200年前から続く歴史ある温泉です。国の文化財に指定されている建物は、明治時代の雰囲気を残しており、作品の時代ともマッチしています。

作中に描かれた建物と建物をつなぐ渡り廊下が共通している点や、山に囲まれたロケーションなどからSNSで話題となり、ファンの「聖地」となっています。

あくまでファンの推測に過ぎませんが、この静かな温泉が鬼と人間の死闘の舞台になるとは、、、と想像を巡らせてしまいます。

里人はなぜ「ひょっとこ」のお面を被っているのか?

 

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鬼殺隊にはそれぞれ担当の刀鍛冶がおり、すでにアニメでも登場済みですが、炭治郎の担当は「鋼鉄塚蛍(はがねづか・ほたる)」というひょっとこ面を被った男です。強敵と戦うたびに刀を折ったり無くしたりする炭治郎に怒りをぶつける短気な性格で、「刀鍛冶の里編」では重要なキーマンとなります。

ところで、刀鍛冶の里の人間は皆ひょっとこのお面を被って描写されます。ちゃんと素顔はあるのですが、なぜなのでしょう?

作中では、鬼に顔を見られないように、という解釈がされています。鬼を倒せる唯一の武器である「日輪刀」は鬼殺隊の生命線です。その刀匠が危険に晒される事態はなんとしてもさけなくてはなりません。もちろん、顔を隠すだけならば狐面でもおたふく面でも良いわけですが、「ひょっとこ」が採用されているのには、ちゃんと理由があります。

そもそも「ひょっとこ」は「火男(ひおとこ)」がなまったものという説があります。由来はまさに火を扱う男で、ひょっとこが口を尖らせているのは、火に酸素を送り込むためです。また、ひょっとこ面は片目をつぶっているように作られることが多いのですが、これは、酸素を吹き込むために熱い炉の中を覗き込んでいるから、あるいは、火の粉で目が潰れてしまったからと説明されます。この危険な熱い炉こそ、製鉄現場の炉なのではないかと考えられています。つまり、ひょっとこは製鉄に関わる男性を模した面なのです。

こうした細部の描写にまでしっかりとした意味づけのある『鬼滅の刃』は深いですね。

ところで、刀鍛冶の里のように、町中がひょっとこだらけになる祭りが実在します。宮崎県日向市で行われている「日向ひょっとこ夏祭り」です。

 

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この祭りは明治時代ごろから初午の際に豊作や商売繁盛などを願って踊られていた「永田のひょっとこ踊り」をベースに、1984年から開催されています。日本全国から集まった踊り手は、「ひょっとこ」「おかめ」「きつね」いずれかの面をつけ、赤い着物に白い帯、豆絞りの手ぬぐい姿で踊ります。

「鉄」の苗字が多いのは島根県か?里の長が関西弁なのはなぜ?

気難しい性格の鋼鉄塚は、刀を刃こぼれさせた炭治郎に怒りながらも、自らの鍛治の腕をさらに磨くため、山中で修行中でした。

ところで、鋼鉄塚以外にも、刀鍛冶の里の人々は皆、名前に「鉄」の字が入ります。里長の鉄地河原鉄珍(てっちかわはら・てっちん)に、鉄穴森鋼蔵(かなもり・こうぞう)とその妻の鉛(えん)、刀匠見習いの小鉄くん。そのほか鉄井戸さん、鉄導寺さん、鉄本中さん、鉄谷さんが作中で名前を与えられています。

 

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みな難読苗字ばかりですが、この中には実在する苗字もあります。

例えば「鉄地河原」は、福島県西部発祥の苗字だと考えられています。一方、「鉄穴森」は、島根県や広島県由来の苗字です。

中国山地は歴史的に砂鉄が取れることで有名で、島根県は古代の製鉄法「たたら製鉄」の発祥地でした。また、福島県も古墳時代から製鉄が行われ、県内の製鉄遺跡は600に上るほどです。

たたら製鉄の炉の再現(島根県安来市にある和鋼博物館より)。

苗字を手がかりに刀鍛冶の里を特定することは難しいですが、現実の歴史を見ると、明治の廃刀令のせいで、刀の需要は実質ゼロになり、刀鍛冶たちは困窮したそうです。里長・鉄地河原は、関西なまりでしゃべる描写がありますが、刀鍛冶の里には、全国各地から腕ききの刀鍛冶が呼び寄せられているのかもしれません。

日本には、「五箇伝」と呼ばれた刀剣の産地があります。すなわち「大和伝」(奈良県)、「山城伝」(京都府)、「備前伝」(岡山県)、「相州伝」(神奈川県)、「美濃伝」(岐阜県)の5つ。これらの地域に伝わる刀鍛冶の技はそれぞれの特徴を持ちながら、優れた技術を互いに共有して発展したと言われています。このうち、戦国から江戸・幕末まで日本刀生産の一大ブランドだったのが「美濃伝」であり、現在も岐阜県関市はドイツのゾーリンゲン(Solingen)、イギリスのシェフィールド(Sheffield)と並ぶ世界三大刃物産地(3S)として有名です。

 

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その関市で開催される「関市刃物まつり」では、「古式日本刀鍛錬・刀剣研磨外装技術」の一般公開が行われています。白装束の刀工たちが、熱い鉄を槌で叩き、刀へと鍛え上げます。「相槌を打つ」の語源になった小気味よい槌の音を味わってみてください。2023年は、10月7日・8日の二日間の日程で祭りが行われます。

まとめ

この記事では、4月9日から放送開始の『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の設定について考察しながら、日本のお祭りを紹介してきました。『鬼滅の刃』はファンによって日本各地にゆかりの「聖地」がたくさん生み出された作品です。物語を読み解きながら、新たな聖地を見つけ、楽しみを広げていきましょう。

 

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