今年の新居浜太鼓祭りは通常開催?!
最近「今年はいつも通り秋祭りやるぞ!!」という気運が高まっているのを肌で感じる新居浜。以前の記事で少しだけ紹介しましたが、無事開催されれば新調後初の秋祭りを迎える太鼓台が多く出場する予定です。
自分が住んでいる地区の太鼓台が新調するわけではないのですが、なんだかいつもよりゴージャスな気分。
思い返せばコロナ禍前も太鼓台の新調が多かったですよね。「平成最後(2018)の祭り」や「新時代の幕開け(2019)」に合わせて新調した太鼓台も2020年、2021年と新居浜太鼓祭りが中止になったおかげでまだじっくり見られていません。この秋はこれまで溜まった鬱憤を一気に晴らせるのではないかとワクワクしています。
「このワクワクを皆さんと共有したい!」ということで、この記事では2022年の春に開催された岸之下太鼓台新調お披露目式典の様子を写真とともに振り返っていきます。この秋も絶対見たい一台!ぜひ最後までご覧ください!
新岸之下太鼓台お披露目!
2022年5月5日朝、岸之下自治会館前には新しくなった岸之下太鼓台をひと目見ようと朝早くから人だかりができていました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で何度も延期となり、やっとの思いで漕ぎ着けたお披露目の日。それは楽しみですよね!
私は楽しみ過ぎて夜更かししたので朝寝坊。岸之下自治会館前に繋がる「星越の峠」の急な山道を某アニメさながらのスピード(法定速度)で爆走し「ギリギリ間に合った(汗」とホッとしていた矢先、威勢よい呼び太鼓が打ち鳴らされ岸之下太鼓台が姿を現しました!
先代の太鼓台よりひと回り大きくなったように感じますが、変わらぬ差し上げの勢いと安定感はさすがです。というか朝からかき夫めちゃくちゃ多い!
この日は天気にも恵まれて最高のお披露目日和。新しい岸之下太鼓台は法被に重旗、伊達巻きや貫きだけでなく房や布団締めの龍の鱗にもイメージカラーである青が取り入れられ、これが青空と最高にマッチしていました!
感染対策として指揮者の笛にはホイッスルカバーを装着し、かき夫はお揃いのマスクを着用。今年は他地区でもこのスタイルが増えそうな予感がします。
そういえば私の住んでいる地区でも昨年マスクを作っていたので1枚購入したのですが一体どこにしまったんだろう?秋までに見つけ出さねば・・・
車の渋滞を引き連れて大きな太鼓台がゆっくり運行する姿。「これぞ新居浜!」という景色です。今年の秋はこのような場面を市内各所で見られると良いですね!
新岸之下太鼓台初のかき上げ
秋祭りの岸之下太鼓台といえば氏神様である萩岡神社へのかき上げが有名ですが、新調した太鼓台もまずは神様のところへ向かいます。JRのトロリ線(架線)をシワッとくぐり、坂の入口へ。
呼び太鼓とともに岸之下太鼓台の祭り唄「ダイナミック岸之下」を披露し、タイヤを外した状態からいつも通り一発差し上げをします。新岸之下太鼓台の初かき上げ、成功するのでしょうか?!
萩岡神社の参道は坂の途中に折り返しがあるのですが、担ぎ上げたまま太鼓台の向きを変えるのは難しく、ここが萩岡神社かき上げの一つの難所となっています。
岸之下太鼓台は余裕の差し上げを披露。反転して順調に坂を登っていきました。
余談ですが太鼓台の重量は2.5t〜3tと言われています。ただ各太鼓台ごとの重量は紳士・淑女の体重並みにベールに包まれており、「新調委員会の役員しよった何処そこの誰兵衛がナンボって言いよったぞ」という話や「あそこの太鼓、去年かいたけどべら重たかったげや!」といった体験談が主な情報源です。
人の手で担ぎ上げられ勇壮さや華麗さを競い合う「かきくらべ」という催しがある秋祭りの特性上、太鼓台の重量は軽い方が良さそうなのですが、近年は太鼓台の大型化が進んでおり、見た目はドンドン豪華かつ重そうになっています。
しかし「かき夫減少のことを考慮して軽量化するための工夫がなされている」だとか、「龍の鱗を立て、影を作ることで大きく見せている」だとか・・・もはや見た目では判断つきません。
地区によって好まれるスタイルも異なるため太鼓台のベスト重量や黄金比というのは決め難いですが、新調した太鼓台を見たり改修したという話を聞くと「重さはどのくらい変わったんだろう?見た目のバランスはどんな風になったのかな?」と、つい考えてしまいます。
急な坂を一度も落とすことなく登り切り、本殿前では差し止めを披露。岸之下太鼓台は指揮者も太鼓もかき夫も息ピッタリで本当に多彩です!
先代、先々代の展示
無事に参道を登り切ったのを見届けた後、ひと足早く下に降りてお披露目式典会場へ。会場には先代岸之下太鼓台と先々代岸之下太鼓台が展示されていました。
ちなみに先々代岸之下太鼓台は香川県坂出市で濱中太鼓台として活躍しており、この日は久しぶりの里帰り。濱中太鼓台も岸之下太鼓台と同じタイミングで代替わりし、現在は先代岸之下太鼓台が新たな濱中太鼓台として生まれ変わっています
気温が上がってきたので日陰で少し休憩しながら水分補給していると、岸之下太鼓台が早くも参道を下りてきました。さっき登ったばかりなのに、スムーズに下りてくるのでビックリです!
お披露目式典の様子
いよいよお披露目式典。会場には歩くのも大変なくらいの人が集まっていました。「太鼓台の周りはいつも人だかり」。新居浜太鼓祭りはやっぱりこうでないと!
式典には多くの来賓者も出席されていました。ステージを組んでテントを立てて司会を呼んで・・・これだけ盛大な催しを単位自治会でやっているのを見たのは久しぶりです!
この頃すでに都市部では通常通りイベントを開催していたので当然といえば当然なのですが、田舎暮らしをしていると「なんで都会じゃ制限なしで色んなイベントが開催されてるのに、こっちはまだまだ自粛モードなんだろう?」と感じることもしばしば。この秋はそんなことを感じなくて済むようになると良いですね!
先々代との寄せ太鼓
式典終了後には先々代岸之下太鼓台との寄せ太鼓も披露されました。先々代岸之下太鼓台の上に乗ってる人たちの法被が懐かしいです。私が幼い頃、母が「夜太鼓で映えてすごく綺麗」と言っていたのを思い出しました。
最後に
演出の細部までこだわり抜かれたお披露目式典、とても楽しかったです!この日私は、しばらく胸の中でお休みしていた太鼓の音が再び鳴り始めた気がしました。
そういえばせっかく新調した太鼓台を見にいったのに飾り幕を一枚一枚撮影してないですね・・・尾が逆巻きになった布団締めの阿形の龍、神社の主神や伝説を題材にした飾り幕、記事を遡って写真をズーム!!するのも良いですが、この記事を読んだ皆さんには是非その目で新しい岸之下太鼓台を見ていただきたいです。
新居浜太鼓祭りは10月16,17,18日の3日間開催予定!(大生院地区は15,16,17日)今年は新居浜で会いましょう!