勇壮なねぷたの行列が、秋の街並みを進んでいく。
埼玉県北本市にて、11月3日に関東最大級のねぷた祭りである「北本まつり」が行われました。
今回は埼玉県が管理運営するお祭り情報サイト「さいたまつり」とのコラボ企画として、地域の方々による外国人や障害を持つ方々に祭りを体験してもらうツアーを実施しましたのでその様子をレポートします。
さいたまつりでは、現在埼玉ご当地スイーツが当たるキャンペーンを実施中♪詳細をチェックしてぜひ参加してみてくださいね!(〜12月9日まで)
目次
秋の埼玉を彩る「北本まつり」とは?
北本まつりは関東最大級のねぷた祭りとして知られ、1994年から行われている北本を代表するお祭りの一つ。夜に行われる「宵まつり」では弘前式の扇ねぷたを含むねぷたや囃子山車など約25基が、「ヤーヤドー!」の大きな掛け声をあげながら街を練り歩く勇壮な様を楽しむことができます。
ねぷたは北本市内のコミュニティや観光協会などの団体によって制作された個性的なラインナップ。中でも北本ゆかりの武将「源範頼」が描かれた「北本範頼ねぷた」は、弘前のねぷた絵師から教わった北本市民によって制作されており、注目されています。
ねぷたの他にも、和太鼓、よさこいのほか、北本の由緒ある囃子7団体によるお囃子の共演などの見所も盛りだくさん。北本名産のトマトをたっぷり使った「トマトカレー」など、北本ならではのグルメを味わえるフードエリアも好評です。
祭好きな外国人が北本に集合!事前準備からテンションMAX!
祭り当日、参加者とボランティアの方が駅前で集合します。ツアーガイドに外国語通訳や手話通訳がいるため、外国人や聴覚障害を持つ方々など、だれでも楽しめるツアーとしてスタートしました。
文化センターに移動して、1日の流れを確認。胸が高鳴ります!
フェイスペイント、ヘアアレンジでテンション上昇!
せっかくの晴れ舞台、着飾って目立っちゃおう!燃える赤、クールな青などでフェイスペイント!
完成!みんなから注目されて、気持ちも上がります。
法被の着付けタイム!帯にハチマキも貴重な体験!
次は、法被をとめる帯の巻き方を教わっていきます。
慣れない帯の扱いに苦戦しながらも、必死に真似をして結んでいきます。
カッコよく見えるように、仕上げの微調整も入念に。
ハチマキもアクセントに!結び方も様々ですが、今回は「元気結び」にチャレンジ。
北本ねぷた隊からのレクチャーで文化を体感!
続いて、外に移動して北本ねぷた隊のみなさんからねぷた囃子のレクチャーを受けます。
まずは先生のお手本から。
「ドン、ドドン、ドン、ドン、ドドン、ドン、・・・」
先生の見本を見よう見まねで練習します。
北本ねぷた隊全面協力のもと、笛の生演奏付きで練習。熱が入ります。
長いバチを慎重にさばいていきます。
練習終わりに記念の一枚!
出発前に屋台巡り!北本の味、トマトカレーに舌鼓!
腹が減っては祭りはできぬ。パレードの前に腹ごしらえ。立ち並ぶ屋台に繰り出します。
北本トマトカレーの看板を発見!
北本市はトマトの名産地。自慢のトマトをたっぷり使った「北本トマトカレー」をいただきます。このカレー、実はご飯にもトマトが混ぜ込まれているんです。
お腹を満たすと、あたりはすっかり夕暮れに。
山車の提灯にも明かりが灯り、お祭りムードがぐっと高まります。
いざ出陣!ねぷた運行に参加した多国籍チームは沿道から大注目!
いよいよ本番!ねぶたのパレードに参加します!
出発を待つ、ねぷたと参加者たち。
ねぷたにも灯りが入り、一気にお祭りムードが高まります。
「ヤーヤドー!」
「ヤーヤドー!」
という掛け声をかけながら、ねぷたを担いで進んでいきます。
ねぷた囃子も先生の教えを思い出して、精一杯叩きます。
歩きながら太鼓を叩くのは結構大変!
北本名産のトマトがモチーフのキャラ「とまちゃん」のねぷたも発見!
あっという間の2時間を終え、みんな笑顔で記念撮影!お疲れ様でした!
終了後に行なったアンケートから、参加者の声をご紹介
今後この取り組みをより良いものにしていくため、お祭り終了後に参加された外国人の皆さんへのアンケートを行いました。そこにはこんな嬉しい声の数々が…
・北本のコミュニティは美しく、みんなが親切だった。すぐに再会したい!
・お祭りを通じて北本の人々、別の国の人々と繋がれたのが良かった
・ねぷたを曳くことで参加者も観客もとてもハッピーになれた
当日の様子をSNSにアップしている方も多数!心から楽しんでいる様子が投稿から伝わります!
[あとがき]ツアーを支えたボランティアガイド福永さん
お祭りを通じて街の魅力を伝えるための取り組みとは。
この企画を中心になって進めたのは、北本在住の大学院生、福永さん(立教大学院経営学研究科国際経営専攻MIB修士課程1年)。発足から実現・今後の展望についてお話を伺いました。
– この取り組みの狙いについて教えてください
福永さん:外国人へねぷたの文化的な意味や参加方法を知ってもらい、言語の壁を超えて北本祭りを多くの人々に楽しんでもらうこと、合わせて運営組織に新しい風を吹き込み、若者に積極的に参加してもらうことで次世代につなげることなどを目指して始まりました。4月から具体的な構想を練りはじめ、北本市観光協会と連携して進めていきました。
実現までには資金や人材確保などの多くのハードルがありましたが、熱い想いと周囲の人たちの協力により実現に至りました。当日は沿道の観客からの反応もとても良く、一緒に「ヤーヤードー」の声をあげてもらったり、すれ違いざまにハイタッチをしたり、お祭りの中で国際交流を楽しめたのも北本の人々の温かさがあってこそです。
– 今後この取り組みを通じて目指していくものは何ですか?
福永さん:今後は、外国語による日本文化の情報発信を行い、北本市内に住む在日外国人700人が北本祭りへ積極的に参加できる基盤作り、多様な世代の交流による文化の次世代への発展と継承、障がい者や外国人などのあらゆる人々の参加交流機会の創出を目指していきたいです。
埼玉スイーツが当たる!お祭り人気投票バトル!
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北本まつりをはじめ、埼玉県では1年を通して様々なお祭りが開催されています。そんな埼玉のお祭りに行ってみたくなる、参加したくなる情報が掲載されているWEBサイト「さいたまつり」では、オススメのお祭りや行ってみたいお祭りに投票すると、抽選で50名様に埼玉ご当地スイーツが当たる「お祭り人気投票バトル」を現在実施中♪この機会に、是非参加してみてくださいね。
さいたまつり
埼玉県内のまつりの情報がいっぱい!祭りに行ってみたくなる、参加したくなる情報をお届けする県公式ウェブサイトです。
https://www.saitamatsuri.jp/