東京都の東部を流れる荒川沿いの「小松川千本桜」
全国各地に「千本桜」と呼ばれる桜の名所が点在していますが、東京都の東部を流れる荒川沿いには「小松川千本桜」がラインを作っています。例年3月下旬から4月上旬には薄紅色の花を一斉に咲かせ、河原を季節の彩りで染め上げます。「小松川千本桜」が接する大島小松川公園では、桜の見頃時期に合わせて「小松川千本桜まつり」が開催されています。ところが、2021年は新型コロナウイルス感染防止のため、4月4日(日)に予定されていたイベントは全て中止となってしまいました。
約2キロにわたって繋がる「小松川千本桜」
「小松川千本桜」は、東京都江戸川区を南北に流れる荒川に沿って約2キロにわたって繋がっています。ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなど10種約1,000本の桜が植栽され、早春には河原は薄紅色一色となります。
「小松川千本桜」に接する大島小松川公園
「小松川千本桜」に接して、大島小松川公園が整備されています。「小松川千本桜まつり」が開催されれば園内は露店で溢れ、ステージイベントやポニーの乗馬体験、出張動物園など多彩な催し物が企画されています。
リング状の桜を楽しむことができる大島小松川公園の「自由の広場」
大島小松川公園の中央は一面、芝生で覆われる「自由の広場」です。解放感が溢れる広場は、360度のパノラマで桜の花が取り囲みます。桜の花の下では、テントを張る人やレジャーシートを敷く人を見かけます。桜の並木に沿って園路が整備されているので、ライン状の「小松川千本桜」に加えて、リング状の桜を楽しむことができます。
「自由の広場」の北側には花壇が設けられ、チューリップやネモフィラが桜の花の色にアクセントをつけています。
園内には、アスレチック広場やバーベキュー広場などの施設が設けられていますが、いずれも桜の花が季節の彩りで覆っています。
大島小松川公園に公共交通機関を利用して訪れる場合は、都営地下鉄新宿線の東大島駅が最寄りの駅です。駅から北東に向かい旧中川に架かるさくら大橋を渡れば、公園の「自由の広場」の南西入口となります。
東京都江戸川区を流れる荒川沿いに約2キロにわたって「小松川千本桜」が繋がります。河原に接して整備された大島小松川公園でも、中央の「自由の広場」から360度のパノラマで桜の花を見ることができます。