京都嵐山の車折神社が舞台
京都市嵐山にある車折神社。平安時代後期の儒学者、清原頼業(きよはら よりなり)がご祭神の神社で、「その才、神というべく尊ぶべし」と言われた頼業のご利益にあずかろうと多くの参拝客が訪れている場所です。この車折神社で毎年9月9日、重陽の節句に合わせて行われているお祭りがあります。「重陽祭」です!
菊がポイントのお祭り
重陽の節句は別名で菊の節句とも呼ばれ、桃の節句や七夕の節句などと並ぶ五節句の1つの日です。その中でも9月9日は最も縁起の良い日とされています。理由としては奇数の月が陽と言う考え方があり、陽の数字が2つ重なる日が節句。そして最大の”9″が重なる重陽の節句は、かつて宮中でも節句の中で一番華やかに祝われていたと言われています!
車折神社の社殿へとやってくると、重陽祭に欠かせない菊が用意されていました!
13時、雅楽の音と共に重陽祭がはじまります!
神職の皆さんも現れ、社殿の中へと入られました。
まずは厳かな雰囲気の中、儀式が執り行われていきます。
お祓いも行われていきます。参拝客も祓ってもらえますよ!
続いては、菊の花の奉納です。本殿奥へと献花していきます。
菊の花が納められた後は、宮司さんによる祝詞の奏上です!
参拝客が見守る中、静寂の下に儀式が進んで行きます!
菊を見に付けての舞楽
一連の儀式が終わると、お次は舞楽の奉納です!菊の挿頭を付け、手に菊を持った踊り手さんが登場しました!
凛とした表情で、社殿へと入ってきます。
雅楽の演奏と共に、舞がはじまりました!黄色の衣装が美しいですね!
京都・車折神社の重陽祭。毎年9月9日の菊の節句に合わせて行われるお祭りですが、舞楽が見どころの一つです。
菊の挿頭を付け、菊を持って行われる舞。雅楽の音色と共に、世界観に引き込まれていきますね!#祭り #オマツリジャパン pic.twitter.com/3mkfFjzZOD— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) September 9, 2021
右へ、左へと向きを変えながら、舞が進められていきます。
衣装は後ろへと長くなっています。伝統的な様相を感じますね!
京都・車折神社の重陽祭の見どころの一つ、舞楽。
後半に差し掛かると動きが多くなり、機敏になっているようです。#祭り #オマツリジャパン #重陽の節句 #菊の節句 pic.twitter.com/YKb88JQMBg— 高橋佑馬|お祭りライター (@yuma_walking) September 9, 2021
「菊のお守り」と境内の見どころ
旧暦の重陽の節句の時期に最も咲くとされる菊には、邪気を祓う力があると考えられてきました。そのため重陽の節句は、無病息災や長寿を祈る日でもあります。そんな時にピッタリのお守りが効く(菊)お守り!この時期限定で販売されていますので、要チェックですよ!
また車折神社の境内には、たくさんの見どころがあります。まず紹介するのは清少納言社。枕草子の筆者として有名な清少納言が、出身の清原氏縁の神社と言うことで祀られています!
続いては境内社の芸能神社。この神社はその名の通り芸能関係の方の信仰が厚い神社で、社殿を取り囲む玉垣には芸能人の名前がびっしり書かれています!そのため、お目当ての芸能人の名前を探しに来る方も多くいるんですよ!
アクセス
電車の場合:嵐電(京福電車) 車折神社駅下車で目の前
お車の場合:京都駅より約30分。無料駐車場あり(16:30で施錠)
車折神社では重陽祭の他にも、節分や茅の輪くぐり、火焚祭など、季節に合わせたお祭りが開催されています。ぜひお近くの方は他のお祭りも訪れてみてください!
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