行けないから「作る」という選択肢
結局この夏はオマツリに行けなかった。。
りんご飴が食べたい。
お神輿が恋しい。
そんな時にふと目に入ったのがこれだった。
【メタリックナノパズル】
超細密レーザーカットによる、ハイクオリティーメタルモデル!
超細密なレーザー加工を施したメタルシートで、世界中の著名な建造物や乗り物を忠実に再現しました。
その完成度の高さと高級感が手頃な価格で楽しめ、オフィスの机にも飾って栄えると人気を博しています。
パーツを取り外し、ペーパークラフトのように曲げたり、折ったり差し込んで、製作して行きます。
手のひらサイズのハイクオリティーなミニチュアモデルの世界をお楽しみ頂いた後は、
小さなインテリアとして、そして次々集めるコレクションとしても、お楽しみ頂けます。引用:Amazon.co.jp
各地の名所や某機動戦士など。玩具店以外にも書店や土産物でも見かけるアレである。
…そうだ、神輿が恋しいならつくればいいじゃん。
オマツリに関することなら記事にすればギャラも出るので(単純明快な理由)前から気になっていた㈱テンヨーさんのメタリックナノパズル「神田明神大神輿」に挑戦してみることにした。
パッケージレビュー&準備するもの
Amazonでお値段¥1500ほど。まあメタルパーツだしなあ…と思っていたけど
…思ってたヤツの8倍細かい なにこの高精細な彫刻。それぞれエグイほどのエッジが立っている。
開封すると、パーツとして三枚の金属版+地味に分厚い説明書が同封されている
一円玉と比較しても感覚がバグっているような気になる。
パッケージには「パーツを外して、組み合わせれば 立体オブジェのできあがり。」と書いてあるが、
これは「食べなければ痩せる」と同じぐらいのテンションだと思っていただきたい。
こいつはヤバい!!というところでGoogle先生に専用工具の存在を教えてもらい、
近くのヨドバシカメラへダッシュ!!追加課金¥1300して極細ラジオペンチを購入。
やりすぎだと思うかもしれないが、こいつがいなければ死んでいた。もはや相棒。
ついでに欲しかったガシャポンを回してきました。これも経費で落ちませんか?(編集部注:ダメです)
作成開始 発狂しそうな基本編
基本的な工作は「切る 曲げる さしこむ ねじる」の四つだけ。シンプルすぎて何も言うことはない。それにしても発狂しそうなほどの細かさである。
ニッパー(プラモ用のお古)がぎりぎり入るスペースに刃をねじ込み、切り離していく。
指示にそって曲げ、指定箇所に差し込んでタブを折り曲げたりねじって固定、この繰り返し。
いうだけなら簡単だけど、神輿の脚なんか比喩なしに指先以下のサイズ。これを4本作ってたときはは流石に気が狂いそうになった。
その代わり、くみ上げたときにはうっとりするほどの密度感がある。
これもまだまだ序の口、パーツを切り出すにつれてこの製品の「狂気のクオリティ」にビビりはじめる。
作成終盤 奇跡の組み立て編
「切る 曲げる さしこむ ねじる」とやることはシンプルなので、気が付くとそれらしい形が見えてくるのがたのしい。
ただ、数百年の伝統を超技術で手のひらサイズまで縮小して高密度ディテールで楽しむ…そんな意味の分からない作業をしているからか、同じパーツを12個作るとか謎の工程が頻出する。
これがいろいろあって、屋根の飾りになる。意味が分からん。
ある程度パーツをくみ上げるにつれ、3枚の金属板だったものが「伝統工芸」として立ち上がってくる。センスオブワンダーとはこういうことか。技術力の塊に圧倒される。
不意にゆるキャラみたいなシルエットになる。
各部品のドッキング完了、これでだいたいの形が仕上がったことになる。
突然ながら、僕はショートケーキのイチゴ、ラーメンの味玉…一番おいしいところは最後にとっておく派だ。神田明神の鳳凰飾りは最後に組み上げるのが、やっぱロマンだろう。
写真の右下あたりのパーツたちだが、群を抜いて彫刻が細かい(ピントが全然あわない!)
パーツはわずかに4つながら、くみ上げるとこのボリューム感。
信じられないが、microSDカードより小さいスペースに「神田明神」の文字もくっきり彫刻されている。とりあえずこっそり拝んでおいた。
そして完成へ
各パーツ調整後、台座をくみ上げて完成!!
手のひらサイズながら、この超高密度ディテールと輝きよ。
これを自分の手で作り上げたという満足感。クセになりそう。
ちなみにここまで三時間弱。流しっぱなしにしていたprimeビデオからは都合三回目の「Lemon」が流れている。心地よい疲労感と、うっとりするほどの仕上がりにめまいを起こしかけた。
結論、本体価格¥1,500+専用工具¥1,300+ガシャ一回ぐらいで異様な満足感が得られました。おススメ。
皆さんも秋の夜長に、挑戦してみてはいかがだろうか?