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雨具の傘でアートな空間を創造する「メッツァ・アンブレラスカイ・デザインプロジェクト」
2020年の初夏は、新型コロナウイルスに続く梅雨の長雨で、生活パターンを乱された方も少なくないでしょう。7月末までから打って変わって8月になると同時に、太陽が厳しい陽射しを降り注ぐようになり傘は無用となりました。ところが、埼玉県飯能市の「メッツァ」では6月4日~9月6日に「メッツァ・アンブレラスカイ・デザインプロジェクト」が実施され、傘の回廊でアートな空間が創造されています。
宮沢湖の畔にオープンした「ムーミン」のテーマパーク
「メッツァ」は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソン作品「ムーミン」のテーマパークです。飯能市の北部の宮沢湖の畔に「メッツァビレッジ」が2018年11月に、「ムーミンバレーパーク」が2019年3月にオープンしました。西武飯能駅から直通バスに15分足らず乗車すれば、迷うことなく訪れることができます。
「メッツァビレッジ」の傘の回廊「森と、湖と、アンブレラと。」
バスを下車すると、すぐに傘の回廊に入ることになります。はじめは「メッツァビレッジ」のエリアです。入口からマーケット棟に向かう100メートル前後の上空を、様々な色の傘がぎっしりと埋め尽くしています。通常は雨を遮るための用具としか考えられない傘に、意外な装飾性が備わっていることに驚かさることでしょう。木漏れ日のトンネルをテーマとした「森と、湖と、アンブレラと。」の世界が広がります。
マーケット棟から宮沢湖沿いに暫く歩くと、「ムーミンバレーパーク」のウェルカムゲートです。
「ムーミンバレーパーク」の傘の回廊「ムーミン谷とアンブレラ」
ウェルカムゲートから入った「ムーミンバレーパーク」のエリアにも、「メッツァ・アンブレラスカイ・デザインプロジェクト」の会場があります。傘の回廊が200メートル前後にわたって続きます。陽だまりの道をテーマとする「ムーミン谷とアンブレラ」の世界です。「メッツァビレッジ」と合わせて、約2,000本の傘が「ムーミン」のテーマパークに集められているのです。膨大な数の傘をマリメッコなど、世界的なブランドでデザイナーとして活躍する鈴木マサルがアートディレクターとして演出を行いました。
「ムーミン谷とアンブレラ」の最も奥のエリアでは、7月18日~9月6日の期間に「ニョロニョロの雷スプラッシュ!」の演出が加えられます。突然傘の上から大量のミストが降ってくるのです。猛暑の中で涼を感じることができるのは嬉しいことですが、傘の回廊で傘をさすのは不思議に思えます。
いたるところで「ムーミン」に出会える「メッツァ」
「メッツァ」は「ムーミン」のテーマパークなので、いたるところで「ムーミン」に出会うことができます。「コムスク」には「ムーミン」に関する展示がぎっしりと詰まっています。「ムーミン屋敷」はムーミンパパが設計図を書き自らが建てた理想の家です。
「ムーミンバレーパーク」の中央の広場には「エンマの劇場」が設けられ1日3回、「ムーミン」その仲間たちによるライブ・エンターテインメント・ショーが行われています。
さらに、「メッツァ」では、ショッピングやグルメを楽しむことができます。「コムスク」のショップには「ムーミン」のキャラクターグッズが溢れ、マーケット棟には北欧のグッズが充実しています。
埼玉県飯能市の宮沢湖の畔にオープンした「メッツァ」は、「ムーミン」のテーマパークです。「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」の各々のエリアに傘の回廊が登場し、「メッツァ・アンブレラスカイ・デザインプロジェクト」が開催されます。通常は雨具でしかない傘約2,000本が、魅惑的なアートの世界を創造します。