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みあげてごらん足利の夜空。とある企業による優しさから生まれたプライベート花火大会!

みあげてごらん足利の夜空。とある企業による優しさから生まれたプライベート花火大会!

8月9日(日)栃木県足利市で「みあげてごらん 足利の夜空」として、約15分間のプライベート花火が行われました。8月第1土曜日での栃木県の花火大会と言えば足利花火大会になり、100回以上も続く歴史ある大会で約50万人もの人手で賑わいを見せています。

今年は新型コロナウイルスの影響で花火大会が中止になってしまい、そんな困った状況を見かねて、とある企業が花火費用を捻出して開催してくれました。今回はそんな優しさから生まれたプライベート花火のレポートです。

開催にあたって

今回のプライベートについては、いつも足利花火大会で協賛してくれている一企業によるものだそうです。花火大会が中止になった事で地元足利市の花火屋である須永花火田島煙火工場の様子が気になり、田島社長に話を聞きに行った所、前年比95%のマイナスの事実を知りました。

自分も経営者として会社が大変な危機的状況になった経験があり、その気持ちは痛いほど理解しているので、少しでも売り上げに協力してあげたいとプライベート花火を企画しました。今回は自社でもコロナ疲れをしている社員やその家族がいるので彼らを花火で慰安してあげたいと言う気持ちもあったそうです。

また、足利市では毎年、夏の足利花火大会にあわせて小学生によるポスターコンクールが催されています。その年で特選をとった作品が足利花火大会のポスターにも起用されます。毎年、花火の絵を描いてくれている小学生は来年、どんな花火を描けばいいのか非常に気になっていたとの事でした。

そんな想いが集まって企画されたのですが、何と開催にあたって社名は伏せて欲しいと言うのが条件でした。普通に考えれば会社のPRにもなっていいと思うのですが、この御時世、売名行為だとか一部による批判があったりなどの問題を嫌ったそうです。

会場の様子

昨年の冬以来、久し振りに田島社長とお会いして現場の様子も見せて頂きました。時間的には10分程度の花火ですが、最大5号玉(開花直径約150m)、50mに広がるワイド花火を3ヶ所となかなか豪華な花火です。

須永花火田島煙火工場の花火は、花火の種類が多い事が特徴の一つです。自社でやれる事は自社で、他社が得意な事は他社でとはっきりしており、他の会社が得意としている花火を遠慮なく組み合わせてプログラムを作っていきます。コスト面だけ考えれば、自社で全ての製造を賄った方がいい筈なのに観客を飽きさせない為にと常に観客目線で物事を考える会社です。個人的に近年注目している煙火業者の一つです。

須永花火田島煙火工場 田島社長

今回の最大号数である5号筒

放水用の水は渡良瀬川からポンプで吸い上げます

会場の様子と言えばプライベート花火なので、あまり厳重に警備をしてしまうと周囲に知られて集まる可能性あるのか、時間が来るまで警備員は配置せず、ロープを1本を軽く張って柵を置く程度にしてありました。

それでも遠目からは、花火を準備するトラックは丸見えだし、地元に住む人からすれば花火が上がる事はすぐ分かってしまいます。全く公表はしていなくても日が暮れると次第に見物人が集まってきてしまいましたw

花火打ち上げ

冬の花火に来た事があるので、花火の近さは熟知しており、土手の上に準備をしました。当初は物量が多い花火なので無風状態が気になっていたのですが、花火の時間が来ると後ろから良い風が吹き始め、コンディション抜群の中での打ち上げになりました。

時間は短くても中身が濃く派手な演出で今年の花火大会を諦めていた市民の皆さんも思い出を残せて満足そうでした。本当に資金提供をいただいた企業には感謝しかありません。どの企業もコロナ禍で大変だとは思いますが、こう言った企業が増える事をつい期待してしまいます。

あしかがほほえみ花火

オマツリジャパンでも昨年の記事で取り上げた事がありますが、今回の花火を担当した須永花火田島工場では、冬にあしかがほほ笑み花火を開催しています。新型コロナウイルスの情勢にも関わってくるので、翌春に延期の場合もありますが、現在のところ何とか開催しようと調整中です。

市内の飲食店などに置いて貰っている費用集めのための募金箱の数も90件近くになり、どんどんと広がっています。募金箱の設置の他に協賛金も募集しているので興味がある方は是非、こちらのページよりどうぞ!

あしかがほほ笑み花火2020

蛭田 眞志(ひるてぃ)
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火専門カメラマン&花火専門ライターです。
日本の良質な花火文化を後世に残すために記録し、花火に携わる人達を応援しています!

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