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武蔵國御嶽山おおかみ奉納祭 -天空のクラブ-

更新日:2020/9/24 ちゃそっこ
武蔵國御嶽山おおかみ奉納祭 -天空のクラブ-

多くのお祭りが中止となった2020年8月。東京都青梅市の武蔵御岳山では、8月22日~23日にかけて『武蔵國御嶽山おおかみ祭』が実施されておりました。武蔵御嶽神社が直接運営に携わるお祭りではありませんが、新型コロナウィルスにも十分配慮され、私たち現代人が日頃忘れがちな自然への感謝と畏敬の念を感じ取ることの出来る奉納祭でした。むしろ新型コロナウィルス対策の影響で、アウトドア奉納祭の良い面が開花したと言えるような部分を感じました。その点も踏まえたレポートをお送りしたいと思います。

御岳山の『大口真神』伝承

武蔵御岳山上の武蔵御嶽神社には『日本書紀』の記述に基づく「おいぬ様」の伝説があります。日本武尊(ヤマトタケル)が東征の折、邪神が大鹿の姿で現れたのを退治したが、その時に大山鳴動して霧に巻かれて道に迷ったのを、そこに白い狼が表れて道案内をして、無事に日本武尊軍を導きました。そのことにより日本武尊は狼に「大口真神(おおぐちのまがみ:狼が神格化したもの)としてそこに留まり、すべての魔物を退治せよ」と言ったという伝説です。

その後は、猪や鹿から作物を守り、人語を理解し、人間の性質を見分ける力を有し、善人を守護し、悪人を罰する聖獣として崇拝されてきました。この大口真神は江戸時代の天保の頃より盗難除け・魔物除けとしての信仰が盛んになり、近年ではこの「おいぬ様」伝説から愛犬の健康を願う人で賑わっているようです。もうお気づきのこととは思いますが、「おいぬ様」と言ってますが狼のことです。まあ見た目も似てますからね。笑

進化する奉納の儀式

武蔵國御嶽山とその眷属であるオオカミさまへの奉納の様子はこちらになります。武蔵御嶽神社において、音楽や踊り自然などを奉納し、自然への感謝と畏敬の念を送ります。本殿内にて奉納の儀を行い、奉納演奏と入って行きました。

獅子については色々な話がありますが、インドで人を食べて生きて来たところ、インドに人間が少なくなってきたので大和の国に行こうとしたら、それを察知した日本の神が狐を遣わし、獅子に「大和では人を食べる代わりに悪魔を退治すれば食べ物を与えられ、悪魔祓いの神としてあがめられるだろう」と諭し、狐が先導役になって日本に連れて来たという話があるようです。

「日本の獅子舞はどこから伝わった?」獅子舞のルーツがわかる記事はコチラ

奉納演奏は現代アート的な要素があり、独特の幻想的な雰囲気の中、演奏と踊りが進行して行きました。伝統的な獅子舞と現代アート的な奉納演奏のコントラストに奉納の儀式の進化を感じる機会となりました。

自然×CLUBのアウトドアまつり!

本殿前の奉納が終わった後は、場所を移し「天空の奉納」がはじまりました。山の休憩所を活用してDJブースをつくりあげ、御嶽山の中に大自然のCLUBが誕生していました。選曲もオシャレで自然にぴったりな感じで気分がとてもよかったです。会場はヘリコプター離着陸場の近くで、有事の対策もしっかり取られていた様子。

神社付近の長尾平のヘリコプター離着陸場周辺。眺めが最高で、心洗われるような気分に。地元の無農薬野菜を使ったプレートディナーも美味しく、日が暮れて行くに従って会場のあちこちの装飾も綺麗に光を出していました。ヘリコプターの離着陸場が近くにあるので、次回はヘリコプターの展示等もお願いしたいですね。笑 また、赤坂アークヒルズや東京へリポートあたりから御岳山等の奥多摩エリアにお祭り空路をつくって欲しいなとも思いました。

グルメと風流なお店でいっぱいの御岳山

御岳山には御岳山商店組合に加盟しているお店をはじめ、グルメなお店がいっぱいあります。今回お茶に訪れたのは江戸末期の慶応二年(1886年)建立の「馬場家御師住宅」です。HPによると、武田四天王のひとり馬場美濃守信春の末裔と伝えられる馬場家の邸宅兼宿坊で、天空の神社と謳われる武蔵御嶽神社の神主・御師を代々受け継ぎ、その家系は現在も続いているそうです。コロナもあり、100年以上伝統が続くというのは本当に凄いことだと分かります。

現存の茅葺屋根の建物は、慶応二年に十代目当主が愛する妻のためにその実家と同じ間取りで建てられ、東京都の有形文化財に指定されております。神社に参詣する講のための書院造風の座敷や内神殿が完備されており、江戸時代の室(むろ)や厠(かわや)もそのまま残っています。お茶を頂いた時、木造の温かみと長年の歴史を感じると共に、内神殿の荘厳さに驚きました。幕末期の御師住宅を知る上で建築史上貴重な建物とされ、なんと宿泊することも出来ます。

今回は馬場家御師住宅をピックアップしましたが、御岳山にはこのような歴史ある建物が沢山存在します。宿泊可能な風流な宿も多数あり、そして料理もジビエや山菜など都内では食べれない美味しいものが沢山です。武蔵御嶽神社の流鏑馬神事の際、宿に泊まらないと参加出来ない行事もあると聞き、神秘的な魅力も感じ、正に歴史ある日本の山岳文化の特異地と言えます。今度は宿泊付きでGO TOしたいと思いました!

参考:
武蔵國御嶽山おおかみ奉納祭 https://ookamimatsuri.wixsite.com/ookami

群馬県甘楽町「那須の獅子舞のいい伝え」 http://www.town.kanra.gunma.jp/archives50/n_27.html

馬場家御師住宅 https://higashibaba.com/

株式会社AirX https://airx.co.jp/about/

ちゃそっこ
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
東京を中心にお祭り巡りをしている、ちゃそっこです。町内のお祭りから建国記念パレードまで楽しそうなお祭りであれば、大体何処にでも出現します。悩みは夏祭りの予定かぶり。

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