10mにも立ち昇る豪快な炎の下、揚げ手が全身に火の粉を浴びながら放揚する、愛知県東三河地域伝統の手筒花火。コロナ禍により、多くの手筒花火大会が中止となる中、今回「無観客での・無観客だからこそ可能な」特別な手筒花火放揚を開催し、豊橋から全国47都道府県に向けて「エール」を送る。
手筒花火放揚「無病息災・悪疫退散」を願う
新型コロナウイルスの影響により、毎年9月に開催していた国内最大規模の手筒花火大会「炎の祭典」が中止となった。しかし、主催者の「豊橋の伝統文化である手筒花火を用いて何かできないか？」という想いと、手筒花火が元来「無病息災・悪疫退散」を願う神事として放揚されてきた歴史を回顧し、コロナ禍に打ち勝とうとしている豊橋市・日本全国へ「エール」と「願い」を込めて、特別な手筒花火放揚が企画された。
【開催予告動画】 https://www.youtube.com/watch?v=PAVSkzXWujo
企画内容
・手筒花火47本を4回に分けて放揚し、47都道府県へ向けた「エールと願い」が手筒花火で表現される。特に、目玉となる24本の一斉放揚は、「無観客だからこそ可能」な、大規模・大迫力の放揚風景となる。
・そのほか、初の試みとして、ヨウカン手筒花火（片手持ちの小型手筒花火）の47本一斉放揚で日本国旗「日の丸」が表現される。※主催者によってドローン撮影が行われる。
・一連の放揚風景を8K動画で撮影・編集し、後日、動画投稿サイトで広く公開される。
開催日時、場所
令和2年11月上旬、豊橋球場 （豊橋市今橋町 豊橋公園内）
※一般の方の来場による「密」を避けるため、日時を一般公開せずに開催
主催関係者と、事前にご連絡いただいた報道機関のみ入場可能（球場外からの観覧は不可）
主催炎の祭典実行委員会（事務局：豊橋商工会議所内）
手筒花火・炎の祭典とは？
手筒花火は、愛知県豊橋市が発祥の地と言われている、愛知県東部・東三河地域の伝統的な花火。縄を巻いた、長さ1mほどの竹筒に火薬と鉄粉を詰めて作られており、無病息災、悪疫退散、五穀豊穣などを祈る奉納行事として豊橋市内の数多くの祭礼で放揚されている。また、この手筒花火は、竹の切り出しから火薬の仕込み、詰め込みまで、揚げ手が自らすべて行うことも習わしになっている。
点火後、揚げ手が筒を両手でしっかりと抱えるように持ち、全身に火の粉を浴びながら10mにも及ぶ巨大な火柱を上空に噴出させる。そして、最後に「ハネ」と呼ばれる炎と爆発音が花火の放揚を締めくくる。
この地域固有の手筒花火を大規模な「花火イベント」として、エンターテイメント性を持たせて構築したものが「炎の祭典」。豊橋商工会議所を中心とした「炎の祭典実行委員会」を組織し、毎年9月に豊橋球場を会場として、遠方からも多くの観客を集めて開催している。